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【戦評】守護神クネーベルがメジャー新記録を樹立!

2017.6.23 14:38 Friday

 長いメジャーリーグの歴史に新たな1ページが刻まれた。ブリュワーズの守護神コリー・クネーベルが開幕から38登板連続奪三振のメジャー新記録を樹立(対象はリリーバーのみ。従来の記録は2014年アロルディス・チャップマンの37試合)。開幕時にクローザーを務めていたネフタリ・フェリース(日本時間6月20日に解雇)がロイヤルズと契約するとの情報が出た、まさにその日に、「新クローザー誕生」を強く印象付けた。

 チェイス・アンダーソン(ブリュワーズ)とイバン・ノバ(パイレーツ)の両先発で始まったこの試合。1回表にパイレーツが4番ジョシュ・ベルのタイムリーで1点を先制したが、直後の1回裏にブリュワーズが2番エリック・テームズのタイムリーと4番トラビス・ショウの14号ソロであっという間に逆転に成功する。

 4回表に3番グレゴリー・ポランコに5号ソロが飛び出し、一時はパイレーツが同点に追い付いたものの、ブリュワーズは5回裏に4番ショウのタイムリーツーベースで1点を勝ち越し。さらに、7回裏にも再び4番ショウがタイムリーツーベースを放ってリードを2点に広げ、クネーベルにセーブ機会が巡ってきた。

 2点リードの9回表に今季38試合目となるマウンドにあがったクネーベル。昨日までの全37登板で少なくとも1つの三振を奪い、チャップマンが持つメジャー記録に並んでいた。この回の先頭打者は1回表に先制タイムリーを放った4番ベル。自慢の速球とナックルカーブのコンビネーションであっという間に追い込むと、ボール、ファウル、ボールで3球粘られたものの、最後はインローへのナックルカーブがファウルチップとなり三振。ついにクネーベルがメジャー新記録を樹立する瞬間が訪れた。続く5番エリアス・ディアスと6番アンドリュー・マカッチェンをともに内野フライに打ち取って試合終了。クネーベルは今季12セーブ目をマークした。

 奪三振記録ばかりが注目されるクネーベルだが、37.2イニングで65奪三振という驚異的な奪三振率(15.53)はもちろん、防御率0.96、被打率.147など各部門で素晴らしい成績を残している。予想外の快進撃を続けるブリュワーズ。9回はこの男に任せておけば安心だ。


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