パドレス・ダルビッシュがマイナーAAA級でリハビリ登板実施

　日本時間５月15日、パドレスのダルビッシュ有がマイナーAAA級でリハビリ登板を行った。右ひじの炎症で出遅れているダルビッシュは、今日初めて公式戦に登板。４回２失点４奪三振と好投し、順調な回復具合を示した。米公式サイト「MLB.com」のＡＪ・カッサベル記者が報じている。

　ダルビッシュは４回51球を投げ、２安打２失点４奪三振の内容だった。４シームの平均球速は昨季を上回る約152キロをマークし、最速は約156キロ。４シームだけで６つの空振り、２つの三振を奪い、その他ではカッターやスライダーでも三振を奪った。

　同記者によれば、51球は球団側が設定した60～65球に足りなかったが、ダルビッシュの復帰時期は近づいているという。マイク・シルト監督も「彼がこの試合をどう乗り越え、どう回復するかを見守るつもりだ。それから、彼が何をしたいのか、どう感じているのかを見極める。だが、有はリハビリに長い時間を費やしたくないだろうと思う」とコメントしている。

　具体的な復帰時期について、同記者はもう１度リハビリ登板あるいは模擬試合に登板し、そこから５月下旬には復帰することを予想している。

　パドレスの先発ローテは、ニック・ピベッタ、ディラン・シース、マイケル・キングが３本柱と呼ぶにふさわしい好投を見せている。さらに開幕からローテに入ってきたランディ・バスケスは、直近３戦連続で５回以上を投げて自責点２以下と調子を上げてきた。そして、５月からローテに加わったスティーブン・コレックは14回1/3を投げてまだ失点を許していない。ダルビッシュが復帰する際に誰をローテから外すかの決断も、パドレスには迫っている。