ロイヤルズがエステベスを獲得へ 2年2200万ドルで契約合意
2025.1.30 17:16 Thursday
日本時間1月30日、ロイヤルズがブルペン補強に成功した。米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ロイヤルズはフィリーズからFAとなっていた救援右腕カルロス・エステベスと2年2200万ドル+球団オプション1年の契約を結ぶことで合意。3年目の球団オプションが行使された場合、3年間の総額は3300万ドルとなる。ロイヤルズは昨季途中に加入したルーカス・アーセグが抑えを務めていたが、今季はエステベスが最終回のマウンドに立つ機会が多くなりそうだ。
現在32歳のエステベスはドミニカ共和国出身の右腕。2022年までロッキーズのブルペンの一角を担ったあと、2023年はエンゼルスへ移籍し、クローザーを務めて自己最多の31セーブを挙げた。昨季はトレード・デッドラインでエンゼルスからフィリーズへ移籍。2球団合計で54試合に登板して55イニングを投げ、4勝5敗26セーブ、防御率2.45、50奪三振の好成績を残した。2023年にオールスター・ゲーム選出を果たし、昨季は与四球率が劇的に向上してピッチングの安定感がグッと増した。
ロイヤルズは今オフを通してリリーバーの補強を模索しており、ようやくエステベス獲得という「答え」を出した形だ。エステベスには直近2シーズンで57セーブを挙げている実績があり、今季チームで最も多くのセーブ機会を得ることになるだろう。しかし、完全にクローザー固定となるかどうかは不透明であり、アーセグとエステベスの2人で8回と9回を担当するような形となる可能性もある。
ロイヤルズは今オフ、先発ローテーションの一角を担っていたブレイディ・シンガーとのトレードでレッズから元新人王のジョナサン・インディアを獲得しているが、FA補強はエステベスが初めて(注:マイケル・ワカはFAになる前に契約延長)。昨季の躍進を1年限りで終わらせないためにも、シーズン開幕に向けて、引き続き補強の可能性を模索していくとみられる。