カージナルス・パランテが年俸調停に勝利 今季年俸210万ドル
2025.2.14 12:23 Friday
日本時間2月14日、アンドレ・パランテ(カージナルス)が年俸調停に勝利したことが明らかになった。米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者が報じている。パランテが今季の年俸として210万ドルを希望していたのに対し、カージナルスは192万5000ドルを提示。期限までに合意できず、年俸調停が行われたが、選手側の主張が支持された。カージナルスではラーズ・ヌートバーも年俸調停に勝利。ブレンダン・ドノバンは球団側の勝利となっている。
現在26歳のパランテは2023年のワールド・ベースボール・クラシックでイタリア代表として来日経験もある右腕。沈む速球を武器にゴロ率が非常に高いのが特徴で、メジャー1年目の2022年はいきなり47試合に登板して防御率3.17を記録した。2023年は自己最多の62試合に登板するも防御率4.76と成績を落としたが、昨季は29試合(うち20先発)で8勝8敗、1ホールド、防御率3.78と健闘。5月下旬以降は先発ローテーションに定着し、今季の先発の一角として期待されている。
年俸調停の権利を得られるのは通常、サービスタイムが3年以上の選手だが、パランテは「スーパー2」として年俸調停権を取得。これはサービスタイムが2年以上3年未満の選手のうち、サービスタイムが上位22%の選手に年俸調停権を与えるという制度である。パランテはその「スーパー2」で年俸調停権を取得し、年俸調停の末に希望通りの年俸を手にすることになった。
今オフ、メジャー全体で8人の選手が年俸調停を終えており、パランテを含めて選手側が4勝、球団側も4勝という結果に(カージナルス単体で見ると選手側の2勝1敗)。年俸調停権を持つ選手のうち、ナサニエル・ロウ(ナショナルズ)だけ、まだ今季の年俸が決まっていない。ロウの年俸調停も今週行われる予定になっており、その決着をもって、年俸調停権を持つ全選手の年俸が確定することになる。