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タイガースが左腕フランバー・バルデスと3年1億1500万ドルで合意

2026.2.5 11:27 Thursday

 4日(日本時間5日)、MLB.comのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、タイガースは左腕フランバー・バルデスと3年1億1500万ドル(約172億5000万円)の契約を結ぶことで合意したようだ。身体検査の結果待ちのため、球団からの正式発表はまだ行われていない。

 バルデスはメジャーの舞台で安定した成功を収めてきた投手だ。堅実な三振率と大量の内野ゴロを組み合わせ、ローテ定着を果たした2020年以降の6年間で973イニングを投げて防御率3.23をマークしている。

 昨季は直近4シーズンで3度目となる30先発以上を達成し、192イニングを投げて13勝11敗、防御率3.66、187三振を記録。シーズン終了後にフリーエージェント(FA)となったバルデスに対し、アストロズはクオリファイングオファーを提示したものの、バルデスはそれを拒否し、現在に至るまで移籍先が決まらない状況が続いていた。バルデスがタイガースと契約したことにより、アストロズはドラフトの補償指名権を獲得することになる。

 過去6年間でバルデスより多くのイニングを投げた投手は4人だけ。同期間に100先発以上を記録した投手の中で、バルデスのERA+128(平均は100)という数字は8位にランクインする好成績である。

 身長180センチとエース向きの体格ではないバルデスがこれだけの成功を収めているのは称賛に値するが、メジャーの舞台に辿り着くまでの道のりも通常のメジャーリーガーたちとは大きく異なっていた。

 ドミニカ共和国出身のバルデスがアストロズと契約したのは21歳のとき。通常、ラテンアメリカの有望な選手はメジャー球団との契約が可能になる16歳でプロ入りすることが多いため、バルデスは異例のケースだ。

 2015年の冬、アストロズのスカウトはドミニカ共和国の南東部で有望な選手を1日中探していた。一通りの調査を終えたあと、2人のスカウトが思い付きで企画したトライアウトでバルデスは発掘された。グアヤカネスの町にあるグラウンドで、バルデスは車のヘッドライトに照らされたマウンドに立ち、アストロズのスカウトの前で数球を投げた。アストロズが獲得に興味を示すには、それだけで十分だった。数日後、サントドミンゴにある球団施設で正式なトライアウトが行われ、アストロズは契約金わずか1万ドル(約150万円)でバルデスと契約を結んだ。

 そのときに何よりもアストロズの関心を引いたのは、バルデスが投げる鋭いカーブだった。それから長い時間が経った今でも、そのカーブはバルデスの代名詞であり続けている。キャリア通算では三振の61%以上をカーブで奪っており、ゴロを量産するシンカーとの組み合わせは非常に強力だ。

 バルデスはプロ入り後、アストロズのファーム組織で比較的早い成長を遂げたが、トップ・プロスペクトとして期待されたことは1度もなく、メジャーの先発投手としてやっていけるかを疑問視されていた。メジャーデビュー後の成績も不安定で、最初の2年間は34試合(うち13先発)に登板して防御率4.60にとどまった。

 しかし、短縮シーズンの2020年に飛躍を遂げ、先発ローテーションに定着。ゲリット・コールがFAとなってヤンキースへ移籍し、ジャスティン・バーランダーが負傷離脱する中、実質的なエースとしての役割を果たした。

 2022年には自己最高のシーズンを過ごし、リーグ最多の201回1/3を投げて17勝6敗、防御率2.82、194三振の好成績をマーク。サイ・ヤング賞の投票で5位にランクインした。また、この年はポストシーズンでも4度の先発登板で3勝0敗、防御率1.44と素晴らしいパフォーマンスを披露。アストロズのワールドシリーズ制覇に大きく貢献した。


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