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前田健太がカブスとマイナー契約へ 先発のデプス要員が有力

2025.5.16 10:35 Friday

 日本時間5月16日、タイガースを退団してFAとなっていた前田健太がカブスとのマイナー契約に合意したことが明らかになった。米公式サイト「MLB.com」の山田結軌記者が第一報を報じた。カブスは本来の先発1・2番手である今永昇太とジャスティン・スティールが故障者リスト入りしており、先発のコマが不足している状況。前田は先発のデプス要員として、メジャーから声がかかるまでマイナーで待機することになりそうだ。

 現在37歳の前田は今季がメジャーに移籍して10年目のシーズン(2022年は全休)。今季は先発ローテーション争いに敗れ、タイガースのブルペンの一員として開幕を迎えていたが、7試合に登板して防御率7.88と結果を残せず、日本時間5月2日にDFAとなり、その後リリース(解雇)されていた。

 前田の今季の年俸は1000万ドルだが、これは前田を解雇したタイガースに負担義務がある。前田がカブスでメジャー昇格を果たした場合、カブスが負担するのはメジャー最低保証年俸(76万ドル)を在籍日数に応じて日割りで計算した金額だけ。それを差し引いた残りの金額はタイガースが負担しなければならない。

 カブスは今季絶望となったスティールに代わり、ロングリリーフを担当していたコリン・レイが先発ローテ入り。今永の離脱に伴い有望株ケイド・ホートンを昇格させたが、ホートンが今後メジャーでどこまで通用するかは未知数だ。5月のスケジュールは比較的緩やかだが、6月に入ると2度の13連戦が組まれており、「6人目の先発投手」も必要になる。前田の獲得は、「ホートンの保険」という意味合いに加え、大型連戦に備えた「デプス確保」の狙いもあるのだろう。


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