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【戦評】フィリップスが2試合連続サヨナラ打

2017.6.19 11:49 Monday

 またしてもこの男が試合を決めた。経験豊富なベテラン二塁手、ブランドン・フィリップス(ブレーブス)が2試合連続のサヨナラタイムリー。フィリップスの通算9度目となるサヨナラ打で、ブレーブスはマーリンズを抜いて地区2位タイに浮上した。

 9回裏一死一、三塁からの二遊間への打球。マーリンズの二遊間がしっかり連携して処理していれば、試合は延長戦に突入していたかもしれない。「飛び込んでおくべきだったよ」とマーリンズの遊撃手、JTリドルはサヨナラの一打を振り返ったが、そんなリドルの後悔も虚しく、打球は綺麗に二遊間を抜けていった。

 マイク・フォルティネビッチ(ブレーブス)とホゼ・ウーレイナ(マーリンズ)の両先発で始まったこの試合。両投手が好投を続け、5回までゼロ行進が続いた。6回表に5番ジャスティン・ボーアの2点タイムリーでマーリンズが均衡を破ったが、7回裏にブレーブスが一挙4得点で逆転に成功。しかし、マーリンズは8回表に4番マーセル・オズーナの18号ツーランで追い付いた。

 「昨日も今日も勝つチャンスがある試合だった。昨日は一時4点をリードしていたけど、それを守ることができなかった。今日はウーレイナが良いピッチングをしてくれた。追加点を取るチャンスはあったけど、追加点を取れなかった」とマーリンズのドン・マティングリー監督は接戦を落としての連敗にガックリ。今日の試合に関しては、先制した後にも、追い付いた後にも、点を取るチャンスはあっただけに、チームの拙攻を悔やんでも悔やみきれない結果となってしまった。

 9回表のマーリンズの攻撃をクローザーのジム・ジョンソンがしっかり抑え、その裏にサヨナラという理想的な流れで勝負を決めたブレーブス。シーズンオフに補強したショーン・ロドリゲスが交通事故でシーズン絶望となり、緊急補強で獲得したフィリップスだったが、今季ここまで打率.306、4本塁打、7盗塁、OPS.782と持ち味をしっかり発揮し、若手選手が多いチームにも好影響を与えている。チームとの契約は今季限り。有望株オジー・アルビーズが控えており、来季はロドリゲスも戻ってくるため、フィリップスが来季以降もブレーブスでプレイする可能性は限りなく低いと言わざるを得ない。しかし、フィリップスがブレーブスで過ごす時間はチームにとっても、そしてフィリップス本人にとっても、決して無駄にはならないだろう。

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