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カブスがニッキー・ロペスとマイナー契約 好守が光る内野手

2025.2.3 10:52 Monday

 日本時間2月3日、米公式サイト「MLB.com」は、カブスがホワイトソックスからFAとなっていたニッキー・ロペスとマイナー契約を結んだことを報じた。ロペスはロイヤルズ、ブレーブス、ホワイトソックスでのプレー経験がある29歳の内野手。主に二塁と遊撃を守り、通算OPSは.626に過ぎないが、好守で存在感を示してきた。カブスは正二塁手ニコ・ホーナーが今季開幕に間に合わない可能性があるため、内野手を次々に獲得してデプス(選手層)の強化を進めている。

 ロペスは2019年にロイヤルズでメジャーデビューし、いきなり103試合に出場。2021年には自己最多の151試合に出場し、打率.300、2本塁打、43打点、22盗塁、OPS.743というキャリアハイの成績を残した。しかし、翌年から打撃成績が急降下し、2023年7月にトレードでブレーブスへ放出。同年11月に今度はホワイトソックスへトレードされ、昨季は124試合に出場するも打率.241、1本塁打、21打点、5盗塁、OPS.606と平凡な成績に終わった。

 打席では目立ったインパクトを残せていないロペスだが、内野の守備ではプラスを生み出すことのできる選手である。スタットキャストが算出する守備指標OAA(Outs Above Average=平均と比較してどれだけアウトを上積みしたか)では、昨季は+5を記録。2021年以降では+53をマークしており、これは規定試合数をクリアしている全内野手のなかで5番目の好成績である。

 カブスは正二塁手ホーナーが昨年10月に右前腕屈筋腱の手術を受けたため、今季開幕、特に日本で行われる「東京シリーズ」には間に合わない可能性がある。また、有望株マット・ショウが三塁のレギュラー候補に挙げられているが、ショウも開幕ロースター入りを確約されているわけではない。よって、カブスは二塁と三塁のレギュラーが不在の状態で今季開幕を迎える可能性があり、ルール5ドラフトでゲージ・ワークマンを獲得したほか、ジョン・バーティ、ビダル・ブルハン、ロペスを次々に加え、内野手のデプスを強化している。

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