強打者補強を目指すカージナルス スタントン獲得を検討か
2017.11.6 14:49 Monday
打線の中軸を任せることのできる強打者の獲得を目指すカージナルスはフリーエージェント市場で強打者と大型契約を結ぶよりも、トレードでの強打者獲得のほうが現在のチーム状況に適していると考えているようだ。そして、獲得候補の一人としてジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)の名前が浮上している。
デレク・ジーターらを筆頭とする新オーナーグループが年俸総額削減の方針を掲げているマーリンズは、スタントン、ディー・ゴードン、マーティン・プラドといった主力選手の放出を検討していると報じられている。なかでも大きな注目を集めているのがスタントンの動向だ。今季はついにポテンシャルを開花させ、両リーグトップの59本塁打、132打点をマーク。球界トップクラスの長打力を誇るスラッガーを欲するチームは少なくないはずだ。しかし、2027年まで続く13年3億2500万ドルという超大型契約がトレードの足枷となっている。この契約をそのまま引き受けるチームは存在しないだろう、というのが大方の予想である。
カージナルスはスタントン獲得に向けて才能豊かな若手投手を放出する準備を進めているようだ。しかし、トレード成立のためにはマーリンズがスタントンの残り契約の一部を負担することが必須になると見られている。投手が補強ポイントであるマーリンズにとって有望な若手投手を数多く抱えるカージナルスは絶好のトレード相手になり得るが、年俸負担の面でどこまで譲歩できるだろうか。カージナルスはスタントンの同僚であるクリスチャン・イェリッチ獲得の可能性も探っており、今後の両チームの交渉には大きな注目が集まっている。
また、カージナルスはリリーフ投手も補強ポイントとなっている。トレード市場とフリーエージェント市場の両面で補強の可能性を探っていくことになるが、ルール5ドラフトから自軍の選手をプロテクトするためにロースターの枠を空ける必要があり、ジョン・モゼリアック野球部門社長は「1人の選手を獲得するために2人の選手を放出することも検討する必要がある」とトレードに動く可能性を示唆している。
21世紀に入ってから3年連続でのポストシーズン逸が一度もないカージナルス。来季ポストシーズン進出を逃せば今世紀初の屈辱となってしまうだけに、ポストシーズン進出に向けてどのような動きを見せるか注目だ。
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