ロッキーズがブレーブス解雇のアルシア獲得へ 内野のデプス補充か
2025.5.27 11:42 Tuesday
ロッキーズがブレーブスを解雇されてFAとなっているオーランド・アルシアの獲得に動いているようだ。日本時間5月27日、米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者は関係者から得た情報として、ロッキーズとアルシアが合意間近であることを報じた。アルシアは3年730万ドルの契約最終年を迎えており、今季の年俸は200万ドル。この大部分はアルシアを解雇したブレーブスに負担義務があるため、ロッキーズはメジャー最低保証年俸(76万ドル)の日割り分を支払うだけでアルシアを獲得できる。
現在30歳のアルシアはブリュワーズの正遊撃手として活躍し、2023年以降はダンズビー・スワンソン(現カブス)の後釜としてブレーブスの正遊撃手を務めてきた選手。2023年には打率.264、17本塁打、65打点、OPS.741をマークして自身初のオールスター・ゲーム選出を果たしたが、昨季は自己最多の157試合に出場しながらもOPS.625と大きく成績を落とし、今季はわずか14試合の出場にとどまっていた。
ブレーブスは今季、アルシアに代わる正遊撃手としてニック・アレンが台頭。アルシアはレギュラーとしての出場機会を失う形となり、先日ロナルド・アクーニャJr.が戦列復帰を果たした際にロースターから押し出され、DFA→解雇となった。
ロッキーズの遊撃には昨季ゴールドグラブ賞を初受賞し、7年6350万ドルの長期契約を結んでいるエゼキエル・トーバーがいるため、ロッキーズがアルシアを遊撃手として起用することは考えにくい。アダエル・アマダーが苦しんでいる二塁を中心に、内野のデプス要員としてアルシアを起用していく方針なのだろう。アルシアとしては「打者天国」と呼ばれるクアーズ・フィールドの「地の利」を生かして成績を向上させ、次の契約につなげたいところだ。