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二刀流選手 グリーンのレッズ入団は18歳になってから

2017.6.17 12:20 Saturday

 先週まで3日間にわたり行われたドラフト会議は全体で1215人が指名され、その内訳は投手660人 捕手99人 内野手246人 外野手205人となった。ドラフト以前から二刀流選手として大きな注目を集めていたハンター・グリーンはレッズが全体2番目で指名。しかし、すぐには契約せずに8月17日の誕生日以降の入団となる見通しとなった。

 グリーンは17歳の高校生で投手兼遊撃手として活躍。投げれば最速164キロの直球、バットを持てば137mの特大の本塁打を打つことからアメリカではあの大谷翔平(北海道日本ハム)以上の逸材という呼び声も高い。ちなみに彼が在籍しているノートルダム高校は野球の名門校として有名でOBにはジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)らがいる。

 ドラフト直前、レッズのディック・ウィリアムズGMはグリーン本人と彼の両親とで食事をしたという。その中でウィリアムズGMはハンターが既に選手として成熟している選手であることに感動を覚えたそうで「高いレベルでプレーする環境を提供することが彼への贈り物さ」と話していた。一方でハンター自身もプレーに対しての考え方が謙虚で「野球は失敗のスポーツ。何度失敗してもそれは成長するためのプロセスだ」と言っている。

 ハンターは既に7歳からメジャーリーグが若手育成のために運営している「MLBアーバンユースアカデミー」に参加していた。ここでは登録制ではあるが、誰でも野球の指導を受けることができる。中には家庭環境の事情で満足にプレーできない場合でもこの施設を利用することで才能を開花させる可能性もある。既にレッズもアカデミーを持っており、人材育成に積極的な球団だ。

 全米が注目したグリーンのレッズ入団。その実現はもう少し時間を要するが、いつの日かメジャーの大舞台で躍動する姿を見られる日もそう遠くはないだろう。

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