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最後の1枠をめぐる争い 「ファイナル・ボート」候補選手

2017.7.3 12:11 Monday

 日本時間7月3日に最終枠を除くオールスター・ゲームのロースターが発表された。両リーグの32人目の選手は「ファイナル・ボート」によって選出される。投票はすでに始まっているが、改めて両リーグの最終候補5選手をチェックしておこう。

アメリカン・リーグ
①エルビス・アンドルース(レンジャーズ)
打率.302(324-98) 11本塁打 50打点 20盗塁 OPS.825
過去2度(2010年、2012年)オールスター選出を経験しているアンドルース。今季は打撃好調で、11本塁打はすでに自己最多を更新している。3番打者として活躍する俊足巧打の遊撃手が、レンジャーズでは2012年のダルビッシュ有以来となる「ファイナル・ボート」でのオールスター選出を目指す。

②ザンダー・ボガーツ(レッドソックス)
打率.314(303-95) 5本塁打 39打点 9盗塁 OPS.821
昨年のオールスター・ゲームでは先発メンバーに名を連ねたボガーツ。2年連続でシルバースラッガー賞を受賞している好打の遊撃手で、今季も3割を超える高打率をマークしている。2015年の「ファイナル・ボート」では僅差で敗れたが、レッドソックスでは2007年の岡島秀樹以来となる「ファイナル・ボート」でのオールスター選出を果たし、チームの「ファイナル・ボート」4連敗をストップさせたいところ。

③ディディ・グレゴリウス(ヤンキース)
打率.310(229-71) 10本塁打 36打点 2盗塁 OPS.822
デレク・ジーター引退後の正遊撃手として活躍するグレゴリウス。昨季は20本塁打、OPS.751と自己最高の成績をマークしたが、今季はさらなる成長を見せ、昨季を上回る好成績をマークしている。ヤンキースから「ファイナル・ボート」で選出されたのは2010年のニック・スウィッシャーが最後。チーム7年ぶりの「ファイナル・ボート」選出を目指す。

④ローガン・モリソン(レイズ)
打率.256(273-70) 24本塁打 57打点 1盗塁 OPS.945
ワイルドカード争いに参戦するレイズに大きく貢献しているモリソン。ジャスティン・スモーク(ブルージェイズ)、ヨンダー・アロンゾ(アスレチックス)らとともに今季飛躍を遂げた一塁手の一人であり、24本塁打はすでに自己最多を更新している。レイズからの「ファイナル・ボート」選出となると2008年のエバン・ロンゴリア以来9年ぶり。自身初のオールスター出場なるか。

⑤マイク・ムスターカス(ロイヤルズ)
打率.270(289-78) 22本塁打 49打点 0盗塁 OPS.853
キャリアハイのペースで本塁打量産中のムスターカス。22本塁打はすでに自己最多タイの数字であり、スティーブ・バルボニが1985年に記録した球団記録(36本塁打)の更新も見えてきた。ムスターカスは2015年に「ファイナル・ボート」でオールスター初出場を果たしており、2度目の「ファイナル・ボート」選出となればシェーン・ビクトリーノ(2009年、2011年)に次いで史上2人目となる。

ナショナル・リーグ
①ジャスティン・ボーア(マーリンズ)
打率.285(242-69) 18本塁打 53打点 1盗塁 OPS.908
苦手の左腕を攻略し、本格開花の兆しを見せているボーア。このままのペースでいけば、自己最多の23本塁打、73打点(ともに2015年)、OPS.824(2016年)を更新するのはほぼ間違いない。マーリンズから「ファイナル・ボート」で選出された選手はいまだゼロであり、候補に名を連ねるのも2003年のルイス・カスティーヨ、2004年のフアン・ピエール以来である。

②クリス・ブライアント(カブス)
打率.263(278-73) 16本塁打 32打点 6盗塁 OPS.901
ファン投票でノーラン・アレナード(ロッキーズ)に競り負け、「ファイナル・ボート」に回ることになったブライアント。昨季のMVPだが、ここまではやや物足りない成績に終わっている。前年MVPがオールスターに選出されなければ2008年のジミー・ロリンズ以来となる。また、カブスから「ファイナル・ボート」で選出されたのは2014年のアンソニー・リゾーが唯一である。

③アンソニー・レンドン(ナショナルズ)
打率.298(265-79) 16本塁打 50打点 4盗塁 OPS.954
アレナードとブライアントの陰に隠れながら好成績をマークしているレンドン。データサイトFanGraphsが算出しているWARではメジャー全体で8位にランクインしており、規定打席以上の三塁手では両リーグトップの数字となっている。ナショナルズは「ファイナル・ボート」で過去5戦全敗。レンドンが球団史上初となる「ファイナル・ボート」でのオールスター選出を目指す。

④マーク・レイノルズ(ロッキーズ)
打率.286(283-81) 19本塁打 61打点 1盗塁 OPS.900
メジャー11年目にして初となるオールスター出場を目指すレイノルズ。ここまでの19本塁打はすでに2015年以降での自己最多、61打点は2014年以降での自己最多であり、6年ぶりのシーズン30本塁打を十分に狙えるペースとなっている。ダイヤモンドバックス時代の2009年にも「ファイナル・ボート」の候補になったが、そのときはビクトリーノに惨敗。好調の今季はそのリベンジとなるか。

⑤ジャスティン・ターナー(ドジャース)
打率.382(212-81) 7本塁打 31打点 2盗塁 OPS1.029
規定打席不足ながら.382という驚異的な高打率をマークしているターナー。30歳近くになってから開花し、名門球団の中心選手へと登り詰めた苦労人でもある。昨季の48四球、107三振に対して今季は26四球、25三振と高打率以外にも打者としての成熟がうかがえる。DFAやノンテンダーFAを経験した男がオールスター初出場を果たせば、多くの選手に勇気を与えることになるだろう。

 投票は日本時間7月7日午前5時(金)まで。また、投票結果は同午前7時に発表される予定となっている。お気に入りの選手をオールスター・ゲームに送り込む最後のチャンス。投票はお早めに。


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