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エンゼルス・トラウトが右翼コンバートへ 健康維持が最優先

2025.2.18 09:28 Tuesday

 MVP3度のスーパースター、マイク・トラウト(エンゼルス)が慣れ親しんだ中堅のポジションを離れ、右翼にコンバートされることが決まった。トラウトは日本時間2月17日にペリー・ミナシアンGM、ロン・ワシントン監督とのミーティングを行い、今季を健康に過ごすための計画について議論。その結果、守備の負担を軽減するために右翼へのコンバートが決定された。なお、トラウトは状況によって中堅を守る可能性もあり、指名打者として出場する試合も出てくる見込みだ。

 トラウトはミナシアンGM、ワシントン監督とのミーティングについて「いい話し合いができた。すべての選択肢を考慮し、自分がフィールドに居続けるためには何がベストなのかを考えた」とコメント。「結論としては、僕は右翼を守ることになる。気に入っているし、挑戦するつもりだ。どうなるかはこれから見てみよう」と右翼へのコンバートを前向きに捉えているようだ。

 現在33歳のトラウトはメジャー14年目の昨季、左ひざ半月板の故障により自己最少の29試合しか出場できなかった。規定打席に到達したのは短縮シーズンの2020年が最後。直近4年間は毎年のように故障に悩まされ、合計266試合(平均66.5試合)しか出場できていない。「今季こそ」の思いは誰よりも強いはずだ。

 トラウトが左翼ではなく右翼に移るのは、右翼のほうが狭いエンゼル・スタジアムの形状も関係しているという。また、空いた中堅にはジョー・アデル、ミッキー・モニアック、テイラー・ウォードの3人が併用される予定。ウォードは正左翼手だが、ホルヘ・ソレアが左翼の守備に就くケースも出てくるため、その場合はウォードが左翼から中堅にスライドすることになる。

 なお、トラウトは先日「MLBネットワーク」が発表した選手ランキング・トップ10で大幅ランクダウンして39位に。故障の影響で評価が下がったことは理解しつつも「こんな順位になったことはなかった」と復活に向けてのモチベーションになっているようだ。まだ老け込むような年齢ではなく、スーパースターの意地を見せられるか注目だ。

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