【戦評】シャーザーが圧巻の投球!7回14Kで今季7勝目
2017.6.7 17:48 Wednesday

ナ・リーグ東部地区で独走状態のナショナルズとナ・リーグ西部地区で激しい首位争いを繰り広げているドジャースが激突し、「ポストシーズン前哨戦」との声もある3連戦の第2戦。初戦を制したナショナルズはエース右腕のマックス・シャーザーで連勝を狙う。一方、本拠地ドジャー・スタジアムでの連敗は避けたいドジャースは開幕から安定した投球を続けているブランドン・マッカーシーに先発のマウンドを託した。
試合は初回から動く。1回表、先頭の1番トレイ・ターナーが内野安打で出塁すると、すかさず二盗、三盗を決めて無死三塁のチャンスを作る。2番ブライアン・グッドウィンは三塁へのファウルフライに倒れたものの、3番ブライス・ハーパーがレフトへの犠牲フライを放ち、ナショナルズが1点を先制した。その裏、ドジャースは1番チェイス・アトリーがライト前ヒットで出塁し、2番コリー・シーガーの二塁ゴロをダニエル・マーフィーが弾いて無死一、二塁。3番ヤスマニ・グランダルは空振り三振に倒れたが、4番エイドリアン・ゴンザレスがライト前へタイムリーヒットを放ち、あっという間にドジャースが同点に追い付いた。しかし、シャーザーは5番コディ・ベリンジャー、6番クリス・テイラーを2者連続の空振り三振に斬って取り、計3奪三振と決して悪くないスタートを切る。
シャーザーは2回裏に7番ローガン・フォーサイス、8番ヤシエル・プイーグ、9番マッカーシーから3者連続三振を奪い、なんとこれで5者連続三振。3回裏には2つの四球を与えたものの、ベリンジャーの振り逃げを含む3つの三振を奪い、3回まで9奪三振とハイペースで三振を積み重ねていく。
シャーザーの快投に応えたいナショナルズ打線は4回表、先頭の3番ハーパーがライト線へのエンタイトル・ツーベースで出塁すると、4番ジマーマンの二塁ゴロの間にハーパーは三塁へ。ここで5番マーフィーが守備のミスを取り返す犠牲フライを放ち、ナショナルズが1点を勝ち越した。
その後もシャーザーの好投は続き、4回裏に2三振、5回裏から7回裏まで各1三振を奪い、今季最多となる14奪三振を記録。打たれたヒットは僅か3本、7回1失点(自責点0)の見事なピッチングを見せ、2桁奪三振は早くも今季6度目となった。
不安を抱えるナショナルズのリリーフ陣だが、この日は8回裏をオリバー・ペレスが2三振を含む三者凡退と完璧に抑え、最後を新人クローザーのコーダ・グローバーが締めて2-1で試合終了。マーフィーの犠牲フライで勝ち越した1点を守り抜き、ナショナルズがドジャースとの「ポストシーズン前哨戦」に連勝した。
ドジャースは失策絡みで何度かチャンスを作ったものの、得点圏で10打数1安打に終わり、あと一本が出なかった。マッカーシーは7回3安打2失点と好投したが、打線の援護がなく、今季3敗目(5勝)。「彼らしいピッチングをしていたね」とシャーザーの好投を称えた。一方、シャーザーは今季7勝目(3敗)を挙げ、グローバーは8セーブ目をマークした。
なお、3連戦の最終戦となる明日の試合はスティーブン・ストラスバーグ対クレイトン・カーショウという好マッチアップが予定されている。