バーランダー&スタントン トレードの可能性は消えていない
2017.8.17 10:33 Thursday
ウエーバーを介さないトレードは7月末で終了したが、ウエーバーを介したトレードは8月以降も可能であり、今もなお、大型トレード成立の可能性は残されている。多くのスター選手にトレードの噂が浮上する中、特に注目されているのがジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)とジャスティン・バーランダー(タイガース)の2人だ。
1961年のロジャー・マリス以来、最年少での60本塁打到達を目指しているスタントン。昨季のサイ・ヤング賞投票で2位にランクインし、直近8先発で防御率2.55をマークしているバーランダー。すでに両者ともウエーバーを通過し、他球団とのトレード交渉が可能な状況となっており、マーリンズとタイガースはそれぞれ自軍のスター選手の放出に向けて動き始めているとの報道もある。
スタントンは2018年からの10年間で2億9500万ドルという莫大な金額の契約が残っており、スタントンがウエーバー公示された際にクレームする球団が現れなかったことを考えると、この超大型契約をそのまま引き受ける意思がある球団は存在しないと判断していいだろう。マーリンズ側が残り契約をどれだけ負担するかが、トレード成立のキーポイントとなりそうだ。
ジェイソン・ワースが今季終了後、ブライス・ハーパーが来季終了後にフリーエージェントとなるナショナルズ、長打力不足に苦しむジャイアンツ、ジョシュ・ハミルトンの大型契約から解放されるエンゼルスなどがスタントンの移籍先候補として挙げられている。また、スタントンは全球団に対するトレード拒否権を持っているものの、ワールドシリーズ制覇を狙える球団へのトレードであればトレード拒否権を破棄するだろうと見られている。スタントンはポストシーズン出場の経験がなく、チームとしてタイトルを勝ち取った経験は今年3月のワールド・ベースボール・クラシック優勝くらいしかないからだ。
一方、バーランダーはアストロズ移籍の可能性が盛んに取り沙汰されている。アストロズは7月末のトレード・デッドラインで有力先発投手の獲得に失敗し、8月はリーグ最悪の4勝10敗に沈んでいる。ポストシーズンを勝ち抜くために、バーランダーのような支配的な先発投手を加えておきたいに違いない。
トレード交渉が大きく進展したという情報はないものの、交渉を進める中でタイガースとアストロズはお互いのチーム事情を理解し始めており、トレード成立が現実的になりつつあるとの報道もある。ただし、バーランダーには年俸2800万ドルの契約があと2年残っており、アストロズのジェフ・ルーノウGMは8月末までに何らかの動きがある可能性は「かなり低い」と発言。ここにきてバーランダーは今季終了までタイガースに残る可能性が高くなった。
8月中にトレードが成立しなくとも、現在のトレード交渉をベースとしてオフシーズンに交渉が再度活発化する可能性もある。スタントン、バーランダーといったスター選手が来季どの球団のユニフォームを着ているのか。今後の動向に注目だ。
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