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アスレチックスのラスベガス移転が決定的に ネバダ州で法案成立

2023.6.16 10:17 Friday

 日本時間6月16日、ネバダ州のジョー・ロンバルド知事がアスレチックスをオークランドからラスベガスに移転させるための法案(新球場建設のために3億8000万ドルの公的資金を投入)に署名し、法案が正式に成立。「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者によると、MLBのオーナー会議では本拠地移転が全会一致で承認される見込みとなっており、アスレチックスのラスベガス移転が決定的となった。MLB機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーは「オークランドのファンに申し訳なく思う」と話している。

 マンフレッド・コミッショナーによると、アスレチックスの本拠地移転のための次のプロセスは、アスレチックスがMLB機構に対して正式な移転申請書を提出することだという。「ネバダ州での法案成立は、間違いなく本当に重要だった」とマンフレッド・コミッショナー。アスレチックスが移転申請書を提出すると、マンフレッド・コミッショナーが任命した移転委員会による審査が始まり、本拠地移転が承認されるためには30球団の4分の3以上の賛成が必要となる。

 アスレチックスは法案が成立したことを受け、「今日はアスレチックスが新しい本拠地を確保するための大きなステップとなりました。ネバダ州のロンバルド知事らの努力やサポートに感謝します。我々は今後、ラスベガスへの移転手続きを開始します」との声明文を発表。本拠地移転が正式に成立すれば、MLBではモントリオール・エクスポズが首都ワシントンに移転し、ナショナルズとして生まれ変わったとき以来となる。

 マンフレッド・コミッショナーは「オークランドのファンには申し訳ないと思っていますし、このような結果になってしまったことは好きではない」とコメント。「本当の問題は、オークランドが(アスレチックスに残ってもらう)準備をしていたかどうかだと思う。オークランドに新球場を建設するという計画は実現しなかった」とアスレチックスがラスベガスへの移転を決断した背景について言及した。なお、ラスベガスへの移転が承認された場合、新球場が建設されるまでのあいだ、アスレチックスがどこで試合を行うかについては現時点では決まっていないようだ。

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