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ヤンキースが右打者の補強を検討中 ベテラン故障の穴埋めか

2025.3.13 12:22 Thursday

 ヤンキースはゲリット・コール、ルイス・ヒルという2人の先発投手を欠くことになったが、打線にも故障者が発生している。大砲ジャンカルロ・スタントンは両ひじの痛み、元首位打者のDJ・ラメイヒューは左ふくらはぎの痛みで離脱中だ。そうした状況のなか、マイナー契約の招待選手ながらオープン戦で好成績を残しているドミニク・スミスの開幕ロースター入りが浮上しているが、「SNY」のアンディ・マルティノ記者によると、ヤンキースは故障中の両ベテランの穴埋めとして、右打者の補強を検討しているようだ。

 スタントン、ラメイヒューに代わる右打者として、現有戦力で候補に挙がっていたのが若手外野手のエバーソン・ペレイラだ。ペレイラはオープン戦で好成績を残し、開幕ロースター入りに向けてアピール。ところが、すでにマイナー降格が発表され、開幕ロースター入りの可能性はほぼ消滅した。ヤンキースはペレイラをメジャーのロースターに入れ、不定期に出場させるよりも、マイナーのレギュラーとして常時出場する機会を与えたいと考えているようだ。

 しかし、球団外部から右打者を補強しようとしても、この時期のFA市場にはほとんど選択肢が残っていない。元盗塁王のウィット・メリフィールド、元打点王のアダム・デュバル、両打ちのロビー・グロスマンらが売れ残っているが、昨季の成績を考えると、大きな戦力となる可能性は低い。彼らを獲得するくらいなら、球団内の若手にチャンスを与えるほうが賢明だろう。また、J・D・マルティネスと接触したことも明らかになっているが、マルティネスはDH専門の選手であり、スタントンの復帰予定時期が明確になるまでは、獲得に動きにくいのが実情だ。

 シーズン開幕が近づくにつれて、オープン戦で好成績を残しながらも開幕ロースターから漏れた選手たちが再び市場に出てくる可能性がある。また、開幕ロースター入りを果たした選手の代わりにDFAとなる選手も出てくる。ヤンキースが右打者の補強を狙うのであれば、そうした選手たちのなかから「掘り出し物」を探すことになりそうだ。ネームバリューの高いベテランFA選手の獲得に動く可能性は、今のところは低いと思われる。

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