レッドソックスがエンゼルスからノダ獲得 吉田正尚は60日間ILへ
2025.5.23 08:21 Friday
日本時間5月23日、レッドソックスはエンゼルスからDFAとなっていたライアン・ノダを金銭トレードで獲得したことを発表した。ノダは2023年にアスレチックスで16本塁打を放った実績を持つ一塁手。レッドソックスはトリストン・カサスの故障で一塁手が手薄となっているため、ノダの獲得は一塁のデプスを強化する狙いがあるとみられる。なお、ロースターの40人枠を空けるために、すでに10日間の故障者リストに登録されていた吉田正尚が60日間の故障者リストへ移されている。
現在29歳のノダは抜群の選球眼と長打力を武器にドジャースのマイナーで活躍していた一塁手。2022年12月のルール5ドラフトでアスレチックスに指名され、2023年は128試合に出場して打率.229、16本塁打、54打点、77四球、出塁率.364、OPS.770とまずまずの活躍を見せた。しかし、翌2024年は故障もあって出場機会が激減し、シーズン終了後の11月にウエーバーでエンゼルスに移籍。今季はマイナーAAA級で打率.148、4本塁打、8打点、出塁率.364、OPS.634と低迷し、日本時間5月19日にDFAが発表されていた。
レッドソックスは正一塁手のカサスが今季絶望となり、代役の一塁手だったロミー・ゴンザレスも故障で離脱。現在はエイブラハム・トロとニック・ソガードが一塁の穴を埋めており、有望株クリスチャン・キャンベルに一塁の練習をさせている状況だ。ノダはマイナーAAA級で結果を残せば、メジャー昇格のチャンスがあるかもしれない。
吉田は60日間の故障者リストに移されることになったが、故障者リストの日数は登録された時点(吉田の場合は10日間の故障者リストに入った時点)からカウントが始まるため、戦列復帰に向けたスケジュールに大きな影響はなく、ノダ加入の枠を空けるための形式的な措置に過ぎない。吉田は手術を受けた右肩の状態が思わしくなく、まだマイナーでも試合に出場できていない状況。なお、米公式サイト「MLB.com」は吉田の復帰時期について「早くても7月になる」と予想している。