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レイズ・上沢直之に投手コーチが高評価 「見ていて楽しかった」

2024.2.24 11:47 Saturday

 レイズとマイナー契約を結んだ上沢直之は、スプリング・トレーニングでアピールに成功すれば、開幕ロースター入りのチャンスが十分にあるとみられている。日本時間2月24日には、実戦形式の打撃練習で初登板。「少し緊張していた」と自身の登板を振り返った上沢だが、徐々に自分のリズムで投げられるようになり、30球を投じて7~8個の空振りを奪った。カイル・スナイダー投手コーチによると、上沢は最速91マイルを計測し、昨季の平均球速をわずかに上回っていたという。

 上沢の登板を見守っていたスナイダー投手コーチは「素晴らしいピッチングだった」と高評価を与えた。「初めて打者と対戦しているところを見ることができてよかった。彼も楽しみにしていたみたいだし、最初のほうは緊張していたけれど、最初の2~3球を投げたあと、いい感じで落ち着いていったね」とスナイダー投手コーチ。「間違いなく、見ていて楽しいピッチングだったよ」と上沢の初登板に大満足の様子だった。

 上沢はメジャーの公式球にもしっかり適応しており、スナイダー投手コーチは上沢のスムーズな適応ぶりに「本当に感心している」と語る。まだピッチクロックやピッチコムのシステムには慣れている最中であり、実戦形式で使用したのは今回が初めてだった。また、開幕ローテーション入りすれば、5人制ローテーションによる中4日の登板にも対応しなければならないため、その点も課題として残されている。

 しかし、上沢が比較的スムーズに適応していることもあり、スナイダー投手コーチはピッチングの組み立てや狙うべきコースなど、具体的な戦略についても早い段階から指導できるようになったという。上沢によると、日本時代はストライクゾーンの低めにボールを集めることが重要視されていたが、現在はストライクゾーンの高めに速球を投げることにも取り組んでいるようだ。

 上沢は「スナイダー投手コーチからたくさんのアドバイスをもらった」とコメント。「もらったアドバイスの内容に取り組んでいくと同時に、シーズン開幕に向けてしっかり準備していきたい」と今後の目標について語った。

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