故障者が復帰目前のドジャース ロースターの難しい決断が迫る
2025.5.18 08:01 Sunday
ドジャースの強力打線がまもなく「完全体」になろうとしている。デーブ・ロバーツ監督によると、故障者リスト入りしているトミー・エドマンは日本時間5月19日のエンゼルス戦、テオスカー・ヘルナンデスは日本時間5月20日のダイヤモンドバックス戦から復帰できる見込み。投手陣に故障者が続出している状況ではあるものの、エドマンとテオスカーの復帰によって、野手陣に関してはベストメンバーが揃う。しかし、故障者の復帰はロースターの難しい決断が迫っていることを意味する。
ドジャースにとって難しいのは、エドマンとテオスカーの代わりに誰をアクティブ・ロースターから外すのかということだ。米公式サイト「MLB.com」でドジャースを担当するソニア・チェン記者は「ロースターの枠を空けるための最も簡単な方法は、キム・ヘソンとジェームス・アウトマンをマイナーに降格させることだ」と指摘する。
ドジャースのアクティブ・ロースターに登録されている野手のうち、マイナー・オプションを残しているのはキム、アウトマン、アンディ・パヘス、ドルトン・ラッシングの4人。攻守両面で著しい成長を見せ、外野の一角を手中に収めたパヘスをマイナーに落とすことは考えにくく、2番手捕手のラッシングを降格させるのも現実的ではない。チェン記者が指摘するように、最も可能性が高いのはキムとアウトマンを降格させることだろう。
しかし、9試合で打率.125と苦しんでいるアウトマンはともかく、キムは13試合で打率.452と素晴らしい活躍を見せている。ドジャースはキムをアクティブ・ロースターに残すことを選択するかもしれない。チェン記者は「ドジャースがキムを残すことを決断した場合、クリス・テイラーやミゲル・ロハスといったベテランがチームを去ることになるだろう」としている。
メジャーの控えにしておくくらいなら、マイナーでレギュラーとしてプレーさせ、実戦経験を積ませたほうがいいという考え方もある。エドマンの復帰でキムの出場機会が大幅に減少するのであれば、キムはマイナーで常時出場させたほうがいいかもしれない。エドマンとテオスカーの復帰が迫るドジャースは、どんな選択をするのだろうか。