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タイガースがブルペン補強 ケインリーと1年775万ドルで合意

2025.1.30 05:35 Thursday

 スプリング・トレーニングの開始が約2週間後に迫るなか、タイガースがブルペン補強に動いた。日本時間1月30日、米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、タイガースはヤンキースからFAとなっていた35歳のベテラン右腕トミー・ケインリーと1年775万ドルの契約を結ぶことで合意。昨季の快進撃を支えたブルペンはすでに強力だが、そこにチェンジアップを多投する経験豊富な右腕が加わり、タイガースのブルペンはさらに強化されることになった。

 ケインリーは2014年にロッキーズでメジャーデビュー。ホワイトソックスを経てヤンキースへ移籍し、一旦ドジャースへ移ったものの、2023年から再びヤンキースでプレーしていた。昨季は右肩の炎症で開幕から故障者リスト入りし、5月下旬からの復帰となったものの、50試合に登板して0勝2敗1セーブ、16ホールド、防御率2.11と安定したピッチングを披露。トミー・ジョン手術から復帰した2022年以降、3年連続で防御率2点台をマークしている。

 チェンジアップの投球割合が非常に高いことで知られる投手であり、2022年は全投球の76.4%、2023年は同75.6%、昨季も同73.1%を占めた。被打率は3年連続2割未満と極めて有効なボールであり、昨年のポストシーズンでは7試合に跨って61球連続でチェンジアップを投じたことが大きな話題となった。

 タイガースは昨季後半戦に「ピッチング・カオス」と呼ばれる大胆な投手起用で躍進を遂げ、ボー・ブリスキー、タイラー・ホルトン、ウィル・ベスト、ショーン・ガンサー、ブラント・ハーター、ブレナン・ハニフィーといった昨季の快進撃を支えたリリーバーたちが今季も健在。ケインリーはその強力なブルペンに加わることになる。全体的に若い投手陣であり、36歳の前田健太や37歳のアレックス・カッブ(新加入)とともに、貴重な経験値を若手に還元する役割も期待されるだろう。

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