カージナルス・アレナドのトレードは消滅か 交渉は成立せず
2025.2.14 11:57 Friday
カージナルスは今オフ、ロースターの「リセット」を行うために名三塁手ノーラン・アレナドのトレードを画策していた。しかし、アレナドが移籍を希望する球団の数が少なく、トレード交渉は難航。「最後の望み」と言われていたレッドソックスがアレックス・ブレグマンを獲得したため、アレナドのトレードが実現する可能性は事実上消滅した。ジョン・モゼラック編成本部長は「現時点では、何か変化がない限り、ノーラン・アレナドは我々の三塁手だと考えている」と語っている。
全球団に対するトレード拒否権を持つアレナドは昨年12月、アストロズへの移籍を拒否。モゼラック編成本部長は「アレナドが移籍を希望するのであれば、移籍を受け入れる球団を増やす必要がある。彼が移籍を希望する球団はもう使い果たしてしまった」と語り、アレナドが移籍を希望する球団とのトレード交渉が不調に終わったことを明かした。ドジャースやヤンキースと予備的な話し合いを行っていたとみられるが、本格的なトレード交渉に発展することはなかったようだ。
カージナルスはアレナドを放出し、長距離砲ノーラン・ゴーマンや有望株トーマス・サジェシーに出場機会を与える方針だった。そのプランは修正を強いられることになるだろう。アレナドが引き続き三塁を守り、ゴーマンが二塁に入るのであれば、ブレンダン・ドノバンは二塁ではなく左翼を守ることになる。すると、今後は外野陣にも影響を与える可能性がある。正左翼手を務めるとみられていたラーズ・ヌートバーは中堅の守備に就く機会が増えるかもしれない。
また、モゼラック編成本部長は「現時点では積極的な補強を行うことは考えていない」とも発言。自身が今季終了後に退任し、ハイム・ブルームにバトンタッチを行うことが決まっている状況で、来年以降のチーム編成に影響を与える補強をするのは好ましくないというスタンスだ。単年契約で戦力の補充を行う可能性はあるが、基本的にはカージナルスは現有戦力のままシーズン開幕を迎えることになりそうだ。