ギャレンとダイヤモンドバックスの交渉の裏側 電撃再契約に至った経緯
2026.2.16 10:49 Monday
ザック・ギャレンは13日(日本時間14日)の午後、ゴルフコースの16番ホールにいたところ、代理人のスコット・ボラスから、ダイヤモンドバックスとの交渉が好転したというメールを受け取った。契約成立は目前と思われた。
ギャレンにとって、最後の数ホールは最初の15ホールほどはうまくいかなかったが、故郷と呼んでいる場所に戻るためなら喜んでそれを受け入れるだろう。
その夜に帰宅後、ギャレンは身体検査を待つという条件でようやく契約に合意した。ギャレンは翌日に身体検査をパスし、15日(日本時間16日)には今年最初のチーム全員での練習に姿を見せた。
年俸は2202万5000ドル(約34億円)で、ギャレンが11月の拒否したクオリファイングオファーと同額。ただ、その内1400万ドル(約21億円)は繰延払いとなる。40人ロースターにギャレンの枠を作るため、トミー・ジョン手術から回復中の右腕コービン・バーンズが60日間の負傷者リストに入れられた。
2019年のトレード期限にマーリンズから移籍して以来、ダイヤモンドバックスに所属しているギャレンはアリゾナを本拠地とし、シーズン終盤にはダイヤモンドバックスに残りたい意向を表明していた。
ギャレン氏は、複数年契約のオファーは受けていたものの、最終的にはアリゾナに留まるために1年契約を受け入れるつもりだったと語った。
「ほんの数ドルのために我慢するのは、自分の首を絞めることになるかもしれない。何かやろう、創造性を発揮しよう、とにかくキャンプに参加して、できるだけ完全な春季トレーニングに近づけよう」
ギャレンは、当時のチームメートであるジョーダン・モンゴメリーが2024年シーズン開幕の翌日に契約し、その後成績が振るわなかったとき、春季トレーニングを休むことが投手に与える影響を身をもって体験した。
冬が深まるにつれ、ギャレンがダイヤモンドバックスに復帰する可能性は低くなっていた。まずギャレンはクオリファイングオファーを拒否した。そしてその後、2025年に年俸総額を過去最高の1億9500万ドル(約298億円)から削減すると発表していたチームは、フリーエージェント(FA)の右腕メリル・ケリーと2年4000万ドル(約61億円)の契約を結び、呼び戻した。
ケリーは昨年のトレード期限で放出されたベテラン選手の一人だった。ダイヤモンドバックスとの契約が正式に成立した時、ケリーはギャレンと共にメキシコで外野手アレック・トーマスの結婚式に出席していた。二人は長年、チェイス・フィールドのクラブハウスでロッカーを隣同士に使い、外ではゴルフ仲間だ。二人はケリーの契約によってダイヤモンドバックスがギャレンと再契約できる可能性は低くなったと冗談を飛ばしていた。
「(ギャレンとケリーの)二人を呼び戻すことが経済的に正当化できると思っていなかった。だから、メリルと契約できて、それで満足していたんだ」と、マネージング・ジェネラル・パートナーのケン・ケンドリック氏は語った。
しかし、ギャレンが未契約のままFA市場にとどまっていると、再契約の可能性が出てきた。ギャレンが契約の繰延払いを受け入れることに合意すると、交渉は勢いづき始めた。
「皆んな彼に会えて嬉しいと思うよ」、とケリーは言う。
ギャレンも皆んなに会えて嬉しかった。この日、チームが春季初ミーティングを終えた後、ギャレンと時間を過ごしたケンドリックとCEOのデリック・ホールにも、その気持ちは明らかだった。
「彼は、奥様と一緒に、どれほどここにいたいと思っていたかを私たちに伝えてくれた。彼はダイヤモンドバックス出身で、チームの歴史上最も成功を収めた投手の一人だ。彼が今もダイヤモンドバックスのユニフォームを着ていることは、私たちにとって大きな意味を持つ。チームにとっても、リーダーである彼にとっても、あのクラブハウスに戻ってきてくれたことは素晴らしいことだと思う。彼はこの環境にとても慣れている。彼にとって初めての経験ではないので、彼にとっても、そして私たちにとっても、とても理にかなった選択だったと思う」と、ホールCEOは語る。
