ビシェット争奪戦が本格化 フィリーズがオンライン面談を実施へ
2026.1.9 10:27 Friday
ブルージェイズ残留の可能性が消えつつある中、ボー・ビシェットをめぐる争奪戦が本格化している。特に強い関心を示しているのはフィリーズ、ヤンキース、カブスの3チームだ。
ジ・アスレチックのマット・ゲルブ記者とケン・ローゼンタール記者によると、フィリーズの関係者は数日以内にビシェットとのオンライン面談を実施する予定。注目すべきはフィリーズがベンチコーチとしてドン・マティングリーをチームに迎え入れたことだ。マティングリーは過去3年間、ブルージェイズでベンチコーチを務めたため、すでにビシェットと良好な関係を築いている。
フィリーズがビシェットを獲得した場合、正捕手J・T・リアルミュートと再契約を結ぶ可能性は消滅するとみられる。ジ・アスレチックの報道によると、正三塁手アレック・ボームのトレードに発展する可能性もあるという。ボーム放出後はビシェットとブライソン・ストットのどちらかが三塁を守ることが予想される。MLB.comでフィリーズを担当するトッド・ゾレッキー記者は先月の時点で関係者から「もしリアルミュートと再契約を結んだ場合、フィリーズはカイル・タッカー、アレックス・ブレグマン、コディ・ベリンジャー、ビシェットといった大物FA選手の獲得には動かないだろう」との情報を得ていた。
フィリーズはリアルミュートとの再契約を諦めたわけではないものの、引き留めに失敗した場合に備え、「リアルミュート資金」の使い道について検討を始めている。強打者カイル・シュワーバーとの再契約は比較的早い段階で実現し、ウィンターミーティング期間中に5年1億5000万ドル(約225億円)で残留が決定。フィリーズはその後、リアルミュートとの再契約交渉に注力していたが、現在に至るまで再契約は実現していない。
ヤンキースも同様に、ベリンジャーとの再契約を目指し、複数回にわたってオファーを提示したものの、なかなか折り合いがつかない状況。MLBネットワークのジョン・ヘイマン記者によると、ビシェット獲得を「より真剣に検討し始めている」という。
ヤンキースは正遊撃手アンソニー・ボルピーが左肩の手術で出遅れる見込みであることを除けば、内野に空席はなく、ビシェットに与えることのできるポジションは見当たらない。ただし、フリーエージェント(FA)まで残り1年となった正二塁手ジャズ・チザムJr.がトレード候補として浮上しており、チザムJr.に代わる二塁手としてビシェットを獲得するつもりなのかもしれない。
ヤンキースがビシェットを獲得すれば、強打者がチームに加わるというだけでなく、同地区ライバルのブルージェイズにダメージを与えることも可能になる。ジ・アスレチックによると、ブルージェイズは岡本和真を獲得したあと、タッカー獲得に注力しており、ビシェットと再契約を結ぶ可能性は「ますます低くなっている」という。
また、ここ最近の複数の報道によると、カブスもビシェットの移籍先の有力候補として浮上している。
カブスは先発投手の補強が課題だったが、マーリンズとのトレードで剛腕エドワード・カブレラを獲得。FA市場に大金を投じることなく先発補強を実現させたため、資金的余裕が生まれた。また、今回のトレードでタッカーの後釜に起用するはずだった有望株オーウェン・ケイシーを放出したため、野手補強の必要性も生まれた。この2つの要素により、カブスが大物野手の獲得に乗り出す可能性が高まっており、ビシェットのほか、ブレグマンとベリンジャーの名前も候補として挙がっている。
ビシェットにはドジャースとレッドソックスも関心を示していることが報じられており、争奪戦はいよいよ本格化していきそうだ。
