パイレーツがフレイジャーと契約合意 3年半ぶりの古巣復帰
2025.1.29 12:54 Wednesday
日本時間1月29日、パイレーツがロイヤルズからFAとなっていたアダム・フレイジャーと1年152万5000ドルのメジャー契約を結ぶことで合意したことが明らかになった。フレイジャーは2021年のトレード・デッドラインでパドレスへ放出されるまで、パイレーツの主力選手として活躍。2021年は前半戦に好成績を残し、キャリア唯一のオールスター・ゲームにも選ばれている。パイレーツ退団後、4球団を渡り歩き、3年半ぶりの古巣復帰となった。
現在33歳のフレイジャーはパイレーツ時代、巧打の二塁手として活躍。シーズン途中でパドレスへ移籍した2021年には2球団合計で155試合に出場し、打率.305、5本塁打、43打点、10盗塁、OPS.779というキャリアハイのシーズンを過ごした。2022年はマリナーズ、2023年はオリオールズでプレーし、昨季はロイヤルズで104試合に出場。打率.202、4本塁打、22打点、3盗塁、OPS.576と期待を裏切る成績に終わり、シーズン終了後にFAとなっていた。
古巣復帰となるフレイジャーはユーティリティ・プレーヤーとしての起用が予想されている。フレイジャーは本職の二塁のほか、左翼手として通算141試合の出場経験があり、右翼手としても通算98試合に出場。そのほか、試合数は少ないものの、一塁、三塁、遊撃、中堅を守った経験もある。つまり、内外野全7ポジションの経験があるわけだ。
フレイジャーの本職である二塁は、ニック・ゴンザレスやジャレッド・トリオロがレギュラーを争う見込みだが、どちらも右打者。よって、左打者のフレイジャーには彼らとの併用で出場機会を得るチャンスがある。また、右翼のレギュラーも固定されていないため、フレイジャーが右翼手として起用されるケースも出てくるかもしれない。20代の選手が多いチームにおいて、33歳のフレイジャーにはその経験値をチームに還元する役割も期待されるだろう。