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トレード拒否から一転 バーランダーがアストロズへ

2017.9.1 14:41 Friday

 ついにジャスティン・バーランダーのトレードが成立した。一時はバーランダーがトレード拒否権を行使したとの報道も流れたが、最終的にはバーランダーがトレードを受け入れ。通算183勝の実績を誇る本格派右腕が、ワールドシリーズ制覇を目指すアストロズに加わることになった。

 アストロズはフランクリン・ペレス(球団3位)、ダズ・キャメロン(球団9位)、ジェイク・ロジャース(球団11位)というプロスペクト3名をタイガースへ放出。タイガースからはバーランダーのほか、後日指名選手または金銭を受け取ることになっている。また、バーランダーは現地時間9月1日を迎える前にアストロズへの移籍が決定したため、ポストシーズンにも出場可能である。

 日本時間9月1日12時過ぎに「バーランダーがアストロズ移籍目前」という情報が流れ、交換要員としてペレス、キャメロン、ロジャースという具体的な名前が挙がったものの、12時半ごろに「バーランダーがアストロズ移籍を拒否した」との情報が出た。アストロズのバーランダー獲得は失敗に終わったかと思われたが、13時過ぎに「バーランダーのアストロズ移籍が決定」との情報が流れ、14時過ぎには両球団から正式にトレードが発表された。報道によると、バーランダーの移籍先の第一希望はカブスであり、日付が変わるギリギリまでアストロズ以外の球団からのオファーがないかどうかを待っていたようだ。

 バーランダーは今季ここまで28試合に先発し、10勝8敗、防御率3.82を記録。172イニングを投げて176三振を奪っている。その実力に疑いの余地はなく、トレードに関しては交換要員となるプロスペクトの質とバーランダーの残り2年5600万ドルという高額年俸がハードルとなっていた。2018年と2019年の年俸2800万ドルのうち、タイガースが1年ごとに800万ドルを負担することで話がまとまったようだ。これにより、アストロズの負担額は2018年、2019年とも2000万ドルとなる。

 バーランダーがポストシーズンで登板したのは2014年の地区シリーズが最後。タイガースはJ.D.マルティネス、ジャスティン・アップトンら主力選手を次々に放出して再建に向けて動き始めており、バーランダーはアストロズ移籍によって再びポストシーズンで登板するチャンスを得たことになる。ワールドシリーズ制覇に向けての「切り札」としてアストロズに迎え入れられたバーランダーが期待に応えるピッチングを見せることができるのか。新天地での初登板は大きな注目を集めることになりそうだ。


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