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【戦評】1番リゾーの第1打席は出塁率10割!

2017.6.21 15:11 Wednesday

 「最強の1番打者」アンソニー・リゾー(カブス)が放った今季3本目の先頭打者アーチがそのまま決勝打となった。

 打順が1番に移ってから1週間。リゾーの勢いが止まらない。1番打者として出場した7試合、初回の第1打席で全試合出塁しているのだ(6打数6安打1二塁打3本塁打1四球)。今日のパドレス戦でも先頭打者アーチを放ち、先頭打者アーチは早くも今季3本目(メジャー4位タイ)。自己最長の14試合連続安打を継続中と好調のリゾーだが、その期間は11長打、17打点と素晴らしい成績をマークしている。

 「リゾーはまたやってくれたね」とジョー・マドン監督。リゾーを1番打者として起用した張本人だが、流石にここまでの活躍は予想外だったのだろう。カブスの1番打者が7試合連続で第1打席に出塁したのは1960年のリッチー・アッシュバーン以来球団史上2人目という歴史的な快挙。「アッシュバーンと名前が並ぶなんて、とんでもないことだよ」とマドン監督もリゾーの歴史的な活躍に驚きを隠さない。

 1番打者がこれだけ活躍すれば、チームの調子が上向くのは当然のこと。リゾーが1番打者を務めた7試合をカブスは5勝2敗と勝ち越し、気付けばナ・リーグ中部地区の首位ブリュワーズまで0.5ゲーム差に迫っている。チーム最多の17本塁打を放っている主砲を1番打者として起用するのは一見、奇妙に映るかもしれない。しかし、チームトップの出塁率.398(規定打席以上)を記録している打者を1番打者として起用するのはごく自然なことだ。「1番リゾーはカブスの本来の形ではない」との意見もあるだろう。しかし、これほど上手くハマっている「1番リゾー」を無理に動かす必要はあるだろうか。

 シーズン終了後、「2017年シーズンはリゾーの1番起用をきっかけに流れが変わった」と戦術家・マドン監督のキャリアに新たな1ページが加わっているかもしれない。


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