今季のレッドソックスは捕手3人体制で開幕か
2018.1.5 15:30 Friday
昨季のレッドソックスは正捕手としてクリスチャン・バスケスとサンディ・レオンの2人を併用し、ポストシーズンを含む全試合でこの2人が先発マスクを被った。しかし、今季はブレイク・スワイハートのマイナー・オプションが切れているという事情もあり、捕手3人体制で開幕を迎える可能性があるようだ。
昨季のレッドソックスはバスケスが85試合、レオンが77試合で先発マスクを被り、この2人以外に捕手として出場したのはスワイハートだけだった(4試合、12イニング)。2015年のトミー・ジョン手術から完全復活を遂げたバスケスは盗塁阻止率42%と自慢の強肩を発揮しただけでなく、打撃面でも急成長を遂げ、打率.290、5本塁打、OPS.735をマーク。2016年に打率.310、7本塁打、OPS.845という予想外の好成績をマークしたレオンは打率.225、7本塁打、OPS.644と打撃成績を大幅に悪化させたものの、安定した守備力でクリス・セールの信頼を勝ち取り、セールが登板した214回1/3のうち209イニングでマスクを被った。
スワイハートはすでにマイナー・オプションが切れており、レッドソックスがスワイハートをマイナーへ降格されるためにはスワイハートをウエーバーにかけ、他球団にクレームされるリスクを負わなくてはならない。そうした事情があるからこそ、捕手3人体制という話が浮上しているわけだが、スワイハートは単なる控え捕手ではない。捕手のほかに一塁やレフトを守ることもできるし、打撃面では指名打者が務まるだけのポテンシャルも秘めているのだ。要するに、スワイハートを単なる「3番手捕手」と考えるべきではない。「捕手もできるユーティリティ・プレイヤー」とでも呼ぶべきだろう。
また、昨季までレッドソックスの指揮を執ったジョン・ファレル監督は先発投手との相性を考え、バスケスとレオンを併用することを好んだが、新監督のアレックス・コーラが同様のスタイルを採用するとは限らない。場合によってはバスケスが正捕手としての地位を確立し、スワイハートが控え捕手、レオンが放出されるという可能性もあるのだ。このあたりはコーラがスプリング・トレーニングの状況を見ながら、最終的な決断を下すことになるだろう。
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