【This is MLB ⑪】ヤンキースのエースが自ら申告敬遠を宣言もその後は…
2024.9.19 14:27 Thursday
9月14日(日本時間15日)のヤンキー・スタジアム。レッドソックス戦に先発した2023年のサイ・ヤング賞投手、ゲリット・コールが4回一死走者なしの場面で自ら申告敬遠を宣言。天敵との勝負を避けたが、それは裏目となった。
ヤンキース対レッドソックスというメジャーを代表するライバル対決で珍しいプレーがあった。ヤンキース2連勝で迎えた第3戦。1対0でヤンキースがリードしていた4回一死走者なしの場面で2番ラファエル・デバースに対し、先発のゲリット・コールが自ら申告敬遠を宣言した。
その後、デバースは盗塁で二塁へ。3番タイラー・オニールに四球を与えると、4番・吉田正尚にレフト線へのエンタイトル二塁打を許して同点に。さらに、5番ウィルヤー・アブレイユにライト前タイムリーを打たれて3失点。結局チームは1対7で敗れ、コールも5敗目を喫した。
コールはデバースに対し、これまでの対戦成績は39打数13安打の打率.333、8本塁打と苦手としており、この日の第1打席もカウント0-1からの2球目が死球となっていた。さらに5回には一死満塁で再びデバースが打席に。塁が埋まっていたため勝負に出たが、ライト前に2点タイムリーを許した。
無走者からの敬遠四球は、過去100年でレッドソックスの打者では6度目(5人目)。マニー・ラミレスが2度、ほかにはテッド・ウィリアムス、カール・ヤストレムスキー、デービッド・オルティス、そしてデバースが1度ずつという珍しい記録だった。