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ロイヤルズが本拠地を改修 フェンスを前に出し、HR増を狙う

 カウフマンスタジアムは2026年に少し様変わりする。ロイヤルズは外野フェンスを内側に移動させると球団は13日(日本時間14日)に発表した。

 左翼と右翼のフェンスは、ファウルポール付近から9~10フィート(約2.7~3メートル)移動され、センターに向かって徐々に狭くなる。中堅からホームベースへの距離は410フィート(約125メートル)のままだ。フェンスの高さは、ほとんどの場所で10フィート(約3メートル)から8.5フィート(約2.4メートル)に変更される。座席数も増加し、左翼に約150席、右翼に約80席のドリンクレール席が新たに設置されることになる。

 球団が提供した図面によると、左翼と右翼のフェンスはそれぞれ9フィート(約2.7メートル)縮まり、それぞれ356フィート(約108メートル)と353フィート(約107メートル)から、347フィート(約105メートル)と344フィート(約104メートル)に縮小される。従来の左翼、右翼ともに373フィート(約113メートル)だったフェンスも、9フィート(約2.7メートル)縮まり、364フィート(約110メートル)となる。左中間と右中間のフェンスは、389フィート(約118メートル)から379フィート(約115メートル)に縮小される。

「色々な要素が絡んでいる。シーズンを通して、調査を行い、数値を計算し、これが攻撃にどれほど影響するのかを検証し始めた。その結果、投手陣にどのような影響が出るのか? 最終的には、攻撃面でチームが向上するという結論に至った。現在の投手陣であれば、球場サイズの変更は投手陣にマイナスの影響を与えるというよりは、攻撃にプラスの影響を与えるだろう」と、ロイヤそのルズのJJ・ピッコロGMは言う。

 ロイヤルズは、カウフマンスタジアムでプレーしてきた期間の大半、外野の寸法をそのまま維持してきた。ただし、フェンスが10フィート(約3メートル)移動された9年間は例外で、2004年シーズン前には元の寸法に戻された。

 一般的に“The K(カウフマンスタジアム)”は、打者に不利な球場と認識されているが、MLB.comのマイク・ペトリエロ記者が2024年のプレーオフ中に解説した記事にあるように、必ずしもそうではない。カウフマンスタジアムはホームランヒッターに不利な球場と分類されるべきだ。スタットキャストのパークファクター(その球場が平均と比べてどれだけ得点が生まれやすいか)を用いると、カウフマンスタジアムの過去3シーズンのパークファクターは101と、やや打者に有利な球場だった。

 さらに詳しく見ると、単打は103(7位タイ)、二塁打は113(5位)、三塁打は183(3位)、本塁打は85(26位タイ)のパークファクターを残していた。

 カウフマンスタジアムのフィールド面積は、MLBで2番目に広く、115737平方フィート(約10752平方メートル)。よって、フィールドに落ちる安打は多い一方で、フェンスを超える本塁打は少なかった。ロイヤルズは伝統的にこのカウフマンスタジアムの特性に合わせ、投手力と守備力を駆使し、二塁打や三塁打を生むスピードと走塁を重視したチームを作ってきた。

 そのスタイルは今もロイヤルズが理想とするものだ。そして今、より多くの本塁打を打とうとしている。 「ここでの私たちの目標は、攻撃的な球場を作ることではない。非常に公平な球場にすることだ。バンドボックスのような、空中に上がったボールがすべてホームランになるような球場にはしたくない。打者が、特にギャップに良い当たりを打った時に報われるようにしたい」と、ピッコロGM。

 ロイヤルズの研究開発担当副社長兼GM補佐のダニエル・マック博士が、シニアアナリストのアラン・コーラー氏とともにこのプロジェクトを主導した。 「球場に関するこうした議論は、ロイヤルズに在籍して以来、ずっと続いている。このチームを築き上げてきた哲学に影響を与えてきたと思う。スタジアムと球団の本質は、互いに噛み合わなければならないというのは、ほぼ事実だった」と、ロイヤルズ在籍14年目のマックは語る。

「アランと私は、それを細かく分析し始めた。壁の影響は? 高度の影響は? 気温や風の影響は? これらすべての影響をどう考慮し、バランスを取るかを考えようとした」  気象条件を応用した指標に関するデータを提供する新技術は、2人の研究の大きな部分を占めていた。これには、高温と低温の両方におけるボールの飛び方、そして標高がボールの飛び方に及ぼす影響などが含まれる。カンザスシティは、リーグ内の球場の中でもシーズンを通して天候の変化が最も激しい球場の一つだ。また、標高は全球場中4番目に高い場所でもある。

 全体的な目標は、リーグの他の球場と比べて、より安定したプレーができるような形で球場の寸法を変更することだった。 「球場を攻撃的にしすぎて投手に負担をかけたくない。しかし、われわれが分かっていることの一つは、特にこの球場の一部では、フライボール1球あたりの得点がリーグ全体と比べて大幅に低いということだ。下位3分の1だ。選手たちがそれを体感していることは分かっている」と、マックは語る。

 カウフマンスタジアムでは毎シーズン見られるように、打者はほぼ完璧なバレル打球(打球速度と打ち出し角度)を打ち、そのボールが外野手のグラブに収まってアウトになるのを見て困惑している。

 投手も同じ理由でカウフマンスタジアムを愛している。しかしロイヤルズは、この新しい壁が投手に与える影響は想像するほど大きくないと考えている。以前のフェンスでは本塁打にはならなかった本塁打も出てくるだろうが、それはロイヤルズ打線が打席に立つ時にも起こる。強烈なフライボールを打たせないことは、球場を問わず、一般的に良い戦略だ。2025年、カンザスシティの9イニングあたり被本塁打数は0.99で、MLBで8位だった。ロードでは1.16で、12位だった。

「投手陣に負担をかけずに、(フライボール1球あたりの得点を)向上させる方法を見つけることが目的だった。選手たちにとってプラスになる方法で実現したかった。カウフマンでプレーしている時は、特定のプレースタイルにこだわる必要はない。そして、別の球場に行くと、たとえそれが全く正反対のプレースタイルだったとしても、彼らは突然、『カウフマンでプレーしているのと違う攻撃をすれば成功するのか?』と考えるようになる。全体を通して公平性と一貫性を見つけようと努めている」

 研究によって中堅の位置は適していることが裏付けられ、ホームから中堅の距離はMLBで3番目に長い距離を維持することになる。その理由については様々な憶測が飛び交っているが、その一つがバッターズアイ(打者が投球を見やすくするようにバックスクリーンに設置される背景)の優秀さだ。カウフマンスタジアムほど三振を抑制している球場は他になく、ロイヤルズはそれを変えたくないと考えている。

 このプロジェクトのもう一つの要素は、ロイヤルズが今後5年間の計画しか立てていなかったという事実である。なぜなら、同球団はトゥルーマンスポーツコンプレックスとのリース契約が終了する2030年シーズン後に、新しい球場(場所はまだ不明)を建設する予定だからである。

 5年間でロースターは入れ替わるが、若手選手が十分におり、少なくとも今後2、3年は契約が残っている選手も数名いる。そのため、ロイヤルズはこの球場の最後の数年間に誰がチームを率いるのかをある程度把握している。これは、結果を予測する上で役立ったという。

 これらの改修によって、カウフマンスタジアムに大きすぎる変化はない。不完全な部分はなくなる。中堅のフェンスはそのままだが、左翼・右翼の壁が少し近づくだけだ。

 この新たな方策が、2026年以降ロイヤルズの攻撃の見通しをどの程度変えるかは、時が経てば分かるだろう。 「球場を非対称に見せてしまうような(計画)が見つかったら、がっかりするだろうと思っていた。センターフィールドを現状維持しつつ、一貫性を保ち、ロースター構築に役立てる良い方法を見つけると同時に、この球場がファンと球団にとってどのような意味を持つのか、その歴史と伝統を尊重し続ける良い方法だ」、と立役者のマック博士は語った。

2026.1.14 13:02 Wednesday

メッツが外野手タッカーに年5000万ドル(約80億)の契約を提示か

 カイル・タッカーの争奪戦が激化しており、メッツはまさにその渦中にある。

 ファンサイデッドのロバート・マレー記者やMLBネットワークのジョン・ヘイマン記者の報道によれば、メッツはタッカーに対し、年平均5000万ドル(約80億円)の短期契約を提示したという。ジ・アスレチックのウィル・サモン記者によれば、メッツは過去1週間にタッカーと複数のビデオ会議を行い、3年1億2000-4000万ドル(約191-222億円)の範囲の契約を提示したという。同記者によれば、タッカーの去就は「早ければ今週にも」決まる可能性があるとのことだ。

 メッツのデービッド・スターンズ編成部長は、シティフィールドで行われたメッツの番記者ランチ会にて、この報道について直接言及はしなかった。しかし、チームの重労働はこれで終わったのか、それともまだ大きな動きがあるのか問われると、スターンズ氏はあらゆる可能性を排除しないと答えた。 「何も選択肢から外すつもりはない。われわれはフリーエージェント(FA)市場とトレード市場のあらゆるレベルで協議を続けており、今後もそうだ」

 メッツがタッカーと契約できれば、補強よりも退団が目立った今オフにおいて、大きな戦力強化となるだろう。外野の両翼を守れるタッカーは、ブランドン・ニモとジェフ・マクニールの放出でレフトに空きが生じたメッツのニーズに合致する。

 メッツはタッカーの打撃をエリート級と評価している。打者タッカーの価値は、ピート・アロンソの退団による打力低下を補うだけではなく、フアン・ソトとフランシスコ・リンドーアと球界屈指のトリオを形成することにもつながる。

 しかし、タッカーを狙うのはメッツだけではない、ブルージェイズとドジャースもタッカー獲得に関心を寄せており、シリウスXMのMLBネットワークラジオでジム・デュケット記者、がその両球団ともタッカーと直接あるいはビデオ通話で会談したと発言。ESPNのジェシー・ロジャース記者はこの日、ブルージェイズがタッカーに長期契約をオファーしたと報じた。メッツと同様、ブルージェイズとドジャースも外野が補強ポイントだ。

 FA市場屈指の打者であるタッカーは昨季、カブスで打率.266、出塁率.377、長打率.464、OPS+143を記録し、4年連続でオールスターに選出。2021年以降、タッカーが稼いだ総合指標fWAR23.4はMLB10位に入り、外野のレギュラー選手の中ではアーロン・ジャッジとフアン・ソトに次ぐ高水準だ。また、同期間におけるwRC+(攻撃力を測る指標)143もMLB9位タイに入っている。

2026.1.14 12:04 Wednesday

ヤンキースが先発左腕ウェザースをマーリンズから獲得 26歳の剛腕

 13日(日本時間14日)、ヤンキースはシーズン序盤に人手を欠きそうな先発ローテの強化に動き、先発左腕ライアン・ウェザースを4人の有望株とのトレードでマーリンズから獲得したと発表。マーリンズには外野手ブレンダン・ジョーンズ(球団15位)、外野手ディロン・ルイス(同16位)、ディラン・ハッソ(同23位)、フアン・マテウス(ランク外)が移籍する(括弧内はMLBパイプラインによるヤンキースの球団有望株ランキング順位)。

 ウェザースは、1996-97年にかけてヤンキースで投手としてプレーし、19年のキャリアを持つデービッド・ウェザースの息子。父は1996年のポストシーズンで11イニングを投げ、ヤンキースにとって1978年以来となる世界一にも貢献した。

 今、その息子であるライアンが、ヤンキースの先発ローテの救世主になると予想される。ヤンキースの先発ローテは、左腕カルロス・ロドン、右腕ゲリット・コール、クラーク・シュミットがリハビリ中で開幕に間に合わず、前半戦はコマが足りていない。

 26歳のウェザースは、エースのマックス・フリードに次ぐ2番手として期待され、キャム・シュリットラー、ウィル・ウォーレン、そしてルイス・ヒルらとローテーションを組む。さらにブルペン陣にはライアン・ヤーブロー、ポール・ブラックバーンといった先発経験のあるベテランも控える。

 フリード、シュリットラー、ウォーレンは全員が昨季、キャリアハイのイニング数を投じたこともあり、負傷への懸念からヤンキースは先発投手市場を探していた。同じくマーリンズのエドワード・カブレラ(カブスへ移籍)、ブルワーズのフレディー・ペラルタ、ナショナルズのマッケンジー・ゴアにも関心を寄せていた中、ウェザースに白羽の矢を立てた。

 2018年ドラフト1巡目でパドレスに入団したウェザースは、2023年にマーリンズに移籍。フリーエージェント(FA)になるまで3年間の保有期間を残している。

 ウェザースは通算281イニングで防御率4.93、235三振を記録。耐久性が懸念であり、1シーズンにおいて18先発以上をまだこなしたことがない(パドレスでのルーキーイヤーに記録)。

 ウェザースの持ち球は、フォーシーム、チェンジアップ、スイーパー、シンカー、そしてスライダー。昨季はスプリングトレーニング中の左屈筋の肉離れや、夏場の左広背筋の肉離れで欠場するなどして、負傷の影響で8先発に留まった。

2026.1.14 11:23 Wednesday

ダイヤモンドバックスが三塁手アレナドを獲得 カージナルスからトレード

 13日(日本時間14日)、ダイヤモンドバックスはカージナルスとのトレードでベテラン三塁手ノーラン・アレナドを獲得し、見返りとして22歳の右腕ジャック・マルティネス(2025年ドラフト8巡目、アリゾナ州立大学)を放出することで合意した。

 アレナドは今後2シーズンで4200万ドル(約67億円)の年俸を残しており、ダイヤモンドバックスはトレードで3100万ドル(約49億円)をカージナルスから受け取ると、関係者がMLB.comのマーク・フェインサンド記者に明かした。ただ、カージナルスは2040-41年まで支払われない繰延金600万ドル(約9億6000万円)を支払うため、トレードで今年俸負担する額は3100万ドルより低くなる見込みだ。

 アレナドはトレード拒否権を持っていたが、ダイヤモンドバックスへの移籍のためにそれを破棄した。34歳のアレナドは、ゴールドグラブ賞10回、オールスター選出8回、プラチナグラブ賞6回、シルバースラッガー賞5回、ナ・リーグ本塁打王3回を獲得するなど、現役で最も多くのタイトルを獲得している選手の一人である。

「彼はチームにぴったりだと思う。昨年はシーズン途中、トレードで野手陣の一部を失った。だから、今オフは投手陣に多くの注目が集まっていることは承知しているが、野手陣の補強はチームにとって重要だと感じていた。彼の加入は内野守備を本当に強化してくれると思う。守備力の向上はチームにとって最優先事項であり、それが投手陣に大きな影響を与えると信じている」と、ダイヤモンドバックスのマイク・ヘイゼンGMは語った。

 アレナドはダイヤモンドバックスの正三塁手になると予想されているが、昨夏のトレードデッドラインでエウヘニオ・スアレスが放出された後には、若手のブレイズ・アレクサンダーが三塁を担っていた。

 レフトのルルデス・グリエルJr.が今季の開幕から数カ月を欠場するため、アレクサンダーには外野起用の可能性もある。元ドラフト1巡目指名で本職はショートだが、ウインターリーグでは外野に挑戦中のジョーダン・ロウラーも同様だ。

 アレナドは2022年にナ・リーグMVP投票で3位に輝き、打率.293、出塁率.358、長打率.533(OPS.891)、30本塁打、103打点を記録し、10年連続のゴールドグラブ賞を獲得した。しかし、2025年は衰えが目立った。

 2023年には26本塁打、2024年には16本塁打を放ったアレナドだが、昨季は背中と手の負傷に苦しむなど、身体の衰えが始まった。昨季は開幕前にトレードの噂が飛び交い、アストロズへのトレード移籍は拒否権を行使してカージナルスに残留。守備は本来の輝かしい水準に戻ったものの、107試合でわずか12本塁打、OPS.666に留まった。

 ダイヤモンドバックスは、アレナドが打率.237、出塁率.289、長打率.377と低迷したこの年から立ち直れると期待している。 「昨年は、彼が望んでいたほどうまくいかなかったのは確かだ。彼がここで巻き返せる力を持っていることは間違いない。とても楽しみだ。彼がどれだけ努力を惜しまないかも分かっている。このリーグでは選手たちが年を重ね、リーグも進化していく中で、選手たちは進化し続けなければならない。彼はそのために全力を尽くし、精力的に努力してくれると確信している。球場も移籍したことで少し打者有利になる。だから、彼が打線の中でしっかりとした攻撃力を発揮してくれることを期待している」と、ヘイゼンGMは期待を寄せる。

 ダイヤモンドバックスはケテル・マルテ、コービン・キャロル、ガブリエル・モレノ、ヘラルド・ペルドモという堅実な打撃陣を擁しており、アレナドに中軸の役目を求めているわけではない。

 また、ダイヤモンドバックスはブルペン陣の強化も継続しており、フリーエージェント(FA)の右腕ジョナサン・ロアイシガとマイナー契約。ブルペン陣の補強はさらに続く可能性があり、ヘイゼンGMによれば左打ちのペイビン・スミスと併用できる右打ちの一塁手またはDHの獲得も検討するという。

2026.1.14 10:53 Wednesday

レイズがデプス補強 トレードで内野手ワイズリーと左腕ウォルディチャック獲得

 12日(日本時間13日)、レイズはブレーブスとのトレードで、不足していた2つのポジションのデプス(選手層)を改善させた。ユーティリティ内野手ブレット・ワイズリーと左腕ケン・ウィルディチャックをブレーブスから獲得し、対価として金銭もしくは後日指名選手がブレーブスへ移籍する。40人枠の空きを確保するため、レイズは右腕オズバルド・ビドーと内野手の鄭宗哲(チェン・ツンチー)をDFA(40人枠から外す措置)した。

 26歳のワイズリーは2019年ドラフトで、ガルフコースト州立大から15巡目でレイズに入団。2AでMVPを獲得するなどマイナーで好成績を残し、2022年11月にトリスタン・ピータースとの有望株同士のトレードでジャイアンツへ移籍した。

 2023年にジャイアンツでデビューを飾り、その後3シーズンにわたってMLBと3Aを往復して過ごした後、9月にブレーブスへウエーバー経由で移籍。ブレーブスは先週、右腕ジョージ・ソリアーノの獲得に伴い、ワイズリーをDFAしていた。ワイズリーはマイナーリーグオプション(ウエーバーを経由せずに球団が選手をマイナー降格させられる権利)が切れている。

 MLBで3シーズン、通算168試合プレーし、ワイズリーは打率.214、出塁率.265、長打率.319、総合指標bWARでは0.6を記録。しかし、セカンド(107試合)、ショート(39試合)、サード(7試合)、ファースト(1試合)、センター(19試合)、レフト(1試合)と多くのポジションを守り、汎用性をアピールした。

 ワイズリーの汎用性は強みとなるだろう。1ヵ月後にスプリングトレーニングが控える中、レイズは二塁に穴を抱えていた。そして、テイラー・ウォールズと超有望株カーソン・ウィリアムズの両方を開幕ロースター(出場選手登録)に入れない限り、レイズはショートの控えもいない。

 DFAとなったチェンも、仮にウエーバーをクリア(ウエーバーで獲得する球団が現れず)球団に残留した場合、内野の控えを争う候補となる。チェンは先週パイレーツからウエーバーで獲得したばかりで、ワイズリーと異なり、マイナーリーグオプションを残している。

 一方、28歳のウォルディチャックは、かつてMLBパイプラインのトップ100プロスペクトにも名を連ねていた有望株だった。今オフ初めにアスレチックスからDFAされると、ウエーバーで移籍したブレーブスでも救援右腕タイラー・キンリーとの再契約に伴ってDFA。ウォルディチャックは2022-23年にアスレチックスで先発投手としてプレーし、2024年にトミー・ジョン手術を受けたばかりで、昨季6月にようやく戦列に復帰した。

 復帰後の成績は、ウォルディチャックの実力の衰えを示している。マイナーでは17登板(16先発、54イニング)で防御率8.17、WHIP1.96、68三振に対して42四球と不振に苦しんだ。

 ただ、ウォルディチャックはマイナーリーグオプションを残しており、仮に40人枠に留まれれば、レイズは3Aに自由に降格させられる。ウォルディチャックの獲得は、シェーン・マクラナハン、ドリュー・ラスムッセン、ライアン・ペピオ、スティーブン・マッツ、そしてジョー・ボイル、イアン・シーモア、ヨエンドリス・ゴメス、ジェシー・ショルテンズら若手が多いレイズの先発層を厚くするだろう。また、レイズのブルペン陣にはギャレット・クレビンジャー、ジョー・ロックしか左腕がおらず、ウォルディチャックをリリーフ起用することも可能だろう。

2026.1.13 12:38 Tuesday

ブレグマン退団のレッドソックス 編成部長はプランBに集中

 アレックス・ブレグマンが、レッドソックスが提示した果敢なオファーではなく、カブスからの5年(約274億4000万円)のオファーを受けたと尻、レッドソックスのクレイグ・ブレスロー編成部長は失望を受け止めた。そして強力なラインナップを完成させるため、インパクトのある打者を獲得する方向へ転換する準備を整えた。

 ブレスローのような立場にいれば、何ができたかという後悔を考え続けるのは生産的とは言えない。特にスプリングトレーニングまで1ヵ月を切った今、それはなおさらだ。

「選手獲得に積極的に取り組んでいる間は、いつだって負けるのは残念なことだ。私たちは競争心があり、ファンに優勝を届けたいからこそこの仕事をしている。その努力が実らず、結果に繋がらないのは、その妨げになる」と、ブレスローは11日(日本時間12日)にマスライブのクリス・コティロ記者とのインタビューで語った。

 ブレグマンを失った穴の大きさは、ブレスローが今後どう動くかによって決まってくる。最も明白なプランBは、フリーエージェント(FA)市場トップの内野手ボー・ビシェットの獲得だ。しかし、ビシェット争奪戦は激化しており、ブレスローは柔軟な姿勢を崩さないだろう。

「繰り返しになるかもしれないが、チームを強化するためにあらゆる方法を検討している。フリーエージェントは当然の選択肢だが、トレードも同様だ。引き続き攻撃力の強化に努めるが、投手と守備に力を入れることも勝利数を増やすための一つの方法だ」と、ブレスローは言う。

 関係者がMLB.comに明かしたところによれば、レッドソックスがブレグマンに提示した最終オファーは5年1億6500万ドル(約261億円)だった。しかし、カブスとのオファーには金額以上の違いがあった。カブスは30球団に対するトレード拒否権を提示したのに対し、レッドソックスのオファーにはトレード拒否権が含まれていなかった。両者のオファーには繰延金が含まれていたが、カブスはレッドソックスに比べて早くその繰延金を払う契約になっていた。

 コティロ記者は、ブレスロー編成部長に対し、昨季を通してレッドソックスでプレーすることへの愛着を語っていたブレグマンが残留を断念した理由について尋ねた。ブレスロー編成部長は、レッドソックスにトレード拒否権を契約に含めない方針があるかどうかについて明言を避けた。 「交渉の詳細には触れないが、アレックスと彼の家族は、彼の今後5年間のキャリアをどこで過ごしたいかを決める権利を獲得した。私たちもここを希望していたが、彼らが獲得した権利を尊重する。彼らの意思決定において何が最も重要だったかを推測するのは、愚かであり、不公平だろう」

 わずか11ヵ月前、レッドソックスと3年契約を結んだブレグマンは、昨年11月にその契約に含まれていたオプトアウト権(契約破棄条項)を行使した。

 ブレグマンが1年でチームを去る決断をしたことで、レッドソックスファンは改めて昨年6月に生え抜きスターのラファエル・デバースをジャイアンツへと放出した決断の是非を問うこととなった。デバースはブレグマンと良好な関係を築いていたが、レッドソックスがブレグマンにデバースの本職だった三塁のポジションを与え、デバースを指名打者へとコンバートしたことに憤慨していた。

 さらに5月上旬、一塁手トリストン・カサスがシーズン終了となるケガを負った際、ブレスローはデバースに一塁への再転向を検討してほしいと打診したが、デバースはそれを拒否。オーナーのジョン・ヘンリーは敵地カンザスシティで行われた試合に直接足を運び、介入を試みたが、それは徒労に終わった。そして1ヵ月後、デバースは放出。今となっては、ブレグマンとデバースが2人とも退団したことに、ブレスロー編成部長はどのように感じているのだろうか。 「これらのケースの詳細に膨大な時間を費やすよりも、最も重要なのは、一つには短期的に人員構成を改善するためにどのように対応するか、そして二つにはこれらの経験からどのように学び、今後の役割への取り組みにどう活かすかだ。現時点で直面しているどちらの結果も理想的ではないが、どちらも長期的に評価されるだろう」

 ブレグマン退団が報じられて以来、ソーシャルメディアはファンの怒りで沸騰している。明らかに怒っている大勢のファンに対し、ブレスロー編成部長はどのようなメッセージを送るだろうか。 「アレックスが今シーズンに与えた影響を軽視するつもりはない。彼は素晴らしい選手であり、クラブハウスで強いリーダーシップを発揮している。しかし、この仕事には長期的利益と短期的利益のバランスを取り、組織にとって最善の決断を下すことが求められる。たとえそれが困難であってもだ。時には優秀な選手を失うことも意味するんだ」

「2026シーズン、チームの顔ぶれは変わるが、地区優勝争いとポストシーズン進出への思いは変わらない。チーム全体の力量を信じ、さらに強化していくための方法を模索し続ける。私たちの目標は、ファンの皆様にふさわしいシーズンをお届けすることだ」

2026.1.13 11:45 Tuesday

ヤンキースと外野手ベリンジャーの再契約交渉が難航

 ヤンキースは依然としてフリーエージェント(FA)の外野手コディ・ベリンジャーに引き留めを目指しているが、両者の再結成は遠いようだ。

 MLBネットワークのジョン・ヘイマン記者によれば、契約年数が両者の争点となっている。さらにUSAトゥデイのボブ・ナイチンゲール記者は12日(日本時間13日)、ヤンキースが5年1億5500万ドル-6000万ドル(約245-253億円)をオファーしたのに対し、ベリンジャーは少なくとも7年契約を要求していると報じた。

 ヘイマン記者の言う両者の「大きなギャップ」は、ベリンジャーとヤンキースを違う選択肢へと目を向けさせるかもしれない。そしてヤンキースは他の選択肢を多く残している。

 ヘイマン記者は12日(同13日)、ヤンキースがFA市場トップクラスの打者であるカイル・タッカーとボー・ビシェットを検討していると報道。さらにカブスの二塁手ニコ・ホーナー、ホワイトソックスの外野手ルイス・ロバートJr.といった他のスター選手とのトレードも画策しているという。ホーナーはカブスがブレグマンを獲得した後、カブスの内野陣から押し出される可能性がある。さらにロバートは2026年は行使された2000万ドル(約31億円)の球団オプション(球団側に選択権のある1年契約)でプレーし、2027年にも球団オプションを残す。

 仮にベリンジャーがヤンキースと再契約しなかった場合、ヘイマン記者はドジャース、ジャイアンツ、メッツ、カブス、そしてブルージェイズをその他の獲得候補と挙げている。

2026.1.13 11:10 Tuesday

ブルージェイズ、ドジャース、メッツが外野手タッカーと面会

 カイル・タッカーの市場は、ここ一週間で明確になり始めている。獲得候補に挙がっているのは、ブルージェイズ、ドジャース、メッツの3球団。シリウスXMのMLBネットワークラジオでジム・デュケット記者が報じたところによれば、タッカーはそれら3球団と面会(対面あるいはビデオで)を済ませたという。

 デュケット記者は先週、その3球団がタッカー争奪戦において最も積極的な球団だと報じていた。その3球団の関心はその後、MLBネットワークのジョン・ヘイマン記者ら複数の記者によって確認されていた。

 ブルージェイズは今オフ、タッカーに関する噂が最も飛び交っている球団であり、ジ・アスレチックのブルージェイズ番ミッチ・バノン記者も6日(日本時間7日)にブルージェイズがさらに獲得に積極的になっていると報じていた。長年ブルージェイズの遊撃手を務めていたボー・ビシェットも未契約だが、岡本和真と契約したことで再契約の可能性は薄れている。ブルージェイズが12月上旬にフロリダ州ダニーデンにある球団の選手育成施設にタッカーを招いた後、再びタッカーとの面会を行ったかは不明だ。

 業界内では、ブルージェイズはタッカーに長期契約をオファーしている可能性が最も高い球団として見られてきた。一方、メッツとドジャースは、高いAAV(基本的に契約総額を契約年数で割って求められる契約の年平均額)での短期契約を望んでいると考えられている。

 ドジャースに対してのワールドシリーズでの惜敗の後、ブルージェイズは球界で最も積極的に補強する球団となった。先発右腕ディラン・シースと7年契約、コディ・ポンセと3年契約、そして救援右腕タイラー・ロジャースと3年契約を結び、強力打線には岡本を4年契約で迎えた。

 他方、ドジャースは守護神エドウィン・ディアスと3年契約を結び、ワールドシリーズ第7戦のヒーローとなった内野手ミゲル・ロハスを1年契約で引き留めるなど、ワールドシリーズ3連覇に向けて動いている。

 メッツは、内野手マーカス・セミエン、ホルヘ・ポランコ、救援右腕デビン・ウィリアムズ、ルーク・ウィーバーを新たに獲得した。しかし、ピート・アロンソ、ブランドン・ニモ、ジェフ・マクニール、ディアスら主力も同時に失っており、戦力強化できているわけではない。

 タッカー争奪戦に影響を及ぼしているのは、フリーエージェント(FA)市場の2番手外野手ともいえるコディ・ベリンジャーだ。ベリンジャーは未契約で、メッツ、ドジャース、ブルージェイズも獲得に関心を寄せている。

 ベリンジャーの古巣ヤンキースは、ベリンジャー引き留めに努めているが、ベリンジャーとヤンキースの間には行き詰まりが見られている。ESPNのバスター・オルニー記者が10日(同11日)に報じたところによれば、ヤンキースは既にベリンジャーが他球団と契約する想定で動いているという。ヤンキースはタッカー獲得に切り替えるか、最近になってつながりが報じられたビシェットに照準を合わせるかどちらかと見られる。

 タッカーは2024年末にアストロズから移籍し、カブスで昨季を過ごした。しかし、カブスが真剣に再契約を狙っている兆候は見られない。タッカーとの再契約の可能性は、アレックス・ブレグマンと大型契約を結んだ後、さらに薄れている。

2026.1.13 10:55 Tuesday

2026年度殿堂入り投票の途中経過 カルロス・ベルトランは安全圏か

 ジェフ・ケントが今年、米野球殿堂入りを果たすのはすでに決まっている。では、ケントとともに殿堂入りするのは誰だろうか。

 殿堂入り投票の結果は、米東部時間1月20日午後6時(日本時間21日午前8時)からMLBネットワークで発表される。それまでハッキリしたことはわからないが、殿堂入り投票の動向についての情報を得るには、正式な発表を待つ必要はない。

 ライアン・シボドー氏の集計のおかげで、私たちは殿堂入り投票の途中経過を知ることができる。また、過去数年にわたって殿堂入り投票の結果を予測するシミュレーションを行ってきたジェイソン・サーデル氏は、今年の殿堂入り投票についても定期的に予測を更新している。

 これら2つの貴重なツールを使用することで、殿堂入り投票の途中経過について、以下のようなことがわかっている。

 注:シボドー氏は米東部時間1月11日午後5時20分の時点で記者158人分の投票を集計している。この記事内で紹介する得票率は、すべてその時点のものである。また、サーデル氏による結果予測は、シボドー氏が記者148人分の投票を集計した時点で行われている。

【1】ベルトランは殿堂入り確実か

 カルロス・ベルトランは正式に発表されるまでお祝いを控えるかもしれないが、メジャーで20年間活躍した名外野手はおそらく、今年の夏にクーパーズタウンへ行くためのフライトプランを立て始めるだろう。

 シボドー氏の集計によると、ベルトランの得票率は89.2%に達している。記者投票による殿堂入りを果たすためには得票率75%が必要だ。サーデル氏の最新の予測によると、ベルトランが得票率75%以上を記録する確率は99.7%だという。よって、今年の殿堂入りメンバーに2004年のアストロズから2人の選手が選ばれる可能性はかなり高いと言える。

 同世代で最もパワーとスピードを兼ね備えた名選手の1人だったベルトランは、史上5人しか記録していない通算500二塁打、400本塁打、300盗塁を達成。ほかの4人はアレックス・ロドリゲス、バリー・ボンズ、アンドレ・ドーソン、ウィリー・メイズという顔ぶれだ。

【2】アンドリューは当選か、それとも落選か

 真のドラマはここにある。殿堂入り投票の対象になって9年目を迎えるアンドリュー・ジョーンズの得票率は、過去5年間で33.9%から66.2%へほぼ倍増した。現時点の得票率は82.9%だが、まだ安全圏とは言えない。

 最終的な得票率は、事前判明分を集計した得票率よりも低くなるケースが多い。たとえば、昨年のベルトランは事前判明分が73.6%だったのに対し、最終結果は70.3%だった。ジョーンズも事前判明分の70.3%から最終結果では66.2%に下落した。もし昨年と同じ下落幅だと仮定すれば、ジョーンズは得票率78.8%となり、見事に殿堂入りを果たすことになる。サーデル氏の予測でも約75%の確率で当選ラインをクリアしている。

 ゴールドグラブ賞10度、通算434本塁打の実績を誇るジョーンズは、全盛期の10年間(1998~2007年)にベースボールリファレンスが算出する総合指標WARで57.6を記録。同期間にこの数字を上回るのはロドリゲス(80.0)とボンズ(71.0)の2人しかいない。

【3】アトリーは3年目も順調

 チェイス・アトリーは今年の候補者27人の中で3番目に高い得票率を記録している。現在は66.5%となっており、昨年の39.8%から大幅な上昇だ。ただし、最終的な得票率は60%台の前半に落ち着くとみられる(昨年の得票率は事前判明分よりも約5%低かった)。しかし、長年フィリーズの正二塁手として活躍したアトリーには、まだ時間が残されている。来年以降、あと7回投票に参加できるからだ。

 アトリーの通算WAR(ベースボールリファレンス版)は64.6で、二塁手の中では歴代15位にランクイン。多くの殿堂入り選手を上回っており、ケント(55.4)よりも優れた数字だ。

【4】大きくジャンプアップしたのは誰か

 アトリーの飛躍も印象的だが、ほかにも2人の先発投手が大きくジャンプアップを遂げている。

 フェリックス・ヘルナンデスは初めて対象となった昨年の得票率が20.6%だったが、今年はここまで57.0%を記録。昨年「キング・フェリックス」に投票しなかった記者のうち30人が今年は投票している。今年、新規票を15票以上獲得している候補者は、ほかにアンディ・ペティットだけだ。

 5度のワールドシリーズ制覇を誇るペティットは、昨年自身に投票しなかった記者から22票の新規票を獲得。それにより、得票率は昨年の27.9%から現在は57.6%まで上昇している。

 しかし、この2人は「切迫感」という点において、大きく異なっている。ヘルナンデスは候補者になって2年目だが、ペティットはすでに8年目だ。ペティットにとって、当選ラインの75%まで長い道のりが残されているが、2024年から2025年にかけて得票率が14.4%アップし、これは全候補者の中で最大のアップ幅だった。8年目に得票率34.1%だったラリー・ウォーカーがラストチャンスの10年目で殿堂入りを果たしたように、ペティットにもまだ殿堂入りのチャンスが残されている。

【5】初登場の候補者のうち、来年も残れるのは誰か

 過去2年間の投票では、2025年のイチローとCC・サバシアを含む4人の候補者が有資格1年目で殿堂入りを果たした。

 今年は有資格1年目で殿堂入りしそうな候補者はいない。むしろ焦点は、誰が得票率5%をクリアし、2027年度も候補者として残るかということだ。今年から候補者になった選手のうち、現時点で得票率5%のラインをクリアしているのはコール・ハメルズ(32.3%)だけ。オールスター4度の実績を誇る左腕は、ヘルナンデス(20.6%)やペティット(9.9%)の1年目と比較しても、かなり高い得票率をキープしている。

 ハメルズは現時点で判明している記者158人分の投票のうち、51票を獲得。有資格1年目の候補者はハメルズ以外に11人いるが、その11人が獲得した票数は合計わずか8票だ。内訳はライアン・ブラウンが4票、エドウィン・エンカーナシオンが2票、秋信守(チュ・シンス)とハンター・ペンスが各1票となっている。

 ジオ・ゴンザレス、アレックス・ゴードン、マット・ケンプ、ハウィー・ケンドリック、ニック・マーケイキス、ダニエル・マーフィー、リック・ポーセロの7人はまだ1票も獲得することができていない。

【6】ほかに投票用紙から消える可能性があるのは誰か

 マニー・ラミレスは記者投票のラストチャンスとなる10年目を迎えている。通算555本塁打、打率.312、OPS.996という数字は殿堂入りに相応しいが、複数回の薬物規定違反があったため、支持が伸び悩んでいる。得票率は2020年以降、毎年25%から35%の間で推移しており、現在の得票率は41.8%と厳しい状況だ。

 6年目を迎えているトリー・ハンターは現在の得票率が4.4%にとどまっている。しかし、ゴールドグラブ賞9度を誇る名中堅手は、過去にも同じような状況を経験した。昨年の事前判明分の得票率は4.8%だったが、最終的には非公開の投票者から支持を獲得し、5.1%で辛くも「足切りライン」を突破。今年もギリギリのところで踏みとどまることになるかもしれない。

2026.1.12 12:56 Monday

スター三塁手ブレグマンの加入はカブスの陣容にどう影響するか

 カブスの中堅手ピート・クロウ=アームストロングは10日(日本時間11日)、ソルジャー・フィールドで厚着をしたファンらとともに、NFLのベアーズがパッカーズを相手にプレーオフで劇的な逆転勝利を収めるところを見届けた。

 ベアーズが第3クオーターに反撃を開始した際、カブスがフリーエージェント(FA)のスター三塁手、アレックス・ブレグマンと契約合意したとのニュースが飛び込んできた。

 ベアーズの勝利とカブスのFA戦線での大勝利を受け、クロウ=アームストロングはインスタグラムのストーリーに「ベアーズとブレグマン、僕の人生はどうなってるんだ!?」と投稿した。

 正式決定すれば、ブレグマンの加入はカブス打線にインパクトを与え、内野の陣容やロースター全体に波及効果をもたらす。この大型補強がフィールド内外で球団の状況をどう変えるのか、いくつかの点を掘り下げる。

【1】三塁はどうなるのか?

 カブスはすでにマット・ショウという三塁手を擁しており、ジェッド・ホイヤー編成本部長はウィンターミーティングであえてショウを称賛していた。もちろん、その支持はカブスが同ポジションの補強の扉を閉ざすことを保証するものではなかった。

 ショウはまだ24歳だ。昨季の後半戦は好調(11本塁打、長打率.522、OPS .839)で、ゴールドグラブ賞の最終候補にもなったが、シーズン全体としては安定感を欠いた。実際、ショウはメジャーレベルでまだ発展途上であり、球団は2031年まで保有権を持っている。

 ブレグマンは正三塁手として、遊撃のベテランであるダンズビー・スワンソン、二塁のニコ・ホーナーとともにプレーできる。一方、ショウはスーパーサブとして、複数の内野ポジションを守れる選択肢をクレイグ・カウンセル監督に提供できる。

【2】カブスはショウやホーナーをトレードする可能性があるか?

 理論上はあり得る。内野の層が急に厚くなったことで、ショウやホーナーがトレード候補になる可能性はある。とはいえ、2人をトレード要員とすることは、チームがインパクトのある先発投手を必要としていたときのほうが理にかなっていた。カブスは右腕エドワード・カブレラをトレードで獲得し、このオフの課題を解決済みだ。

 ホーナーは2026年終了後にFAとなるが、ショウはあと6シーズン保有権がある。そのためショウはトレード市場で極めて価値が高いが、ホーナーとの契約延長がない場合、二塁の確実な後釜にもなる。繰り返しになるが、今季両選手を残留させることは、より良い、そして選手層の厚い構成につながる。

【3】控えの陣容はどうなるか?

 カウンセル監督が2026年に向けて対処したかった課題の1つは、レギュラー陣により多くの休養を与えるため、控え選手の層を厚くすることだった。昨季は6選手が150試合以上に出場し、1968年の球団記録に並んだ。

 強力な控えメンバーがいなかったため、カウンセル監督は主力9人に大きく依存した。負傷者があまり出なかった幸運もあった。

 ショウは、新加入のタイラー・オースティン(一塁と外野要員として今オフ加入)らを含む控え組を即座に強化するだろう。外野手を獲得しない限り、かつてのトップ100プロスペクトであるケビン・アルカンタラ(球団4位の有望株)が、外野3ポジションのバックアップメンバーになると見込まれる。

 球団ナンバーワン有望株のモイゼス・バレステロス(メジャー全体53位の有望株)は、カーソン・ケリーとミゲル・アマヤの主力コンビに次ぐ3番手捕手の選択肢となる。

【4】ブレグマンはカブス打線にどうフィットするか?

 現状では、どのポジションも競合はない。一塁はマイケル・ブッシュ、二塁はホーナー、遊撃はスワンソン、三塁はブレグマンが守る。外野は左翼イアン・ハップ、中堅クロウ=アームストロング、右翼は鈴木誠也だ。捕手はケリーかアマヤのどちらかが務め、バレステロスが主にDHを担う。

 ブレグマンという右打者が加わることで、カウンセル監督は右投手に対する打線のバランスを取る方法が増え、左の先発投手に対して右打者を並べる選択肢も生まれる。ブッシュ、クロウ=アームストロング、バレステロスは左打者で、ハップはスイッチヒッターだ。残りのメンバーは右打者となる。

 ブッシュは昨季、カブスの主な1番打者としてシーズンを終えた。カウンセル監督がその方針を継続する場合、ブレグマンは2番、あるいは4番にすんなりと収まるだろう。

 カブスは打線の大部分で左右を交互に配置でき、右打者が続くのはどこか1カ所だけで済む。また、カウンセル監督は選手の状態を維持するため、選手を休ませる手段としてDH枠をより有効に活用できるようになる。

2026.1.12 11:02 Monday

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