コール復帰を待つヤンキース トレードでの先発投手補強を模索中
2026.1.9 11:36 Friday
ヤンキースが今季の戦いを見据えるとき、大黒柱のゲリット・コールがトミー・ジョン手術から復帰する日のことを思い描いている。コールが復帰すれば、メジャーのマウンドに立つのは2024年ワールドシリーズ第5戦以来となる。
しかし、それは4月には起こらないだろう。おそらく5月にも起こらないかもしれない。だからこそ、ブライアン・キャッシュマンGMは現在の投手陣に「先発投手をもう1人加えたい」と語っているのだ。
キャッシュマンGMは先発投手について、昨年12月の時点で「多ければ多いほどいい」と話していた。
ヤンキースはエドワード・カブレラのトレードについてマーリンズと交渉を行い、若き剛腕の獲得調査を続けていたが、カブスがトップ・プロスペクト(有望株)を含む3選手とのトレードでカブレラを獲得したとき、先発投手市場の取引価格が非常に高いことを理解した。
タイガースの絶対的エース、タリック・スクーバルの大型トレードは実現の可能性が低いため、ヤンキースはほかの選択肢について検討を続けている。左腕マッケンジー・ゴアについてナショナルズ、右腕フレディ・ペラルタについてブルワーズと交渉を行っているようだ。
29歳のペラルタはフリーエージェント(FA)前の最終年を迎えている。昨季は176回2/3を投げ、防御率2.70、204三振の好成績をマーク。3年連続30先発以上と実績十分だが、今季の年俸は800万ドル(約12億円)と比較的安価だ。
ヤンキースはコディ・ベリンジャーとの再契約を目指しつつ、年俸総額を3億ドル(約450億円)前後に維持する方針のため、比較的安価な年俸のペラルタは非常に魅力的な選択肢となる。
26歳のゴアはFAまでの保有可能期間が2年残っている。昨季は159回2/3を投げて防御率4.17、185三振を記録し、年俸は289万ドル(約4億3000万円)だった。
また、ヤンキースは昨夏のトレードデッドラインでパイレーツの右腕ミッチ・ケラーに興味を示し、今オフ再び獲得を狙う可能性もある。
ヤンキースは昨年12月、左腕ライアン・ヤーブローと再契約を結んだ。キャリアハイの投球イニングを記録したマックス・フリード、キャム・シュリットラー、ウィル・ウォーレンの3人が軸となる先発投手陣にとって、先発もリリーフもこなせるヤーブローは保険的な存在となる。ケガに悩まされたシーズンからの復活を目指すルイス・ヒルも先発ローテーションに加わるだろう。
昨年12月、アーロン・ブーン監督は「ヤーブローを呼び戻すことで、先発ローテーションの保険にもなるし、ブルペンが崩れたときにも対応することができる」と語っていた。
ヤンキースはコール、カルロス・ロドン、クラーク・シュミットの主力3投手が負傷者リストに入った状態で開幕を迎える予定のため、彼らが担うはずのイニングをほかの投手がカバーしなければならない。
ポストシーズン後に左肘のクリーンアップ手術を受けたロドンが最も早く復帰する見込みだ。キャッシュマンGMによると、ロドンはオープン戦終盤には登板できる予定で、復帰は5月を見込んでいるが、4月中に復帰できる可能性もあるという。
コールは昨年3月に受けたトミー・ジョン手術からのリハビリを続けている。昨年末までに複数回のブルペン投球を実施しており、復帰に向けた調整は比較的順調に進んでいるようだ。シュミットもトミー・ジョン手術からの復帰を目指しており、後半戦には復帰できる見込みだ。
MLBパイプラインが発表しているヤンキースの有望株ランキングの中には、カルロス・ラグランジ(2位)、エルマー・ロドリゲス(3位)、チェイス・ハンプトン(8位)、ブロック・セルビッジ(10位)、ブレンダン・ベック(11位)といった投手がランクインしており、この全員が今季中にメジャーデビューを果たす可能性がある。
ブーン監督は「マイナー3Aでプレーしている選手の中には、メジャーの戦力になる可能性がある選手が複数いると感じている。選手は何人いても足りないものだが、本当に才能のある選手が揃っていると思う。もし先発投手をもう1人獲得できるなら素晴らしいことだ。でも今のところ、かなり良い状況にあると思っているよ」と語り、現有戦力への自信を示した。
