アスレチックス快勝 もう1人のマンシーがキャリア初本塁打
2025.3.29 16:09 Saturday
【アスレチックス7-0マリナーズ】@T-モバイル・パーク
日本時間3月29日、アスレチックスとマリナーズは開幕4連戦の第2戦を迎え、きょうはアスレチックスが7対0で大勝を収めた。アスレチックスの先発ジェフリー・スプリングスは6回無失点9奪三振の快投を見せ、打線も主砲ブレント・ルーカーの先制2ランなどでマリナーズ強力投手陣を攻略。さらに新人のマックス・マンシーにもキャリア初本塁打が飛び出し、最終的に7点差の快勝となった。22歳ながら開幕スタメンに抜擢されたマンシーはアピールを続けており、“マンシー対決”の実現が現実味を帯びてきた。
試合は、マリナーズ先発のカスティーヨ、アスレチックス先発のスプリングスの好投で、試合は4回まで目立った得点機もない均衡状態に。しかし5回、二死からアスレチックスの1番ローレンス・バトラーが二塁打で出塁すると、続く2番ルーカーが左中間に先制の2ラン本塁打。今オフに延長契約を結んだ主砲2人の活躍で、アスレチックスが先制点を手にした。
その後、スプリングスは6回まで投げ抜き、6回9奪三振無失点と圧倒。スプリングスが降板した7回には、アスレチックスは3番JJ・ブレデイ、4番シェイ・ランゲリアーズ、5番タイラー・ソダーストロムが3連続タイムリーを放ち、3点を加えた。そして、8回には8番マックス・マンシーがダメ押しソロ本塁打。前日の開幕戦でデビューしたばかりの22歳のマンシーにとって、この本塁打は記念すべきメジャー初安打となった。
アスレチックスのマックス・マンシーは、度々ドジャースのマックス・マンシーとの類似性が話題になっている。2人は同姓同名であるだけではなく、誕生日も同じ8月25日、ドラフトされてメジャーデビューしたのも同じアスレチックスだ。プレースタイルには異なる部分も多いが、ポジションのレパートリーには同じ二塁・三塁があり、そしてきょうアスレチックスのマンシーが見せたようにパワーが持ち味である点は共通している。
マンシーはもちろんのこと、マックスウェルという名前も決してありふれた名前ではない。「MiLB.com」によれば、ドジャースのマンシーが生まれた1990年代において「マックスウェル」という名前は全米の男の子の名前ランキングで161位、アスレチックスのマンシーが生まれた2000年代でも134位に過ぎない。
珍しい名前、誕生日、そして職業を共有する2人のマックス・マンシーは、5月14-16日に予定されているドジャースとアスレチックスとの3連戦で相まみえる可能性がある。ただ、アスレチックスのマンシーは正二塁手の故障で急遽開幕ロースターに抜擢されており、5月中旬までメジャーにいるにはアピールが欠かせない立場だ。それでもマーク・コッツェイ監督は積極性と才能に高評価を与えている。きょうのような活躍を続けられれば、メジャーの舞台でマンシー対決が実現する機運は高まるだろう。