パドレスがヘイワード獲得へ 好守のベテラン 左翼で起用か
2025.2.8 15:01 Saturday
日本時間2月8日、パドレスが外野手ジェイソン・ヘイワードと契約に合意したと「ジ・アスレチック」のデニス・リン記者が報じた。契約額は明らかになっていないが、1年契約と考えられる。パドレスはきょうコナー・ジョーとも契約を結んでおり、1日で左翼の補強を完了させた。
現在35歳のヘイワードは5度のゴールドグラブを誇る元スター選手だ。ただ、カブスとの長期契約後は本領を発揮できないシーズンが続き、2022年限りで契約途中ながらリリース(解雇)。しかし、2023年から加入したドジャースではOPS.813と復活し、地区優勝に貢献した。昨季は87試合に出場し、10本塁打、打率.211、OPS.700と2023年から調子を落とした。ただ、ドジャースからDFA後に加入したアストロズではOPS.756と持ち直していた。そして、代名詞である外野守備は依然として高いレベルにある。加えて、優れたリーダーとして知られる存在でもある。
パドレスは多数の主力をFAで失ったが、厳しい資金繰りを強いられ、ここまで効果的な補強を打てていなかった。ロスターの特に大きな穴がジュリクソン・プロファーが抜けた左翼だったが、きょうだけでジョーとヘイワードという左右のベテランを補充。それまではメジャー経験が1打席もない若手がレギュラーと想定されていたことを考えれば、これでもアップグレードと言っていい。
これでパドレスは今オフ、イライアス・ディアス(1年350万ドル)、ジョー(契約額不明)、ヘイワード(契約額不明)と3人のベテランを補充したことになる。ジョーとヘイワードの契約額が明らかになるまでもなく、パドレスは贅沢税のしきい値を600万ドル超過していることになる(「ロスター・リソース」より)。
厳しい資金繰りを迫られているパドレスが、贅沢税を支払うことを受け入れるだろうか。さらに今季もプレーオフを目指すならば、まだ補強を続けなければいけないだろう。贅沢税ライン以下までの給与削減とチームの補強を両立する方法は、2023年オフにフアン・ソトをトレードしたように、高額な選手を放出して即戦力の対価を得る以外にない。エースのディラン・シースや首位打者ルイス・アライズが開幕前までに動く可能性もありそうだ。