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コンディション万全のエンゼルス・トラウト センター復帰を希望

2026.2.17 10:48 Tuesday

 マイク・トラウトを右翼手として起用する実験は終わったようだ。

 アメリカン・リーグのMVPに3度輝き、オールスター選出11度の実績を誇るトラウトは、ライトへコンバートをされた昨季を経て、今季はセンターに戻りたいとの意向をペリー・ミナシアンGMとカート・スズキ新監督に伝えた。34歳のトラウトはセンターのほうが快適にプレーできるため、外野の両翼に移ったことが健康維持のためにプラスになったとは考えていないようだ。

 トラウトは「ズーク(=スズキ監督の愛称)に話したよ。絶対にセンターをやりたいってね。(言われたら)どこでもプレーするつもりだけど、センターを希望していることは伝えた。ズークともペリーとも良いコミュニケーションが取れていて、彼らも賛成してくれているんだ」と語った。

 昨季のトラウトは4月30日の敵地マリナーズ戦で走塁中に一塁ベースを踏み損ね、前年に手術を受けた左膝に骨挫傷を負った。その結果、右翼手としてプレーしたのはわずか22試合だけとなり、1カ月半の戦線離脱を強いられたあとは指名打者に専念。エンゼルスが誇るスーパースターは130試合に出場したものの、打率.232、26本塁打、64打点、OPS.798と精彩を欠いた。

 トラウトはキャリアを通して指名打者での出場を好んでいないことを明らかにしてきたが、今季もコンディション維持のために指名打者での出場を交える必要があることを認識している。また、必要に応じて外野の両翼を守ることにも前向きだ。

 トラウトは「センターを守っているときが一番調子が良い気がする。でも、両翼を守る必要があるならば、もちろんプレーするよ。正直に言うと、センターを守っているときのほうが両翼にいるときよりも身体の負担は少なかった。ライトを守っているときは、かなり走っている感じがしたんだ。それは好みの問題だろうけどね。僕はセンターなら自信があるんだ」と話した。

 エンゼルスには真の正中堅手が不在のため、トラウトがセンターに戻ることはロースターにとってプラスとなるだろう。トラウトがセンターに入れば、ジョー・アデルがライト、ジョシュ・ロウがレフトを守れるようになり、指名打者を務めるホルヘ・ソレアがときどき外野の両翼を守ることになる。ブライス・ティオドシオは現在、マイナー契約の招待選手であるホゼ・シリと控えのセンターの座を争っている。

 スズキ監督によると、スプリングトレーニングではトラウト、アデル、ロウをセンターで起用するつもりのようだ。トラウトは外野の両翼でも起用し、どちらが良いか検討する機会を与えるという。スズキ監督はトラウトがセンターでプレーすることだけに固執せず、外野の両翼でプレーすることにも前向きな姿勢を見せていることを高く評価した。

 スズキ監督は「話し合いの中で、彼はセンターを希望しているということだった。しかし同時に、彼は私のところにやってきて『ズーク、僕は必要ならどこでもプレーするよ。レフトでもライトでもセンターでも、必要ならどこでも大丈夫だ』と言ってくれた。だから、トラウトを外野の両翼に置くという選択肢は残しておく。でも、彼自身はセンターを希望しているから、もちろん検討する」と語った。

 アデルはトラウトが健康を取り戻し、センターでプレーすることを希望していると聞いて喜んでいる。なぜなら、アデルは2024年にゴールドグラブ賞のファイナリストに選ばれたライトのほうが快適にプレーできるからだ。アデルは昨季、中堅手として89試合、右翼手として69試合に出場したが、ライトを守ったときのほうがはるかに数字が良かった。

 アデルは「彼が健康で、復活の準備ができていると聞いて嬉しいよ。自分にできることは何でもしてあげたい、必要ならいつでもそばにいる、と常に思ってきた。彼の状態が良いのは本当に嬉しい。彼は準備万端だし、僕たちは(トラウトの復活を)とても楽しみにしている。(トラウトのセンター復帰が)チームにとって良い結果になることを願っているよ」と話した。

 トラウトによると、左膝の骨挫傷は完全に治っており、スプリングトレーニングでは身体的な制限は何もないという。昨季は打撃のメカニクスを変えたことで終盤に調子を上げ、特に最終7試合では打率.333、5本塁打の好成績を残した。

 しかし、2030年まで年俸3710万ドル(約57億円)の契約が続くトラウトは、ワールドベースボールクラシックに出場するための保険加入が上手くいなかった。トラウトはアメリカ代表の一員として再びプレーすることが叶わなかったことに落胆しつつも、エンゼルスのキャンプで過ごせる時間が増えたことを最大限に活用しようとしている。

 トラウトはロウ、ユーティリティのボーン・グリッソム、先発投手のグレイソン・ロドリゲスとアレック・マノア、救援投手のカービー・イェーツ、ジョーダン・ロマノ、ブレント・スーターなど、ロースターの中に復活を目指す選手が多くいることを指摘。ハングリー精神を持ったチームとなり、きっと何かを証明できると信じている。

 そして、自分自身も復活を目指す選手の1人なのかを尋ねられたトラウトは、満面の笑みを浮かべながらこう答えた。

「いつもそうだよ。自分の能力は分かっているし、状態はとても良いからね」


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