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マーリンズ 成長を続ける打線を武器に来季は優勝争いへ

2017.11.1 12:59 Wednesday

 ジャンカルロ・スタントンが両リーグ最多の59本塁打を放つ大活躍を見せた今季のマーリンズ。しかし、マーリンズが球団史上2位の778得点を叩き出せたのはスタントン一人の力によるものではない。打線はここ数年、メキメキと力をつけているのだ。

 マーリンズの778得点は今季両リーグ11位の数字だった。マーリンズより多くの得点を叩き出した10チームのうち9チームはポストシーズンへ進出。ポストシーズンへ進めなかったのはレンジャーズ(両リーグ9位の799得点)だけであり、ポストシーズンへ進んだ残りの1チームは両リーグ12位の770得点をマークしたドジャースである。要するに、得点数だけを見れば今季のマーリンズはポストシーズン進出を果たしてもおかしくないチームだったのだ。

 2014年からマーリンズで打撃コーチを務めているフランク・メネキーノは打線の成長を実感している。「彼らは何をすべきかを理解し始めている。今季の大きな成長は試合への準備に関する部分だ。相手チームについてしっかり研究し、ゲームプランを立てるようになった。そうなれば自ずと結果はついてくるよね」と打線の成長に目を細める。

 MVP級の活躍を見せたスタントンのみならず、打率.312、37本塁打、124打点の好成績をマークしたマーセル・オズーナ、打率.308、60盗塁、114得点をマークしたディー・ゴードン、25本塁打を放ったジャスティン・ボーア、出塁率.369、100得点をマークしたクリスチャン・イェリッチ、リーグ有数の捕手へと成長を遂げたJ.T.リアルミュートなど、打線には才能豊かな選手たちがズラリと顔を揃えている。フロント陣はチームの弱点が投手力であることを認識しており、今オフは打線の破壊力を維持しつつ、投手の補強に動く方針だ。

 デレク・ジーターを筆頭とする新オーナー・グループの方針により、スタントン、ゴードン、マーティン・プラドらを放出して年俸総額の削減を行う可能性が取り沙汰されているが、彼らを抜きにしても投手の補強さえスムーズに進めば投打のバランスが整ったチームが形成されるはず。2018年のマーリンズは意外な快進撃を見せてくれるかもしれない。


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