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カブスが有望株ケイシーらとのトレードで右腕カブレラを獲得

2026.1.8 09:01 Thursday

 カブスは今オフ、先発ローテーションにインパクトのある投手を加える方法を模索してきた。昨夏のトレードデッドラインの頃から先発投手の補強を目指していたカブスにとって、トレード市場でマーリンズの剛腕エドワード・カブレラに狙いを定めることは、常に魅力的な選択肢の1つだった。

 7日(日本時間8日)、カブスはフリーエージェント(FA)までの保有可能期間があと3年残っているカブレラをマーリンズから獲得するトレードを成立させた。交換要員として球団ナンバーワン有望株の外野手オーウェン・ケイシー(メジャー全体47位の有望株)のほか、クリスチャン・ヘルナンデス(球団11位の有望株)とエドガルド・デレオンの両内野手をマーリンズへ放出した。

トレードの詳細
カブス獲得:右腕エドワード・カブレラ
マーリンズ獲得:外野手オーウェン・ケイシー、内野手クリスチャン・ヘルナンデス、内野手エドガルド・デレオン

 カブレラは自己最高のシーズンを終えたばかりで、2025年は先発登板(26)、投球イニング(137回2/3)、奪三振(150)などでキャリアハイを更新し、防御率3.53をマークした。これまでのキャリアではケガをはじめとして様々な不安を抱え、昨夏も例外ではなかったが、ボールには威力があり、大ブレイクの可能性を秘めているのは明らかだ。

 ディラン・シース(ブルージェイズと7年契約)、マイケル・キング(パドレスと3年契約)、今井達也(アストロズと3年契約)ら補強ターゲットが続々とFA市場から姿を消したため、先発投手の補強を目指すカブスにとって、代替案をトレード市場で模索することは重要だった。

 2025年、カブスはワイルドカードでポストシーズンに出場し、地区シリーズに進出したものの、終盤にケガ人が出たことにより先発陣は手薄になっていた。カブレラは2026年の戦力アップに貢献するのはもちろん、2028年まで球団に保有権があるため、複数年にわたる戦力として期待できる。

 8日(日本時間9日)は各球団が年俸調停権を持つ選手に条件提示を行う期限だ。カブスは年俸調停権を持つハビアー・アサッド、ジャスティン・スティールの両先発投手とまだ契約を済ませておらず、2025年の年俸が195万ドル(約2億9250万円)だったカブレラもそのグループに加わることになる。

 カブレラはFA市場の有力な先発投手と比べて年俸が安いため、カブスが引き続きインパクトのある打者の獲得を目指す上で有利に働く可能性がある。カブスはオフシーズンを通して、FAのスター三塁手アレックス・ブレグマンの獲得を狙っているとの噂があり、ここ最近の報道では強打の内野手ボー・ビシェットも補強ターゲットに挙げられている。

 カブスは今オフ、実績のある先発投手を2人獲得することが目標だったが、今永昇太がクオリファイングオファー(年俸2202万5000ドル=約33億円)を受諾して残留を決めたことで状況は一変した。スイングマン(=先発とロングリリーフを兼任する投手)のコリン・レイとも再契約を結び、実力のある先発投手がもう1人必要となっていたが、そこにカブレラが加わった。

 現状では、カブスの先発ローテーションにはカブレラのほか、昨年の新人王投票で2位となったケイド・ホートン、マシュー・ボイド、ジェイムソン・タイオン、今永が入る見込みだ。スティールは左肘の手術からの復帰を目指しており、前半戦のうちには復帰できる予定。レイ、アサッド、ベン・ブラウン、ジョーダン・ウィックスらも先発候補として控えている。また、有望株ジャクソン・ウィギンスも夏頃にはメジャー昇格を果たす可能性がある。

 カブレラは2025年、平均94.2マイル(約152キロ)のチェンジアップの使用率(25.8%)が最も高く、カーブ(23.6%)、平均96.8マイル(約156キロ)のシンカーと続いていた。ほかにスライダーとフォーシームも投げ、制球力も向上している。2025年の与四球率は8.3%だったが、これはキャリア通算の11.7%よりはるかに優れた数字だ。

 昨年は5月4日から8月8日までの好調時にリーグ3位の防御率2.22を記録。この期間中、カブレラを上回る防御率を記録したのはパイレーツのポール・スキーンズ(1.60)とフィリーズのクリストファー・サンチェス(2.06)だけで、この2人はサイ・ヤング賞投票で1位と2位だった。

 しかし、カブレラは好調なシーズンの中で何度もケガに悩まされた。7月には右肘の違和感を訴えたが、オールスターブレイクのタイミングと重なったため、負傷者リスト入りは免れた。8月30日には右肘を痛めて途中降板。その後、9月下旬に復帰し、28日のシーズン最終戦では5イニングを無失点に抑えてメッツのポストシーズン進出を阻止した。

 23歳のケイシーは2020年オフにダルビッシュ有とのトレードでパドレスから加入した選手の1人で、2026年はカブス外野陣のレギュラー争いに加わるとみられていた。マイナーでのキャリアを通して印象的なパワーを発揮してきた強打の有望株で、昨年メジャーデビューを果たしたが、脳震盪の影響によりシーズンを終えた。

 ケイシーは昨オフにカブスが左腕ヘスス・ルザードの獲得を目指していた際にもトレード候補に挙げられていた。最終的にルザードはマーリンズからフィリーズへ移籍し、カブスとのトレード交渉は破談となったものの、マーリンズはこの将来有望な左打者に注目し続けた。なお、マーリンズはヘルナンデス、デレオンの両内野手も獲得。18歳のデレオンはドミニカ共和国のサマーリーグで好成績を残している選手だ。


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