マーリンズ ゴードン、スタントンに続いてオズーナ放出か
2017.12.12 16:37 Tuesday
年俸総額を9000万ドルまで削減する方針を掲げているマーリンズはディー・ゴードンをマリナーズ、ジャンカルロ・スタントンをヤンキースへ放出した。しかし、まだ目標額には達しておらず、次はマーセル・オズーナの放出に向けて動き始めているようだ。
MLB公式サイトでマーリンズの番記者を務めているジョー・フリサロによると、スタントン争奪戦が決着したことによりオズーナのトレード市場が形成され始めているという。すでに6~8球団がオズーナ獲得に興味を示しているとの報道もあり、スタントン争奪戦から脱落したジャイアンツとカージナルスのほか、ナショナルズなどがオズーナ争奪戦に加わっていると見られている。
今季のオズーナは自己最多の159試合に出場し、打率.312、37本塁打、124打点と打撃3部門で自己最高の成績を残すなどキャリアハイのシーズンを過ごした。当然ながらOPS.924も自己最高の数字であり、従来の自己ベスト(2016年の.773)を大幅に更新。シルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞をともに初受賞し、充実のシーズンとなった。今季の年俸は350万ドルだったが、年俸調停2年目を迎える今オフは1100万ドル前後まで上昇することが予想されており、放出候補の一人となっている。
マーリンズの現時点での来季年俸総額(予想)は1億1600万ドル前後となっており、目標額到達までにあと2600万ドル前後を削減する必要がある。オズーナを放出してもまだ目標額とは1500万ドルほどの開きがあり、マーティン・プラド(来季年俸1350万ドル)、ブラッド・ジーグラー(同900万ドル)といったベテラン選手の放出を模索することになりそうだ。三塁手の補強を検討しているジャイアンツにオズーナとプラドをセットで放出したり、リリーフ投手の補強を目指しているカージナルスにオズーナとジーグラーをセットで放出したりするような展開も十分に有り得る。ゴードンのトレードで球界を驚かせ、スタントンのトレードで球界を騒がせたマーリンズだが、もうしばらくオフシーズンの話題の中心に居続けることになりそうだ。
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