パドレスが左腕カイル・ハートを獲得　昨季の韓国最優秀投手

2025.2.14 10:39 Friday

　日本時間２月14日、パドレスは左腕カイル・ハートと2026年シーズンの球団オプションが付属した１年契約を結んだことを発表した。ハートは2021年以降、マイナー暮らしが続いていたが、昨季は韓国プロ野球のＮＣダイノスで活躍し、リーグ最優秀投手に選出。米球界復帰を目指していたが、ここにきてパドレスとの契約がまとまった。契約条件は１年150万ドル＋球団オプション１年。今季の先発登板数に応じて来季の年俸が上昇するほか、トレードされた場合にボーナスが発生する仕組みとなっている。

　現在32歳のハートは2016年ドラフト19巡目指名でレッドソックスに入団し、短縮シーズンの2020年にメジャーデビュー。４試合（うち３先発）に登板したが、０勝１敗、防御率15.55と全く結果を残せなかった。2021年以降はマイナー暮らしが続き、2023年はフィリーズとマリナーズでもメジャー昇格を果たせず。しかし、昨季は韓国プロ野球のＮＣダイノスに入団し、26先発で157イニングを投げて13勝３敗、防御率2.69、182奪三振という好成績を残した。

　米メディア「FanSided」のロバート・マレー記者によると、ハートの今季の年俸は100万ドル。来季は年俸500万ドルの球団オプション（またはバイアウト50万ドル）となっており、ハートには１年150万ドルが保証される。また、今季の先発登板数に応じて、来季の球団オプションの金額は750万ドルまで上昇する可能性があるようだ。さらに、トレードされた場合には25万ドルのボーナスが発生することになっている。

　パドレスはニック・ピベッタと４年契約で合意し、ディラン・シースやマイケル・キングを放出する可能性も低くなっているため、シース、キング、ダルビッシュ有、ピベッタで先発４番手までは確定。マイク・シルト監督は５人制のローテーションで開幕を迎える方針を明かしており、ハートはマット・ウォルドロンやランディ・バスケスと先発５番手の座を争うことになる。Ａ・Ｊ・プレラー編成本部長は「カイル・ハートが加わり、先発の選択肢が増えた。彼は昨季、韓国でいくつかの調整を行い、成功を収めた投手だ」と期待を寄せている。