タイガース 来季から監督交代へ
2017.9.23 11:04 Saturday
レギュラーシーズンが終わりに近づいているメジャーリーグにおいて低迷するチームにとっては指揮官の去就について考慮しなければならない時期がやってきた。ア・リーグ中地区4位と低迷するタイガースはブラッド・オースマス監督と来季の契約を結ばないと発表した。
オースマス監督は現役時代、捕手としてパドレスやアストロズなど4球団に所属し、メジャー18年で打率.251 80本塁打 607打点の成績を残した。彼は3度のゴールドグラブ賞を受賞する守備力の持ち主でリーグを代表する捕手の1人だった。引退後は2012年に第3回WBC予選に出場したイスラエル代表を率いるなど指導者としての経験を積んだ。現在のタイガースの指揮官となったのは2013年11月からで勇退したジム・リーランド前監督の後釜として期待されてきた。
タイガースは2011年から地区4連覇を果たしており、黄金時代を迎えた。オースマス監督に代わってからもすぐ優勝を果たし、ディビジョンシリーズで敗れたものの、監督初年度としては好成績を残した。しかし、その翌年は一転して地区最下位に沈んでしまう。それでも昨年は2位と上位に返り咲くなど今季は優勝が期待されたが、前半戦から下位に低迷し、エースのジャスティン・バーランダーをはじめ、主力のJ.D.マルティネス、ジャスティン・アップトンを放出するなどチームは再建モードに突入した。
オースマス監督は契約しない旨を通達され「その理由は分かっている。チームが勝てなかったからだ」と低迷した責任を感じている。また、タイガースのアル・アビラGMも「チームに新しい風を入れる為に選手の入れ替えをしなければならない。そのために新しい考えを持った指揮官を迎える必要がある」と改革の意思を示している。
アビラGMは「チームにとっては今回の件については驚くべきことではない」とシーズンの成績次第で監督を代えることを考えていたようだ。それでもオースマス監督との間には壁などはなく良い関係を築いている。「私たちはオースマスを監督を任せたことに後悔はしていない」と話しているほどだ。
来季からまた新たなスタートを切るタイガース。果たして新指揮官は誰になるのか、再び黄金時代を迎えるために人選が重要になってくる。
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