ロッキーズが2件のトレードを成立 内野手ジュリエン、右腕オールら獲得
2026.1.29 11:40 Thursday
28日(日本時間29日)、ロッキーズはツインズから内野手エドワード・ジュリエンとピアーソン・オールをツインズから獲得し、対価としてマイナーリーグの右腕ジェイス・カミンスカと金銭をツインズに放出。また、ヤンキースとのトレードでは有望株一塁手のTJ・ラムフィールドを獲得し、救援右腕アンヘル・シビリを放出した。この2件の動きに伴い、外野手ヤンキエル・フェルナンデスをDFA(即座に40人枠を外す措置)している。
今季27歳を迎えるジュリエンは2023年、ツインズで素晴らしいルーキーシーズンを送り、打率.263、出塁率.381、長打率.459、16本塁打をマーク。新人王投票でも7位に入った。ポストシーズンでも活躍し、アストロズ相手の地区シリーズでは打率.364、2二塁打、1本塁打を記録した。しかし、それ以降は苦戦し、2024年から509打席でOPS.623に終わっている。
「彼の打撃には確かに興味をそそられる。彼は本当に素晴らしい実績を残してきた。1A+、2A、3A、そしてルーキーシーズンまで遡ってもだ。ここ数年は、ルーキーイヤーほどコンスタントに出場機会に恵まれていない。彼の汎用性は素晴らしいと思う。一塁も二塁も守れる。それに、右投手相手に左打ちで打てるという点も気に入っている。だから、彼を起用する方法はいくつかあると思っている」と、ロッキーズのポール・デポデスタ編成部長は期待を寄せる。
ロッキーズはオフシーズン初めにマイケル・トグリアと袂(たもと)を分かち、一塁のポジションが空いていた。この日加入したジュリエン、そしてラムフィールドは一塁手層を改善させる存在だ。ジュリエンは初期は主に二塁を守ったが、拙守の影響でツインズ時代の終盤には一塁を守る機会が増えた。
25歳のラムフィールドは昨季、3Aで138試合に出場し、打率.285、出塁率.378、長打率.447、16本塁打、31二塁打を記録。その前のシーズンも、2Aと3Aを合わせて508打席、打率.294、出塁率.370、長打率.454、15本塁打と好成績だった。MLBパイプラインの有望株ランキングではヤンキースで22位に入る有望株だった。
デポデスタ編成部長は、ジュリエンとラムフィールドを獲得する動きは、必ずしもロッキーズがもう一人の一塁手を獲得することを検討しないことを意味するわけではないと語った。
「われわれが本当に目指しているのは、ロスターに健全な競争を生み出すことだ。獲得した選手のほとんどは、高い汎用性を持っている。だから、様々な組み合わせが可能だと思うし、まさにそれがわれわれが求めていたことだ。また、ロースターはシーズンを通して流動的になるという考えも持っている。ケガをする選手もいれば、期待通りのパフォーマンスを見せない選手もいるだろうし、それは承知している。これらの選手たちの汎用性のおかげで、我々のロースターはさらに強化されると思う。補強はまだ終わっていないかもしれない。これからだね」
また、投手陣にはツインズからオールが加わった。26歳の右腕は昨年7月にデビューを果たし、14登板(3先発、30イニング)で防御率5.10、FIP(三振・四球・本塁打から算出される投手の責任を明確化した疑似防御率)4.20を記録した。マイナーではA、2A、3Aで合計24登板(6先発)をこなし、防御率2.40と好調だった。
シビリは過去2シーズン、ロッキーズのブルペンで73試合に登板し、通算防御率は6.18。23歳の右腕はリリーフ投手としては平凡な三振数を記録しているが、97マイル(約157キロ)の直球を投げ、2025年には29.7%の空振り率を記録している。また、ゴロを誘う割合も49.8%と高い。
24歳のカミンスカは、ネブラスカ大学出身で、2023年のドラフトでロッキーズに10巡目指名を受けた。右腕投手のカミンスカはトミー・ジョン手術を受け、2025年シーズンは全休したが、プロ初のフルシーズンとなった前年、Aで87回1/3を投げ、防御率2.78という成績を残した。
元旦に23歳になったフェルナンデスは、昨年7月にメジャーリーグデビューを果たした当時、ロッキーズのトッププロスペクトの一人だった。パワーと強肩を備えたコーナー外野手として、昨シーズンは3Aのアルバカーキで271打席、打率.284、出塁率.347、長打率.502、13本塁打を記録した。しかし、その成功はメジャー初挑戦では実を結ばず、147打席で4本塁打、OPS.613という成績に終わった。
デポデスタは、ロッキーズの外野陣の層の厚さを考えると、フェルナンデスは将来性があるとは思うが、左打ちの外野手は不要だと話した。デポデスタがこの2件のトレードには当てはまらないと述べたことの一つは、メジャーリーグに昇格し、十分な出場時間を得る準備ができていることを示す有望選手をマイナーに長く留め置く意図はないということだ。
2024年のドラフトでロッキーズが全体3位で指名した一塁手チャーリー・コンドン(MLBパイプラインによると球界70位の有望株)にとって、これらすべてが何を意味するのかと問われると、彼は「マネーボール」時代のアスレチックスで描かれた有名な時期を例に挙げて説明した。
「チャーリーは大好きだし、彼を迎え入れられることをとても楽しみにしている。25年くらい前、私がオークランドにいた頃を思い出す。スプリングトレーニングでもう一人選手を加えようとしていたのだが、彼がチームにフィットするかどうか少し心配だった。(当時のアスレチックスのビリー・ビーンGMが)『ついに優秀な選手が多すぎるんじゃないか?』と言っていたのを覚えている。もちろんまだそこまでには至っていないし、これからも選手層を厚くしていくつもりだが、今の若い選手たちを信頼していないわけではない」
