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レッズがキャンデラリオと契約合意 若手トレード放出への布石か

2023.12.7 15:25 Thursday

 若手内野手を多く抱えるレッズがメジャー生活8年の実績を持つ内野手をチームに加えた。日本時間12月7日、MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、レッズはカブスからFAとなっていたジャイマー・キャンデラリオと契約合意に至ったという。契約条件の詳細は現時点では不明。レッズは全員にレギュラーポジションを与えるのが難しいくらいに若手内野手の層が厚く、今後は余剰戦力となった内野手をトレードの駒として投手補強を狙う可能性もありそうだ。

 現在30歳のキャンデラリオは2016年にカブスでメジャーデビューし、2017年途中にタイガースへトレードされると、2018年からはタイガースの正三塁手として活躍してきた。短縮シーズンの2020年には打率.297、OPS.872の好成績を残し、2021年には42二塁打をマーク。しかし、2022年に打率.217、OPS.633の打撃不振に陥ると、オフにノンテンダーFAとなり、ナショナルズと1年契約を結んだ。

 今季はナショナルズで開幕を迎え、夏場に古巣カブスへトレード。2チーム合計で140試合に出場し、打率.251、22本塁打、70打点、8盗塁、OPS.807をマークした。三塁の守備では守備防御点-5に終わった一方、スタットキャストが算出するOAAでは+2と評価が分かれている。しかし、通算守備防御点-24という数字が示すように、基本的には守備が得意な選手ではなく、新天地レッズでは一塁手や指名打者としての起用も検討されるだろう。

 キャンデラリオの加入により、レッズはスペンサー・スティアーを外野に回したとしても、一塁と指名打者にキャンデラリオとクリスチャン・エンカーナシオン=ストランド、二塁にマット・マクレーン、三塁にノエルビ・マルテ、遊撃にエリー・デラクルーズが入り、2021年シーズンの新人王であるジョナサン・インディアが入るポジションがなくなってしまった。デラクルーズを外野にコンバートする案も浮上しているが、インディア(もしくは別の若手内野手)をトレード要員として投手補強に動くことになるかもしれない。

【追記】地元紙「シンシナティ・エンクワイアラー」のゴードン・ウィッテンマイアー記者によると、契約条件は3年4500万ドル+球団オプション1年。オプションが行使された場合、4年間の総額は6000万ドルになるという。

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