エンゼルスのモンカダが親指負傷 かつての首位打者が開幕スタメンか
2025.3.17 17:43 Monday
日本時間3月17日、エンゼルスの三塁手ヨアン・モンカダの開幕スタメンに黄信号が灯った。16日、モンカダは親指の痛みのため、スプリングトレーニングのスタメンを回避。これにより、エンゼルスは正三塁手とされていたモンカダを欠いた状態で開幕しなければいけないかもしれない。この非常事態にマイナー契約でエンゼルスに加入していたかつてのスター、ティム・アンダーソンが開幕スタメンに名を連ねる可能性が出てきた。「オレンジ・カウンティ・レジスター」のジェフ・フレッチャー記者らが伝えている。
1年契約で加入したモンカダは、エンゼルスの正三塁手として期待されていた。しかし、そのキャリアの輝きを常に損なってきた故障癖が再び顔を出した。16日のオープン戦のスタメンを親指の痛みによって回避すると、ロン・ワシントン監督はきょう「断裂した箇所はない」としたものの、「深い打撲傷がある」とモンカダの健康状態についてコメント。開幕ILの可能性については断言しなかったものの、モンカダを欠く可能性も十分考えられる状況になってきた。
エンゼルスの内野陣は既に怪我人を抱えている。正遊撃手のザック・ネトは既に開幕の出遅れが確定。さらにユーティリティのルイス・レンヒーフォもハムストリングの問題を抱えている。もともとネトの出遅れに備えてベテランのケビン・ニューマンと1年契約を結んでいたが、これ以上の離脱者が出るならばマイナー契約の選手に頼らざるを得ないかもしれない。
白羽の矢が立ちそうなのは首位打者の実績があるティム・アンダーソンだ。ホワイトソックス時代は2度のオールスター選出、シルバースラッガー、首位打者と様々な栄誉を手にしたスターも、近年は低調。今季はマイナー契約でエンゼルスに加入していた。オープン戦でも打率.243、OPS.651ととりわけ好調ではないが、怪我人続出で抜擢の可能性が生じている。
フレッチャー記者は開幕の布陣が「三塁レンヒーフォ、遊撃ニューマン、二塁アンダーソン」になる可能性があると示唆。レンヒーフォが開幕に間に合う可能性が出てきたのは朗報だ。レンヒーフォはオープン戦に出場し始めており、本人は開幕に間に合うと楽観的な姿勢だ。
ただ、昨季23本塁打・30盗塁を記録したネトが戻って来るまでは、内野陣はジリ貧となる可能性もある。大黒柱のマイク・トラウトを筆頭に、近年エンゼルスのレギュラー陣は慢性的な怪我の多さに悩まされている。ア・リーグ西地区の混戦に乗じて下剋上を成し遂げるためには、これ以上の離脱者を出したくないところだ。