ブルージェイズが右腕テイトと再契約 メジャー契約との報道
2025.3.11 12:59 Tuesday
日本時間3月11日、カナダメディア「スポーツネット」のアーデン・ズウェリング記者が報じたところによると、ブルージェイズは救援右腕ディロン・テイトと再契約を結ぶことで合意に至ったようだ。契約条件の詳細は不明だが、メジャー契約であることが報じられている。テイトは昨年8月下旬にオリオールズからDFAとなり、ウエーバーでブルージェイズへ移籍。11月にノンテンダーFAとなっていたが、エリック・スワンソンが右ひじの不調で出遅れ濃厚のため、ブルペンのデプス確保に動いたとみられる。
現在30歳のテイトは2015年ドラフト1巡目(全体4位)でレンジャーズに指名された元有望株。先発投手としては大成できなかったが、2019年にオリオールズでメジャーデビューを果たすと、リリーバーとしてメジャーに定着。メジャー4年目の2022年には自己最多の67試合に登板して4勝4敗5セーブ、16ホールド、防御率3.05とキャリアハイの成績を残した。しかし、右ひじの状態が思わしくなく、2023年シーズンを全休。戦列復帰を果たした昨季は不安定なパフォーマンスに終始し、オリオールズとブルージェイズで合計33試合に登板して2勝1敗1セーブ、3ホールド、防御率4.66に終わった。
シンカー、スイーパー、チェンジアップの3球種を駆使するゴロ系投手であり、2021年はゴロ率61.1%、翌2022年もゴロ率58.9%を記録。キャリア通算のゴロ率は58.0%に達し、スイーパーは対右打者、チェンジアップは対左打者への決め球として使われることが多い。キャリアハイの成績を残した2022年に比べると、昨季はシンカーの球速が落ち、威力も失われていたため、シンカーのキレを取り戻すことが復活への鍵となるだろう。
ブルージェイズは今オフ、ジェフ・ホフマン、ジミー・ガルシア、ニック・サンドリンといったリリーバーを補強。ここにチャド・グリーンらを加えてブルペンを形成するが、スワンソンとライアン・バーが故障で出遅れる見込みであり、テイトにもメジャーでの登板機会を得るチャンスはありそうだ。