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【強豪国だらけの世界大会⑪】11月の彼らとは違う!? 南半球の隠れた野球大国

2023.3.12 02:13 Sunday

  昨年11月の「侍ジャパンシリーズ」では2戦2敗も、栗山英樹監督が「不気味」と警戒するオーストラリア代表。MLBも注目する自国のプロリーグの選手を中心に編成されたチームで侍ジャパンと同じプールBから初の1次ラウンド突破を狙う。

 昨年11月に行われた「侍ジャパンシリーズ」では1対8、0対9と惨敗したオーストラリア代表。しかし、栗山英樹監督は「すごく怖いし、すごく不気味」と評した。11月は自国のオーストラリアン・ベースボール・リーグ(ABL)の開幕直前。選手の調整も準備が足りなかったが、本戦はシーズン終了後となる。

 チームのメンバー構成は自国リーグの選手が中心だが、2010年に発足したABLはMLBも出資するほど注目している。

 チームの監督は、1999年にブリュワーズで野茂英雄とバッテリーを組み、2000年には中日でプレーした「ディンゴ」ことデーブ・ニルソン。日本でのプレー経験から2004年のアテネ五輪では自身も出場。準決勝で日本に勝利し、銀メダルを獲得している。

 選手はABLの選手が中心で、主将も務めるティム・アサートン投手は2017年のワールド・ベースボール・クラシックに出場し、1次ラウンドで日本戦に先発。初回無死一、二塁のピンチから12者連続アウトを奪うなど4回4安打1失点と好投。昨年の「侍ジャパンシリーズ」でも第2戦で先発した。

 野手では大谷翔平が所属するエンゼルスでプレーしたアーロン・ホワイトフィールドがいる。5試合の出場で結果は残せなかったが、マイナーでは79試合出場、打率.262、9本塁打、38打点、29盗塁の成績を残しているだけに注意が必要だ。

「侍ジャパンと対戦することで、素晴らしい情報を得られた」と語ったニルソン監督。再戦は3戦目。スポーツ大国オーストラリアがまずは悲願の1次ラウンド突破なるか。

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