アスレチックスが桐朋高校の18歳・森井翔太郎とマイナー契約
2025.1.16 10:57 Thursday
2025年度の国際移籍マーケットがオープンした初日、アスレチックスは東京・桐朋高校の18歳、森井翔太郎とマイナー契約を結んだことを発表した。契約金は151万500ドルと報じられており、日本出身のアマチュア選手が得る金額としては史上最高となる。森井は投手として95マイルを投げ、打者として高校通算45本塁打を誇る二刀流選手。NPBを経由せずに米球界に挑戦することを選択し、アスレチックスは二刀流選手として育成していく計画だ。
アスレチックスのダン・フェインスタインGM補佐は「我々の球団組織にとって歴史的な日だ。翔太郎はメジャーリーグの球団と直接契約した、数少ない日本人高校生の1人である。今春から翔太郎が我々のマイナー組織で登板し、打席に立つことをとても楽しみにしている」とコメント。「彼が二刀流選手としてのプレーを望んでいることは知っている。我々も彼を有望な二刀流選手とみなしているし、投打両方で十分な練習量を確保できるように計画を立てていきたい」と二刀流選手として育成していく方針を明言した。
高校では投手兼遊撃手としてプレーした森井だが、投手もこなせる強肩を生かすため、将来的には三塁へのコンバートが有力とみる関係者もいる。ただし、森井は目標とする選手として、投手ではジェイコブ・デグロム(レンジャーズ)、野手ではエリー・デラクルーズ(レッズ)の名前を挙げており、現時点では投手兼遊撃手としてメジャーの舞台を目指したいと考えているようだ。「いちばん好きな選手はレッズのエリー・デラクルーズ。走るのが非常に速く、パワーもある。そして、彼の性格も大好き」と森井は話している。
米公式サイト「MLB.com」によると、森井は「次代の日本を代表する選手になりたい」という強い意欲と情熱を持っているという。目標は3年以内にメジャーの舞台に到達すること。もしその目標を実現できれば、2028年にラスベガスへ移転する予定のアスレチックスにとって、新たなチームの看板選手となるだろう。