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  • 現役続行希望の37歳・ガードナー ヤンキース残留が有力に

    2021.1.26 11:00 Tuesday

     目立った動きのないまま2021年を迎えたヤンキースだったが、新年に入ってDJ・レメイヒューとの再契約、コリー・クルーバーの獲得、ジェイムソン・タイオンのトレードと立て続けに補強を成功させている。日本時間1月26日にはアダム・オッタビーノをレッドソックスへ放出し、さらなる補強のための資金を確保。打線が右打者偏重になっていることもあり、チーム生え抜きかつ左打ちの外野手であるブレット・ガードナーとの再契約が有力視されている。

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドによると、ヤンキースとガードナーが最後に交渉の場を設けたのは1週間以上前。しかし、ガードナーは現役続行を希望しており、もちろん最優先の選択肢はヤンキース残留。ヤンキースがオッタビーノをレッドソックスへ放出したのはガードナーと再契約するための資金を捻出するためであるとみられており、「YESネットワーク」のジャック・カリーは「最終的にはヤンキースとガードナーは再契約で合意するだろう」と予想している。

     ガードナーは2019年オフにフリーエージェントとなり、1年1000万ドル+オプション1年で再契約したが、今オフは年俸1000万ドルの球団オプションを破棄され、バイアウト250万ドルを受け取って再びフリーエージェントに。2019年は自己ベストの28本塁打、OPS.829をマークする活躍を見せたものの、昨季は49試合に出場して打率.223、5本塁打、OPS.747と成績を落としており、安価な1年契約を結ぶとみられる。

     ヤンキースは現時点で予想されているスタメン9人のうち、スイッチヒッターのアーロン・ヒックスを除く8人全員が右打者という状況のため、左打者の補強が急務。また、アーロン・ジャッジやジャンカルロ・スタントンには常に故障のリスクが付きまとうため、外野手の層を厚くしておくに越したことはない。チーム生え抜きのベテランというだけでなく、戦力的にもチームにフィットする存在であり、ヤンキース残留は有力と言えるだろう。

  • 珍しいヤンキースとRソックスのトレード 地区制導入後6度だけ

    2021.1.26 10:30 Tuesday

     ヤンキースとレッドソックスのトレードといえば、レッドソックスが10万ドルと引き換えにベーブ・ルースをヤンキースへ放出したトレードがあまりにも有名だが、宿命のライバル同士のトレードはそれほど多くない。日本時間1月26日、ヤンキースのアダム・オッタビーノがレッドソックスへ移籍するトレードが成立したが、両球団のあいだでトレードが成立するのは7年ぶり。1969年の地区制導入以降ではわずか6度目のことである。

     ヤンキースとレッドソックスによる前回のトレードは2014年7月。このときはヤンキースがケリー・ジョンソンを放出し、レッドソックスからスティーブン・ドリューと金銭を獲得した。これが21世紀に入ってから初めてのトレードで、1997年以来17年ぶりだった。なお、ジョンソンは1ヶ月後にオリオールズへトレードされ、2011~14年の4年間のあいだにアメリカン・リーグ東部地区の全5球団でプレーするという珍記録(?)を達成している。

     現時点で最後の球団拡張によりダイヤモンドバックスとデビルレイズ(現レイズ)が誕生して現行の30球団制となったのが1998年。その前年の1997年8月には、両球団のあいだで2対2のトレードが成立し、これが20世紀最後のトレードとなった。ヤンキースはランディ・ブラウンとマイク・スタンリー、レッドソックスはトニー・アーマスとジム・メシーアを獲得。4ヶ月後、レッドソックスはエクスポズからペドロ・マルティネスを獲得したトレードの後日指名選手としてアーマスを放出した。

     1994年9月(ストライキ中)にはメジャー通算57勝のスコット・バンクヘッドが金銭トレードでレッドソックスからヤンキースへ移籍しているが、その前の2件のトレードはいずれも大物選手が含まれていた。1986年3月、ヤンキースはドン・ベイラーを放出してマイク・イースラーを獲得。ベイラーは31本塁打94打点をマークしてレッドソックスのリーグ優勝に貢献し、イースラーも打率.302、14本塁打、OPS.811とまずまずの活躍。イースラーは1988~89年に日本ハムでもプレーした。

     1972年3月のトレードでは、ヤンキースがダニー・ケイターとマリオ・ゲレーロの2選手を放出してスパーキー・ライルを獲得。ライルはヤンキースのリリーフエースとして活躍し、7年間で57勝40敗141セーブ、防御率2.41を記録してオールスター・ゲームに3度選出されたほか、1977年にはサイ・ヤング賞を受賞。これが1969年の地区制導入後、両球団のあいだで成立した最初のトレードだった。

  • ヤンキースがオッタビーノ放出 ガードナー再契約の資金を捻出か

    2021.1.26 10:00 Tuesday

     ヤンキースは日本時間1月26日、アダム・オッタビーノとフランク・ヘルマンの両右腕をレッドソックスへ放出し、後日指名選手または金銭を獲得するトレードが成立したことを発表した。ライバルとして知られる両球団のあいだでトレードが成立するのは2014年以来7年ぶり。ヤンキースは生え抜きのベテラン外野手、ブレット・ガードナーとの再契約に向けて資金を捻出するために年俸800万ドルのオッタビーノの放出に動いたとみられている。

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドによると、ヤンキースはオッタビーノの年俸800万ドルのうち85万ドルを負担することになっているという。よって、レッドソックスの負担額は715万ドルとなる。ただし、ぜいたく税を考える際の年俸総額は契約期間の平均額で算出されるため、3年2700万ドルの契約を結んでいるオッタビーノは900万ドルでカウント。ヤンキースはオッタビーノを放出したことで補強資金に余裕が生まれ、ガードナーとの再契約が可能になったというわけだ。

     移籍1年目の2019年こそ73試合に登板して28ホールド、防御率1.90という見事な活躍を見せたオッタビーノだが、昨季は24試合でわずか2ホールド、防御率5.89と大不振。今季が3年契約のラストイヤーだが、ヤンキースは年俸総額がぜいたく税の対象ラインに迫っており、補強資金を捻出するために放出の可能性が取り沙汰されていた。そこにブルペンの補強を目指す宿敵・レッドソックスが手を差し伸べた形である。

     両球団のあいだでトレードが成立するのは過去24年間で2度目。2014年7月にヤンキースがケリー・ジョンソンとのトレードでスティーブン・ドリューを獲得して以来のことである。なお、オッタビーノとともにレッドソックスへ移籍するヘルマンは2018年ドラフト4巡目指名でヤンキースに入団。「MLB Pipeline」の球団別プロスペクト・ランキングではヤンキースの24位にランクインしていた。

  • マリナーズがいよいよ低迷期脱出か PS進出は2001年が最後

    2021.1.25 13:00 Monday

     アメリカの4大スポーツで最も長くポストシーズンから遠ざかっているのはマリナーズである。イチローが加入した2001年、史上最多の116勝を挙げて地区優勝したのが最後。それから19年連続でポストシーズン進出を逃している。しかし、そのマリナーズは今、「黄金期を迎える直前」と言われている。同地区の他球団の弱体化に加え、若手有望株を多く抱えていること、大型補強を敢行するだけの資金を準備できていることなどが主な理由だ。

     マリナーズのファーム組織は「MLB Pipeline」による最新のランキングでメジャー4位の評価を受けている。最新のプロスペクト・ランキングTOP100にはジャレッド・ケレニック(9位)、フリオ・ロドリゲス(15位)、エマーソン・ハンコック(30位)、ローガン・ギルバート(35位)、テイラー・トラメル(51位)、ジョージ・カービー(95位)と6人がランクイン。

     ジェリー・ディポートGMはケレニック、ギルバート、トラメルに球団別プロスペクト・ランキングで8位のカル・ローリーを加えた4人が「今季メジャーでチームの戦力になる可能性がある」と話しており、「彼らは非常に才能豊かな選手たちだ。出場機会を与えられれば躍動するだろう」と大きな期待を寄せている。

     また、マリナーズの現時点での年俸総額は8000万ドルに満たず、必要であれば大物選手を獲得することも可能。来季に至っては、契約が確定している選手がマルコ・ゴンザレス(年俸575万ドル)、エバン・ホワイト(同140万ドル)、クリス・フレクセン(同305万ドル)、菊池雄星(1650万ドルの球団オプションが破棄された場合に1300万ドルの選手オプションを行使できる)の4人しかおらず、有望株の台頭とともに大型補強に打って出ることが可能な状態となっている。

     メジャーリーグ公式サイトのマイク・ペトリエロは、現在のマリナーズように「豊富な若手有望株」と「資金的な柔軟性」を両立したチームとして数年前のブレーブスを挙げている。2015年から3年連続で90敗以上を喫したブレーブスは見事にチーム再建を成功させ、2018年から地区3連覇を達成。マリナーズも同様のルートを辿る可能性があるというわけだ。

     同地区に圧倒的な戦力を誇る強豪チームがいないこともマリナーズにとって追い風だ。黄金期を築いたアストロズはジョージ・スプリンガーが退団するなど転換期を迎えており、アスレチックスもリアム・ヘンドリックスなどを失って弱体化。エンゼルスは野手偏重のいびつな戦力構成が続いており、レンジャーズはチーム再建の真っ只中にある。若手有望株の成長次第では、早ければ今季にもマリナーズが地区を制すると予想する関係者すらいるほどだ。

     もちろん、若手有望株がことごとく大成せず、大型補強でも数々の失敗を重ねてきたマリナーズの負の歴史を忘れるわけにはいかない。しかし、現在のマリナーズには長いトンネルを抜け出せると確信できるくらいに明るい材料が揃っている。「豊富な若手有望株」と「資金的な柔軟性」を兼ね備えるマリナーズがアメリカン・リーグ西部地区の主役に躍り出る日は、それほど遠くないだろう。

  • 外野手補強目指すジャイアンツ ロサリオ&ブラッドリーJr.に興味

    2021.1.25 12:00 Monday

     「サンフランシスコ・クロニクル」のスーザン・スラッサーによると、外野手の補強を目指しているジャイアンツはエディ・ロサリオとジャッキー・ブラッドリーJr.に興味を示しているようだ。ジャイアンツの外野で不動のレギュラーと言えるのは右翼のマイク・ヤストレムスキーだけ。アレックス・ディッカーソン、オースティン・スレイター、マウリシオ・デュボンらがレギュラー候補だが、有力外野手の獲得によるグレードアップを目指しているようだ。

     球界有数の好守を誇る中堅手として知られるブラッドリーJr.は多くのチームにフィットする存在だが、ジャイアンツには特にフィットする存在であると言える。ジャイアンツの本拠地オラクル・パークは外野が独特の形状をしており、外野手には高いスキルが求められるからだ。現時点ではホンジュラス出身の26歳・デュボンが正中堅手の筆頭候補だが、ブラッドリーJr.の加入は大きなグレードアップとなる。

     一方のロサリオは左翼手であり、守備・走塁面ではブラッドリーJr.に大きく劣るものの、2019年に32本塁打109打点、昨季も57試合で13本塁打42打点を記録しているように、30本塁打100打点クラスの成績を期待できる打力が魅力だ。ただし、ジャイアンツでは昨季、ロサリオと同じ左翼手で左打者のディッカーソンが打率.298、10本塁打、OPS.947の好成績を残しており、わざわざロサリオを獲得する必要があるかどうかは微妙なところ。獲得の優先度としてはブラッドリーJr.のほうが高そうだ。

     ブラッドリーJr.の争奪戦には、再契約を目指すレッドソックスのほか、ジョージ・スプリンガーの争奪戦に敗れたメッツや、スプリンガーが退団したアストロズなどが加わっているとみられる。今オフはフリーエージェント市場の中堅手の層が薄く、有力選手はスプリンガーとブラッドリーJr.くらいしかいなかったため、スプリンガーが市場から消えた今、ブラッドリーJr.に人気が集中しているのは当然の流れと言えるだろう。

  • カブス ブライアント&ヘンドリックスの大型トレードを模索か

    2021.1.25 11:30 Monday

     カブスは2016年MVPのクリス・ブライアントにトレードの噂が絶えないが、ブライアント以外にも、どの選手がトレードされても不思議ではない状況にある。「TSN」のスコット・ミッチェルは自身のツイッターで一般ユーザーからの質問に答えるなかで、「カブスとブルージェイズがブライアントとカイル・ヘンドリックスを含む大型トレードを交渉しているという噂がある」と回答。ブルージェイズはさらなる戦力アップを実現させる可能性があるようだ。

     ブルージェイズにとって、ブライアントとヘンドリックスはチームにフィットする存在である。昨季三塁から一塁へコンバートされたブラディミール・ゲレーロJr.は大幅な減量を成功させ、三塁復帰に意欲を見せているものの、長期的な視野で考えれば、一塁もしくは指名打者が最適なポジション。ブライアントを獲得し、ゲレーロJr.を今季も引き続き一塁で起用するのは理にかなっている。

     また、ブルージェイズはトレバー・バウアーの獲得を検討していることが報じられているが、こちらの補強ポイントはヘンドリックスを獲得することで一気に解決する。大金が必要なバウアーに対して、ヘンドリックスがカブスと4年5550万ドルというリーズナブルな契約を結び、少なくとも契約があと3年残っている点もブルージェイズには好材料だ。

     一方、カブスは昨季不振で保有期間が残り1年のブライアントはともかく、ヘンドリックスの放出によって上位の有望株を獲得することが期待できる。ダルビッシュ有のトレードではパドレスの上位の有望株を1人も獲得できずに酷評されたが、ヘンドリックスのトレードはチームの将来を支えるトップ・プロスペクトを獲得する大きなチャンスとなる。

     ブルージェイズが超有望株のネイト・ピアソンや昨年ドラフト全体5位指名のオースティン・マーティンの放出に応じるとは思えないが、シメオン・ウッズ・リチャードソンやジョーダン・グロシャンズといった上位の有望株を差し出す準備があるならば、大型トレードが成立する可能性はあるかもしれない。今後の動向に注目したい。

  • 2012年WSMVPのサンドバル ブレーブスとマイナー契約で合意

    2021.1.25 11:00 Monday

     「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、ブレーブスは自軍からフリーエージェントとなったパブロ・サンドバルとマイナー契約で再契約することで合意に至ったようだ。メジャーに昇格した場合の年俸は100万ドルであることが報じられている。サンドバルは昨年9月にジャイアンツを解雇されたあと、ブレーブスに加入してポストシーズンに出場。すでに全盛期の輝きは失われているが、ベンチ要員として生き残りを目指す。

     現在34歳のサンドバルは、2019年に規定打席不足ながら打率.268、14本塁打、41打点、OPS.820をマークし、実力健在をアピールしたが、昨季は9月上旬までに33試合に出場して打率.214、1本塁打、6打点、OPS.549と低調。現地時間9月10日にジャイアンツを解雇された。

     その3日後にブレーブスとマイナー契約を結び、レギュラーシーズン最終日にメジャー昇格。4打席で2打数0安打2四球に終わったが、ブレーブスはワールドシリーズ制覇3度、2012年ワールドシリーズMVPというサンドバルの経験値を買い、ポストシーズンのロースターに登録した。

     ワイルドカード・シリーズと地区シリーズでは出番がなく、ドジャースとのリーグ優勝決定シリーズで3試合に途中出場したものの、4打席で3打数0安打1死球。サンドバルはチームに貢献できず、ブレーブスは3勝4敗でドジャースに敗れた。

     ブレーブスは今オフ、マーセル・オズーナとアダム・デュバルがフリーエージェントとなっており、打力のある左翼手が不在の状況。若手のオースティン・ライリーは三塁に固定される予定だが、状況次第では過去2年と同様に左翼を守る可能性もある。ライリーが左翼を守る試合では三塁のポジションが空くため、ヨハン・カマルゴとともにサンドバルにもチャンスがあるかもしれない。

     「カンフー・パンダ」の愛称で知られる人気者は、スプリング・トレーニングで実力健在をアピールし、メジャー昇格を勝ち取ることができるだろうか。

  • ナショナルズがセーブ王・ハンドと合意 1年1050万ドルとの報道

    2021.1.25 10:30 Monday

     昨季メジャー最多の16セーブをマークした救援左腕ブラッド・ハンドの争奪戦がついに決着した。「ESPN」のジェフ・パッサンによると、ナショナルズが1年1050万ドルの条件で獲得に成功したようだ。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドは、今回の1年契約にオプションや出来高が含まれていないことを伝えている。複数年契約を得る可能性が高いとみられていたハンドだが、最終的には単年契約に落ち着いた。

     現在30歳のハンドは、昨季インディアンスで23試合に登板して2勝1敗16セーブ、防御率2.05の好成績をマーク。2017年から2019年まで3年連続でオールスター・ゲームに選出され、昨季は「オールMLBチーム」のセカンド・チームに選ばれるなど、球界を代表するリリーバーの1人として安定した活躍を続けている。

     クローザーとして見事な働きを見せた昨季のハンドだったが、財政難に苦しむインディアンスには年俸1000万ドルのオプションを行使する余裕がなく、バイアウトの100万ドルすらも節約するためにハンドをウエーバー公示。ところが、驚くべきことに獲得を希望するチームは現れず、結局インディアンスはバイアウトの100万ドルを支払ってハンドとの契約を解除した。

     その後、多くのチームがハンドの獲得に興味を示し、一時はメッツと複数年契約で合意間近であることが報じられたものの、最終的には1年1050万ドルで決着。もともとのオプションが行使されていた場合とほぼ同条件の契約に落ち着いた。

     ナショナルズは救援左腕のショーン・ドゥーリトルがフリーエージェントとなっているため、同じ左腕のハンドを獲得できた意味は非常に大きい。クローザーでの起用が有力だが、ブルペンに左腕が少ないチーム事情を考えると、ダニエル・ハドソンに引き続きクローザーを任せ、ハンドは試合終盤の重要な場面でフレキシブルに登板するリリーバーとして起用される可能性もありそうだ。

  • ヤンキースが先発補強 1対4のトレードでタイオンを獲得

    2021.1.25 10:00 Monday

     ヤンキースは日本時間1月25日、若手4選手とのトレードでパイレーツから先発右腕のジェイムソン・タイオンを獲得したことを発表した。タイオンは自身2度目のトミー・ジョン手術により昨季を全休したが、2018年に14勝をマークした実績がある。パイレーツにはミゲル・ジャフレ、ロアンシー・コントレラス、カナン・スミス、マイコル・エスコットの4選手が移籍。田中将大がヤンキースに残留する可能性は完全に消滅した。

     今オフの最優先事項であったDJ・レメイヒューの引き留めに成功し、先発ローテーションにサイ・ヤング賞2度の実績を誇るコリー・クルーバーを加えたヤンキース。その後もさらなる先発投手の補強を目指していたが、年俸総額がぜいたく税の対象ラインに迫っていることもあり、トレード市場を中心に動いていた。

     ヤンキースが放出した若手4選手のうち、「MLB Pipeline」の球団別プロスペクト・ランキングではジャフレが15位、コントレラスが19位、スミスが21位にランクイン。ヤンキースは上位の有望株を放出することなくタイオンの獲得に成功した。タイオンの今季の年俸は225万ドルであり、年俸総額をぜいたく税の対象ライン以内に収めたいヤンキースの財政事情にもフィットする存在である。

     ヤンキースのエース右腕ゲリット・コールは2017年までパイレーツに在籍しており、タイオンとは2016~17年の2年間、ともにプレーした。コールがアストロズへ移籍した2018年、タイオンは32試合に先発して2完投・1完封を含む14勝10敗、防御率3.20という自己最高の成績をマーク。自身2度目のトミー・ジョン手術から復活して2018年のような活躍ができれば、ヤンキースにとって非常に大きな戦力となる。

     「Roster Resource」によると、ぜいたく税の対象ラインである2億1000万ドルまでヤンキースに残されている補強資金は100万ドルを切っている。田中との再契約は完全に消滅したと断言して良さそうだ。

  • 大統領別の本塁打ランキングTOP5 トランプ政権最多はトラウト

    2021.1.24 13:00 Sunday

     アメリカでは現地時間1月20日にジョー・バイデンが第46代大統領に就任した。これを受けて、メジャーリーグ公式サイトでは大統領別の本塁打ランキングTOP5を公開。第18代大統領のユリシーズ・グラントから第45代大統領のドナルド・トランプまで28人の大統領別の本塁打ランキングTOP5が紹介されている。トランプ政権の4年間で最多の本塁打を放ったのは、134本塁打を記録したマイク・トラウト(エンゼルス)だった。

     大統領別の本塁打ランキングTOP5は以下の通り。バイデン政権で最も多くの本塁打を打つ選手は誰になるだろうか。

    第45代:ドナルド・トランプ(2017-21)
    1 マイク・トラウト 134本
    2 ネルソン・クルーズ 133本
    3 J・D・マルティネス 131本
    4 ノーラン・アレナード 124本
    4 エウヘニオ・スアレス 124本

    第44代:バラク・オバマ(2009-17)
    1 アルバート・プーホルス 272本
    2 ミゲル・カブレラ 271本
    3 ホゼ・バティースタ 262本
    3 ネルソン・クルーズ 262本
    5 デービッド・オルティス 252本

    第43代:ジョージ・W・ブッシュ(2001-09)
    1 アレックス・ロドリゲス 364本
    2 アルバート・プーホルス 319本
    3 ジム・トーメイ 308本
    4 マニー・ラミレス 291本
    5 カルロス・デルガド 279本

    第42代:ビル・クリントン(1993-2001)
    1 ケン・グリフィーJr. 351本
    2 サミー・ソーサ 349本
    3 マーク・マグワイア 334本
    4 バリー・ボンズ 318本
    5 アルバート・ベル 311本

    第41代:ジョージ・H・W・ブッシュ(1989-93)
    1 フレッド・マグリフ 137本
    2 マーク・マグワイア 136本
    3 セシル・フィルダー 130本
    4 ジョー・カーター 126本
    5 ホゼ・カンセコ 124本

    第40代:ロナルド・レーガン(1981-89)
    1 マイク・シュミット 259本
    2 デール・マーフィー 255本
    3 エディ・マレー 222本
    4 ドワイト・エバンス 218本
    5 アンドレ・ドーソン 212本

    第39代:ジミー・カーター(1977-81)
    1 マイク・シュミット 152本
    2 ジム・ライス 148本
    3 ジョージ・フォスター 147本
    4 レジー・ジャクソン 129本
    5 デーブ・キングマン 120本

    第38代:ジェラルド・フォード(1974-77)
    1 マイク・シュミット 87本
    2 デーブ・キングマン 79本
    3 レジー・ジャクソン 71本
    4 グレイグ・ネトルズ 61本
    4 ジーン・テナス 61本

    第37代:リチャード・ニクソン(1969-74)
    1 ハンク・アーロン 218本
    2 ウィリー・スタージェル 203本
    3 ジョニー・ベンチ 186本
    3 リー・メイ 186本
    5 レジー・ジャクソン 180本

    第36代:リンドン・ジョンソン(1963-69)
    1 ウィリー・メイズ 181本
    2 ハーモン・キルブリュー 174本
    3 ハンク・アーロン 168本
    4 ウィリー・マッコビー 160本
    5 フランク・ロビンソン 156本

    第35代:ジョン・F・ケネディ(1961-63)
    1 ハーモン・キルブリュー 139本
    2 ウィリー・メイズ 127本
    3 ハンク・アーロン 123本
    4 ロジャー・マリス 117本
    5 オーランド・セペダ 115本

    第34代:ドワイト・アイゼンハワー(1953-61)
    1 エディ・マシューズ 313本
    2 ミッキー・マントル 284本
    3 アーニー・バンクス 269本
    4 デューク・スナイダー 259本
    5 ウィリー・メイズ 255本

    第33代:ハリー・トルーマン(1945-53)
    1 ラルフ・カイナー 294本
    2 テッド・ウィリアムス 197本
    3 スタン・ミュージアル 191本
    4 バーン・スティーブンス 175本
    5 ジョニー・マイズ 171本

    第32代:フランクリン・ルーズベルト(1933-45)
    1 ジミー・フォックス 353本
    2 メル・オット 336本
    3 ボブ・ジョンソン 276本
    4 ハンク・グリーンバーグ 249本
    5 ドルフ・カミリ 237本

    第31代:ハーバート・フーバー(1929-33)
    1 ベーブ・ルース 182本
    2 ジミー・フォックス 158本
    3 ルー・ゲーリッグ 156本
    4 チャック・クライン 152本
    5 メル・オット 134本

    第30代:カルビン・クーリッジ(1923-29)
    1 ベーブ・ルース 248本
    2 ロジャース・ホーンスビー 126本
    3 ルー・ゲーリッグ 111本
    3 サイ・ウィリアムス 111本
    5 ジム・ボトムリー 106本

    第29代:ウォーレン・ハーディング(1921-23)
    1 ベーブ・ルース 119本
    2 ケン・ウィリアムス 81本
    3 ロジャース・ホーンスビー 76本
    4 サイ・ウィリアムス 71本
    5 ティリー・ウォーカー 62本

    第28代:ウッドロー・ウィルソン(1913-21)
    1 ギャビー・クラバス 106本
    2 ベーブ・ルース 103本
    3 サイ・ウィリアムス 64本
    4 フレッド・ルデルス 57本
    5 ティリー・ウォーカー 54本

    第27代:ウィリアム・タフト(1909-13)
    1 フランク・シュルト 47本
    2 ラリー・ドイル 37本
    3 タイ・カッブ 32本
    3 トリス・スピーカー 32本
    5 チーフ・ウィルソン 31本

    第26代:セオドア・ルーズベルト(1901-09)
    1 ハリー・デービス 55本
    2 チャーリー・ヒックマン 45本
    3 ソックス・セイボルド 43本
    4 サイ・セイモアー 41本
    5 ハリー・ラムリー 38本

    第25代:ウィリアム・マッキンリー(1897-1901)
    1 バック・フリーマン 46本
    2 ナップ・ラジョイ 42本
    3 ジミー・コリンズ 38本
    4 ハーマン・ロング 30本
    5 エルマー・フリック 29本
    5 ホーナス・ワグナー 29本

    第24代:グローバー・クリーブランド(1893-97)
    1 サム・トンプソン 54本
    2 エド・デラハンティ 47本
    2 ビル・ジョイス 47本
    4 ボビー・ロウ 40本
    5 ジャック・クレメンツ 38本
    5 ロジャー・コナー 38本
    5 ヒュー・ダフィー 38本

    第23代:ベンジャミン・ハリソン(1889-93)
    1 ハリー・ストービー 51本
    2 ロジャー・コナー 46本
    3 バグ・ホリデイ 45本
    4 マイク・ティアナン 44本
    5 ジミー・ライアン 42本

    第22代:グローバー・クリーブランド(1885-89)
    1 ダン・ブローザース 39本
    1 ロジャー・コナー 39本
    3 キャップ・アンソン 36本
    3 フレッド・フェファー 36本
    5 ジェリー・デニー 35本

    第21代:チェスター・アーサー(1881-85)
    1 ネッド・ウィリアムソン 32本
    2 ダン・ブローザース 31本
    2 ハリー・ストービー 31本
    4 フレッド・フェファー 27本
    5 アブナー・ダルリンプル 26本

    第20代:ジェームス・ガーフィールド(1881)
    1 ダン・ブローザース 8本
    2 チャーリー・ベネット 7本
    3 ジャック・ファレル 5本
    4 トム・バーンズ 4本
    5 ルー・ブラウン 3本
    5 フレッド・ダンラップ 3本

    第19代:ラザフォード・ヘイズ(1877-81)
    1 チャーリー・ジョーンズ 19本
    2 ポール・ハインズ 9本
    2 ジョン・オルーク 9本
    4 ジム・オルーク 8本
    5 ハリー・ストービー 6本

    第18代:ユリシーズ・グラント(1869-77)
    1 ジョージ・ホール 5本
    2 チャーリー・ジョーンズ 4本
    3 キャップ・アンソン 2本
    3 ルー・ブラウン 2本
    3 ジョー・ゲルハルト 2本
    3 ジミー・ハリナン 2本
    3 ポール・ハインズ 2本
    3 ジャック・マニング 2本
    3 ティム・マーナン 2本
    3 ジム・オルーク 2本

  • ナ軍残留のジマーマン「まだ高いレベルでプレーできると思う」

    2021.1.24 12:30 Sunday

     「ワクワクしている」。これまで15年間プレーしたナショナルズに残留することが正式に決定したライアン・ジマーマンは、自身の心情をシンプルにこう表現した。「僕はただナショナルズに戻ってきて、このチームの勝利を手助けする機会を得たいと思っていたんだ。他のチームでプレーすることは本当に考えられなかった」とジマーマン。「まだ高いレベルでプレーできると思っているし、チームの勝利を手助けできると思う」とチームに貢献することを誓った。

     現在36歳のジマーマンは、モントリオール・エクスポズが首都ワシントンD.C.へ移転してナショナルズが誕生した1年目、2005年のドラフト全体4位指名を受けてナショナルズに入団。昨季は家族を優先して出場辞退を選択したが、15年間のメジャー生活で1689試合に出場して打率.279、270本塁打、1015打点をマークしている。

     ジマーマンは「メジャー契約のオファーがあるかどうかわからなかったし、マイナー契約のオファーになる可能性もあった。僕は36歳で、1年間プレーしていないのだからね。(メジャー契約のオファーは)リズ(=マイク・リゾーGM)とチームが僕をリスペクトしてくれていることの証だと思う。感謝してもしきれないよ」と語る。今季は代打要員ないし控え一塁手としての起用が有力だが、どんな役割でも受け入れる姿勢を示している。

     ナショナルズにとっても、球団史上初のフランチャイズ・プレーヤーとして長年にわたってチームを支えてきたジマーマンの存在は非常に大きい。出場試合数、本塁打、打点、二塁打、得点、四球、塁打などの各部門で球団記録を保持し、球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げた2019年に球団のシリーズ1号アーチを放ったのもジマーマンだった。

     「僕が戻ってきたのは、まだ高いレベルでプレーできる、まだチームの勝利を手助けできると思っているからだ」と力強く語ったジマーマン。メジャー16年目のシーズンを迎えるベテランはどんな活躍を見せてくれるだろうか。

  • 昨季メジャー最多16セーブのハンド まもなく移籍先決定か

    2021.1.24 12:00 Sunday

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドが複数の関係者から得た情報によると、昨季メジャー最多の16セーブをマークした救援左腕ブラッド・ハンドの争奪戦がまもなく決着のときを迎えようとしているようだ。フェインサンドは「ハンドが近いうちに移籍先を決めたがっているということが複数のチームへ伝えられている」と報じており、「今週末のうちに移籍先が決定するかもしれない」とも伝えている。

     ハンドの争奪戦に加わっているチームは非常に多い。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンは日本時間1月24日、ナショナルズが移籍先の候補に浮上したことを伝えた。ただし、「ハンドを獲得する資金があるかどうかは不透明だ」としている。

     ヘイマンによると、ナショナルズに加えて、ブルージェイズ、メッツ、エンゼルス、ドジャースもハンドの獲得を狙っているという。また、ハンド獲得に乗り出しているとの報道はないものの、「フィリーズとブレーブスもブルペンの補強を目指している」とも伝えている。

     昨季のハンドは、メジャー最多の16セーブをマークして自身初タイトルを獲得したほか、防御率2.05、セーブ成功率100%、被本塁打0、被打率.169、WHIP0.77、奪三振率11.86、与四球率1.64など各部門で好成績をマーク。2017~19年には3年連続でオールスター・ゲームに選出されるなど、メジャーを代表するリリーバーとして安定した活躍を続けている。

     しかし、財政難に苦しむインディアンスには年俸1000万ドルの契約オプションを行使する余裕がなく、バイアウト100万ドルを支払ってハンドとの契約を解除。その直前にはハンドをウエーバー公示してバイアウトの100万ドルすらも節約することを試みたが、驚くべきことに1年1000万ドルというお手頃価格のハンドの獲得を希望するチームは現れず、結局インディアンスはバイアウトの100万ドルを支払うことになった。

  • パイレーツの先発右腕・タイオンがトレード濃厚 ヤンキースが最有力

    2021.1.24 11:40 Sunday

     今オフのパイレーツはジョー・マスグローブ(パドレスへ移籍)、ジョシュ・ベル(ナショナルズへ移籍)という投打の主力をトレードで放出しているが、本格的なチーム再建に突入するなかで、主力選手のさらなる放出に踏み切る可能性があるようだ。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドは、関係者の話として「先発右腕のジェイムソン・タイオンが次のトレード候補であること」「今後1~2日のうちにトレード成立の可能性があること」を伝えている。

     現在29歳のタイオンは、自身2度目のトミー・ジョン手術により昨季を全休。しかし、2018年には32試合に先発して191イニングを投げ、14勝10敗、防御率3.20、179奪三振という好成績をマークしていた。トミー・ジョン手術から復帰する今季は先発ローテーションの軸となることが予想されていたが、パイレーツはエース候補の右腕の放出に動いているようだ。

     「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、タイオンの獲得に動いているチームのなかにはヤンキースも含まれているという。DJ・レメイヒューとの再契約、コリー・クルーバーの獲得によって年俸総額がぜいたく税の対象ラインに迫っているヤンキースだが、依然として先発投手の補強が必要な状況。タイオンは保有期間が2年残っていることに加え、今季の年俸は225万ドルと格安のため、ヤンキースの残り予算でも獲得が可能だ。

     フェインサンドは「交渉は何も成立していないが、ヤンキースがフロントランナーになっているようだ」と伝えており、ヤンキースはタイオン獲得に向けて本格的なトレード交渉を行っているとみられる。もしヤンキースがタイオンの獲得に成功すれば、戦力的にも予算的にも田中将大の居場所は完全になくなる。レメイヒューと再契約し、クルーバーを獲得した時点で、田中はすでにヤンキースの戦力構想から完全に外れていたのかもしれない。

     タイオンがトレードで放出されるのは確実とみられており、トレード交渉の行方に注目だ。

  • レッズがアストロズとのトレードで救援左腕・ペレスを獲得

    2021.1.24 11:20 Sunday

     レッズは日本時間1月24日、アストロズとのトレードで救援左腕のシオネル・ペレスを獲得したことを発表した。アストロズにはマイナー捕手のルーク・ベリーヒルが移籍する。アストロズは2年3200万ドルでの再契約合意が報じられているマイケル・ブラントリーとの正式契約に向けてロースター枠を空ける必要があり、今回のトレードはロースター整理のための動きであるとみられる。レッズは2日連続でのトレード補強となった。

     レッズは日本時間1月23日にブルージェイズとのトレードで右腕ヘクター・ペレスを獲得。これはブルージェイズがジョージ・スプリンガーとの正式契約に備え、ロースター枠を空けるための動きだった。ロースター枠に余裕があったレッズは、2日連続で他球団のロースターから溢れた選手を獲得し、投手層に厚みを加えたことになる。なお、レッズが獲得した両ペレスのあいだに親戚関係はない。

     キューバ出身のシオネル・ペレスは2016年にアストロズと契約。このときの契約金515万ドルは、インターナショナル選手の契約金としては当時球団史上最高額だった。ところが、身体検査で問題が発覚し、契約は白紙に。その後、契約金200万ドルで改めてアストロズと契約を結んだが、期待されたほどの活躍を見せられないまま現在に至る。

     2018年にメジャーデビューし、昨季までの3シーズンで合計20試合(すべてリリーフ)に登板して1勝1敗、2ホールド、防御率5.74を記録。一方、マイナーでは2017~19年の3年間で58試合(うち40先発)に登板して16勝6敗3セーブ、2ホールド、防御率3.65とまずまずの成績を残している。

     昨季は7試合に登板してメジャー初ホールドを含む2ホールド、防御率2.84をマークしたが、与四球率8.53、WHIP2.05という数字が示すように、防御率2点台という好成績はツキに恵まれた部分が大きかった。新天地レッズでメジャー定着を果たすためには、制球力アップが必要不可欠だろう。

  • Rソックスが先発補強 右腕・リチャーズと1年契約で合意

    2021.1.24 11:00 Sunday

     日本時間1月24日、レッドソックスがパドレスからフリーエージェントとなっていた先発右腕ギャレット・リチャーズと1年1000万ドル+オプション1年で合意したことが明らかになった。チーフ・ベースボール・オフィサーのチェイム・ブルームは先発投手の補強を今オフの最優先課題としており、先発ローテーション候補の投手を補強するのはマット・アンドリース、マーティン・ペレス(再契約)に続いて3人目である。

     現在32歳のリチャーズは、エンゼルス時代の2015年に自己最多の15勝をマーク。しかし、その後は相次ぐ故障に悩まされており、2016~20年の5シーズンで合計198.2イニングの登板にとどまっている(8勝12敗、防御率3.53、205奪三振)。

     2018年7月にトミー・ジョン手術を受けたため、パドレス移籍1年目の2019年はシーズン終盤に戦列復帰して3試合に先発しただけ。本格的な戦列復帰イヤーとなった昨季は開幕から先発ローテーションの一角を担い、10試合に先発して2勝2敗、防御率4.27を記録したが、シーズン終盤はチーム事情によってブルペンに回された。

     健康にプレーしているときの成績は決して悪くなく、エンゼルス時代の2014年に13勝、2015年に15勝を挙げた実績もあるため、故障なくシーズンを過ごすことができれば、先発ローテーションの一角として大きな戦力になるはずだ。

     レッドソックスの開幕ローテーションは、現時点ではエドゥアルド・ロドリゲス、ネイサン・イバルディ、リチャーズ、ペレス、ニック・ピベッタの5人が有力。昨季デビューしたタナー・ハウクやリリーフもこなせるアンドリースも控えており、シーズン途中には昨年3月にトミー・ジョン手術を受けたクリス・セールも戻ってくる。

     ツインズからフリーエージェントとなったジェイク・オドリッジにも興味を示していることが報じられていたが、先発の頭数は揃ったため、有力な先発投手の補強はこれで打ち止めとなるかもしれない。

  • アーロンの偉大さを示す13のスタッツ MLB公式サイトが特集

    2021.1.23 12:45 Saturday

     ハンク・アーロンは「2つの数字」とともに永遠に語り継がれることになるだろう。1つは「715」。1974年にベーブ・ルースのメジャー記録を更新する通算715号アーチを放ったシーンは、スポーツの歴史上、最も象徴的な瞬間の1つとされている。もう1つは「755」。アーロンの通算755本塁打は、バリー・ボンズに抜かれるまで31年間にわたってメジャー記録として残った。しかし、この「2つの数字」は、アーロンの偉大なキャリアのほんの一部に過ぎない。

     メジャーリーグ公式サイトのアンドリュー・サイモンは、アーロンの偉大さを示すスタッツとして以下の13項目を紹介している。

    【1】アーロンはシーズン47本塁打が最多だったが、史上5人しかいない8度のシーズン40本塁打、史上2人しかいない15度のシーズン30本塁打(もう1人はアレックス・ロドリゲス)、そして史上唯一となる20度のシーズン20本塁打を達成するなどコンスタントに数字を積み重ね、歴代2位の755本塁打を放った。20本塁打をクリアできなかったのはメジャー1年目と現役最後の2年間だけだった。

    【2】通算755本塁打はコンスタントに試合に出場し続けた頑丈さの賜物である。通算3298試合出場は歴代3位。通算13941打席も歴代3位にランクインしている。14度の150試合出場は史上6人だけ、21度の120試合出場は史上2人だけの大記録だ(もう1人はピート・ローズ)。

    【3】アーロンは20歳から40歳まで「生産的な選手」であり続けた。21歳以下でWAR6.0以上のシーズンを記録した野手は史上24人しかおらず、25歳までのWAR38.8は歴代10位。一方、35歳以上でのWAR31.4も歴代7位にランクインしている。37歳で自己最高のOPS1.079、39歳で自己2位のOPS1.045を記録。1969~73年の5年間は、35~39歳だったにもかかわらず、メジャー1位の長打率.601とOPS.997をマークした。

    【4】これまでに言及した本塁打、出場試合数、打席数だけでなく、多くの部門で通算成績ランキングの上位にランクインしている。6856塁打、1477長打、2297打点はいずれも1位、3771安打は3位、2174得点と293敬遠は4位、WAR143.1は野手5位。史上6人しかいない3000安打&500本塁打の達成者の1人でもある。

    【5】755本塁打という数字ばかりが注目されるアーロンだが、通算安打から755本塁打を差し引いても3000本以上の安打を放っているという事実は特筆に値する。本塁打を除く3016安打は歴代29位に相当し、殿堂入りの安打製造機ウェイド・ボッグスの通算3010安打を上回っている。

    【6】通算6856塁打は2位のスタン・ミュージアルに722もの大差をつけるダントツの数字である。2019年の最多塁打はラファエル・デバース(レッドソックス)の359だったが、実にこれの2倍以上。ベース・ルースが持つシーズン塁打記録(457)を15年続けたとしても、アーロンの通算記録にはわずかに届かない。

    【7】アーロンは歴代3位の打席数を記録する一方で、三振は1383個だけ。これは歴代112位に過ぎず、通算四球(1402)を下回っている。すでにジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)やジャスティン・アップトン(エンゼルス)がアーロンより多くの三振を喫している。現代より三振が少ない時代にプレーしていたのは事実だが、レジー・ジャクソン(2597三振=歴代1位)、ウィリー・スタージェル(1936三振)、ミッキー・マントル(1710三振)らと比較しても圧倒的に少ない。

    【8】アーロンとの対戦回数は、殿堂入り右腕のドン・ドライスデールが249回でダントツ。通算被OPS.645のドライスデールからアーロンは17本塁打を放ち、キャリア通算のOPS.928に匹敵するOPS.925をマークした。また、サンディ・コーファックスに対して130打席でOPS1.077、スティーブ・カールトンに対して81打席でOPS1.025など、殿堂入りの名投手を相手に好成績を残した。

    【9】アーロンはオールスター・ゲームに25度選出されているが、これは歴代1位。1959年からの4年間はオールスター・ゲームが2試合開催されていたため、厳密にはオールスター・ゲーム選出は21度だが、これも歴代1位。オールスター・ゲーム先発出場17度はウィリー・メイズ(18度)に次ぐ歴代2位である。

    【10】アーロンは知名度だけでオールスター・ゲームに選出されていたわけではなく、メジャー2年目の1955年から1969年まで15年連続でWAR6.0以上を記録していた。2019年にWAR6.0以上を記録した野手は13人だけ。アーロンは超一流のパフォーマンスを15年間続けたというわけだ。15年連続はメジャー記録。WAR6.0以上を通算16度マークしたのはバリー・ボンズと並んで野手歴代1位タイである。

    【11】ポストシーズンでプレーする機会はそれほど多くなかったアーロンだが、通算17試合で打率.362、6本塁打、16打点、OPS1.116という素晴らしい成績を残している。1957年のワールドシリーズと1969年のリーグ優勝決定シリーズでそれぞれ3本塁打を記録。ポストシーズン通算70打席以上の打者のうち、打率は6位、OPSは5位にランクインしている。

    【12】上記のような素晴らしい活躍を続けていたにもかかわらず、アーロンはMVPを1度(1957年)しか受賞できなかった。MVP投票2位のシーズンは1度もなし。しかし、3位に6度もランクインし、1955年から1973年まで19年連続でMVP投票で得票するなど、常にMVP候補に挙がる選手だった。

    【13】メジャーではウェイナー兄弟から始まり、ディマジオ、アルー、アロマー、アップトン、シーガーなど多くの有名な兄弟がプレーしてきたが、兄弟による通算最多本塁打記録を保持しているのはアーロン兄弟である。5歳下の弟・トミーは1962年から1971年にかけてメジャーで7年間プレーし、通算13本塁打を記録。兄弟合計768本塁打のうち、実に98.3%を兄・ハンクが打ったことになる。

  • Rソックスが「キケ」と2年1400万ドルで合意 正二塁手として起用か

    2021.1.23 11:30 Saturday

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドが関係者から得た情報によると、レッドソックスは「キケ」の愛称で知られるエンリケ・ヘルナンデスと2年1400万ドルで契約合意に至ったようだ。ヘルナンデスはドジャースでユーティリティ・プレーヤーとして活躍し、昨季は念願のワールドシリーズ制覇を経験。シーズン終了後にフリーエージェントとなり、次なるステップとして「レギュラーとしてプレーすること」を希望していることが報じられていた。

     メジャーリーグ公式サイトでレッドソックスの番記者を務めるイアン・ブラウンはヘルナンデスについて「レッドソックスは新たなブロック・ホルトを得た。捕手以外の全てのポジションで出場経験があるスーパー・ユーティリティ・プレーヤーだ」と伝えているが、実際は二塁手としての起用が多くなるとみられる。

     レッドソックスにはマイケル・チェイビス、クリスチャン・アローヨ、ジャイロ・ムニョスといった正二塁手候補がいるものの、確固たるレギュラーは不在。ヘルナンデスは「500打席以上の出場機会を得られるチーム」との契約を希望していたことが報じられており、二塁のレギュラー格として起用されることになるだろう。

     2018年に準レギュラーとして462打席で21本塁打、OPS.806をマークし、二塁の守備では2019年に守備防御点+13、昨季も+8を記録するなど、攻守両面でレギュラー級の実力を持っていることは証明済み。ダスティン・ペドロイアの負傷後、なかなか二塁のレギュラーを固定できずにいたレッドソックスに待望の正二塁手が誕生するかもしれない。

     また、ヘルナンデスが対左腕通算OPS.820の「左キラー」であることを考えると、左腕との対戦時には左打ちのアンドリュー・ベニンテンディやアレックス・ベルドゥーゴとのプラトーン起用で外野を守ることも考えられる。多くのポジションを守れるヘルナンデスの加入により、レッドソックスの選手起用の幅がグッと広がることは間違いなさそうだ。

  • 昨季全休のジマーマン ナショナルズと1年100万ドルで再契約へ

    2021.1.23 11:00 Saturday

     「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールによると、ナショナルズ一筋で15年間プレーしてきたライアン・ジマーマンは1年100万ドルでナショナルズとの再契約に合意したようだ。現在36歳のジマーマンは、ナショナルズ史上初のドラフト1巡目指名選手として2005年にプロ入り。昨季はパンデミックのなかで出場辞退を選択して全休したが、通算270本塁打、1015打点、1689試合出場など数々の球団記録を保持している。

     ナショナルズは今オフ、新たな正一塁手としてパイレーツからトレードでジョシュ・ベルを獲得。ジマーマンと再契約を結ぶ可能性は消滅したかに思われたが、マイク・リゾーGMは「代打要員もしくは複数のポジションで起用できる右打者を探している。ジマーマンとの再契約を選択肢から排除したわけではないし、彼の技術や経験は我々のチームにフィットすると思っている」と話していた。

     ジマーマンはメジャー15年間で通算1689試合に出場し、1784安打、打率.279、270本塁打、1015打点、OPS.818を記録。2009年と2017年にオールスター・ゲームに選出され、三塁手として2009年と2010年にシルバースラッガー賞、2009年にゴールドグラブ賞を受賞している。昨季は出場辞退を選択して全休。2019年は52試合に出場して打率.257、6本塁打、27打点、OPS.736という成績だった。

     多くの部門でナショナルズの球団記録を保持しているだけでなく、安打、二塁打(401)、本塁打、打点、長打(693)、塁打(2445)などは前身のエクスポズ時代を含めても球団史上最多。2019年のワールドシリーズ制覇の際には、ワールドシリーズ球団史上1号本塁打を放っており、まさに「ミスター・ナショナルズ」と呼ぶに相応しい存在だ。

     1年前のオフもナショナルズと1年契約を結び、「ナショナルズからのオファーがなければ引退していたと思う」と話していたジマーマンだが、今オフも無事にナショナルズから再契約のオファーを得ることに成功した。

  • カブスが控え捕手確保 田中の元女房役・ロマインを獲得

    2021.1.23 02:30 Saturday

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドによると、カブスはタイガースからフリーエージェントとなっていた捕手、オースティン・ロマインと1年契約で合意したようだ。「NBCスポーツ・シカゴ」のゴードン・ウィッテンマイアーは今回の契約が1年150万ドルであることを伝えている。パドレスとのトレードでダルビッシュ有とともに控え捕手のビクトル・カラティーニを放出したカブスだが、新たな控え捕手を獲得することに成功した。

     現在32歳のロマインは、2011年のメジャーデビューから2019年までヤンキース一筋でプレー。攻守のバランスが取れた控え捕手としてチームを支え、2018年は自己最多の10本塁打、2019年には72試合で打率.281、8本塁打、35打点、OPS.748という自己最高の成績をマークした。

     ヤンキースでの安定した働きを評価され、昨季は正捕手候補としてタイガースへ移籍。しかし、37試合に出場して打率.238、2本塁打、17打点、OPS.582と低調なパフォーマンスに終始し、レギュラーポジションを獲得するには至らなかった。経験不足の投手陣をリードするのに必死だったのか、盗塁阻止率も前年の30.3%から20.7%へ大きく悪化していた。

     カブスにはミゲル・アマヤというプロスペクト捕手がいるものの、メジャー昇格にはもう少し時間を要するため、カラティーニに代わる控え捕手の獲得が急務となっていた。正捕手ウィルソン・コントレラスはトレードの噂が絶えないため、コントレラス放出の場合にはロマインが正捕手として起用される可能性もある。

     なお、ロマインはヤンキース時代、田中将大の女房役として日本でも知られた存在だった。田中は2014年から2019年までの39試合でロマインとバッテリーを組み、防御率2.77を記録。これは2試合で防御率1.74のエリック・クラッツを除けば、捕手別で最も良い数字となっている。

  • パドレスがプロファーと再契約 3年2100万ドルとの報道

    2021.1.23 02:00 Saturday

     控え選手を充実させることを目指していたパドレスが非常に大きな補強を実現させた。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドが関係者から得た情報によると、パドレスは自軍からフリーエージェントとなっていたジュリクソン・プロファーと3年2100万ドルでの再契約に合意。昨季5つのポジションをこなしたうえで平均以上の打撃成績を残し、チームに大きく貢献したユーティリティ・プレーヤーを引き留めることに成功した。

     現在27歳のプロファーは昨季56試合に出場して打率.278、7本塁打、25打点、7盗塁、OPS.771を記録。「球界ナンバーワン有望株」として期待されたレンジャーズ時代や2019年のアスレチックスでは二塁や遊撃を守る機会が多かったが、昨季は正左翼手トミー・ファムの故障離脱もあり、左翼手としての出場が最も多かった。

     パドレスはレギュラー8人の顔ぶれが固まっているだけでなく、昨年12月に金河成(キム・ハソン)の獲得にも成功しており、プロファーにレギュラーポジションが用意される可能性は極めて低い。しかし、A・J・プレラーGMはファム、キム、ジェイク・クロネンワースらを上手く使い分けながら、プロファーにも十分な出場機会を与えられると考えているようだ。

     正左翼手のファムだけでなく、正右翼手のウィル・マイヤーズも故障が多い選手のため、パドレスにとってレギュラー級の実力を持つ控え外野手としてプロファーを確保できた意味は非常に大きい。クロネンワースが2年目のジンクスに苦しみ、キムがメジャーへの適応に苦戦した場合、プロファーを正二塁手として起用することもできる。プロファーとの再契約によって戦力に厚みが増したことは間違いない。

     なお、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、2021年と2022年のシーズン終了後にはいずれもオプトアウト(契約破棄)できる条項が盛り込まれているようだ。よって、プロファーは出場機会を満足に得られないと判断した場合、パドレスとの契約を破棄し、フリーエージェントとなって他球団移籍を模索することができる。

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