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三塁手ブレグマンがワールドベースボールクラシックUSA代表入り

 15日(日本時間16日)、カブスへの入団が正式発表された三塁手アレックス・ブレグマンが、ワールドベースボールクラシックのアメリカ代表入りを表明した。

 若手時代に控え選手として出場し、4打数2安打1四球を記録した2017年大会以来、ブレグマンはUSA代表に復帰する。当時23歳のブレグマンはチーム最年少選手として参加し、決勝でプエルトリコを倒して優勝に貢献。ブレグマンはそれ以降、MLBでスターに成長し、世界一2度、オールスター選出3度、ゴールドグラブ賞とシルバースラッガー賞を獲得し、過去9年ではMLB9位に入る総合指標bWAR41.0をマークした。

 ブレグマンは、同日にクレイトン・カーショウも参加を表明し、多士済済のアメリカ代表に加わる。

 ブレグマンの入団会見で、カブスのジェド・ホイヤー編成部長はブレグマンから代表入りの意向を伝えられたと語った。 「彼は昨日、私のオフィスに来て『ワールドベースボールクラシックでプレーすることを決めたけど、大丈夫か?』と聞いてきたから『もちろん』と言った。『心配しないでほしい。チームの練習の朝にはいるし、チームメートと一緒にいるよ』という感じだった」

 アメリカ代表の戦いは、3月6日(日本時間7日)にトーナメントのプールB、ヒューストンのダイキンパークでのブラジル戦から始まる。ダイキンパークは、ブレグマンがアストロズ在籍時の9年間にわたってホームとしてきた場所だ。

 ブレグマンの加入によって、アメリカ代表の顔ぶれは以下のようになった。

捕手:カル・ローリー、ウィル・スミス 一塁手:ブライス・ハーパー 二塁手:ブライス・トゥラング 三塁手:アレックス・ブレグマン、アーニー・クレメント 遊撃手:ボビー・ウィットJr.、ガナー・ヘンダーソン 外野手:バイロン・バクストン、コービン・キャロル、ピート・クロウ=アームストロング、アーロン・ジャッジ 指名打者:カイル・シュワーバー 投手:デービッド・ベドナー、クレイ・ホームズ、グリフィン・ジャックス、クレイトン・カーショウ、ノーラン・マクリーン、メイソン・ミラー、ジョー・ライアン、ポール・スキーンズ、タリック・スクーバル、ゲーブ・スパイアー、ローガン・ウェブ

2026.1.16 11:21 Friday

ロッキーズが便利屋カストロと2年契約で合意か 2024年にはオールスター

 15日(日本時間16日)、ロッキーズがユーティリティのウィリ・カストロと2年契約で合意したと、MLBネットワークのジョン・ヘイマン記者が伝えた。球団はこの契約を正式発表していない。

 カストロは昨季、ツインズとカブスで振るわないシーズンを送り、29歳のシーズンに突入する。

 カストロは、若い選手が多いロッキーズの内野陣に経験をもたらすだろう。ロッキーズはカイル・キャロスがサード、ライアン・リッターがセカンド、ブレイン・クリムがファーストと、3人が新人の布陣で昨季を終えた。

 今オフはマーリンズから一塁/外野手のトロイ・ジョンストンを獲得した。さらに主にライトでプレーしたタイラー・フリーマンも前所属ガーディアンズでは内野の経験がある。昨季、ノーラン・ジョーンズとのトレードでガーディアンズから加入したフリーマンは、昨季閉幕間際にかけてセカンドをプレーした。

 両打ちのカストロは、右打者偏重の内野陣のバランスを改善するだろう。左打ちの選手はジョンストンしかいない。

 2024年はオールスターに初選出される活躍を見せたが、カストロは2025年に不振に陥った。2021年以来最低の打率.226、2022年以来最低のOPS.679とOPS+89を記録。しかし、キャリア7年のベテランは、2年連続で2桁本塁打(11本)をマークした。

 攻撃面では不振の年だったが、非常に価値のある打者だと証明するような好調な期間もあった。6月上旬には17試合で打率.373、OPS1.049をマーク。6度のマルチ安打を達成し、3安打も2度記録した。事実、カストロの打撃成績は、7月末にカブスにトレードされるまでは好調だった2024年を超えるペースだった。ツインズでの86試合で、カストロはともにリーグ平均以上のOPS.743、OPS+104をマーク。しかし、カストロはカブスでの34試合で苦しみ、110打席で打率.170を記録し、成績を下げた。

 守備面では、カストロは汎用性をもたらす。真の便利屋であり、セカンド(通算206試合)を筆頭に、レフト(164試合)、ショート(161試合)、サード(105試合)でも100試合以上の経験がある。2025年には内野4ポジションで出場したが、ほとんどの出場機会は外野手としてだった。カストロの獲得によって、負傷に苦しんだ正ショートのエゼキエル・トーバーの休養を増やせるはずだ。

 しかし、カストロの守備力は決して高くない。2025年のOAA(=Outs Above Average、平均よりどれだけアウトを奪ったか)は-9で、MLB全体でも下位に位置する。それでも上位14%に入る強肩と俊足を兼ね備え、守備範囲の狭さを補っている。

2026.1.16 11:01 Friday

ダイヤモンドバックスが救援右腕クラークと1年契約 ブルペン補強進める

 15日(日本時間16日)、ダイヤモンドバックスは救援右腕テイラー・クラークと1年150万ドル(約2億3000万円)+出来高(出来高がクリアされれば年俸は最大200万ドル以上)で契約し、ブルペン陣を補強した。

 32歳のクラークは、2015年ドラフト3巡目でダイヤモンドバックスに指名され、2019-21シーズンに合計78登板(20先発)をこなした。その後、2021年オフにノンテンダーFAで退団すると、ロイヤルズへ移籍。ロイヤルズでは3シーズンを過ごし、156試合(2先発)に登板した。

 昨季、クラークは51登板で1勝1敗、防御率3.25、被打率.194をマーク。昨季、50試合以上に登板して9四球以下の投手は、クラークの他に1人しかいない。

 ダイヤモンドバックスはクラークにロングリリーフもこなせる投手として期待している。 「明らかにわれわれは彼の性格を知っているし、長い関わりがある。だから良い補強になると思う」と、ダイヤモンドバックスのマイク・ヘイゼンGMは言う。

 ブルペン陣の補強は、ダイヤモンドバックスの今オフの至上命題だった。近日、球団は右腕ジョナサン・ロアイシガとクラークを獲得。ヘイゼン氏は、バッテリー組がキャンプインする2月10日(日本時間11日)までにさらなる改善が必要だと語る。

 ヘイゼンGMは、これまでクローザーを担ったジャスティン・マルティネスとAJ・パックがトミー・ジョン手術から復帰するまで、ブルペン陣が未知数であることを認めている。しかし、球団は若手投手が球団の育成環境の中で成長することを期待している。

 フアン・バーゴス、アンドリュー・ホフマン、ドレイ・ジェイムソン、ブランディン・ガルシア、あるいは他の誰かが依然としてチャンスを得るだろう。ヘイゼンGMは先を見据えている。 「才能ある投手は多い。外部の選手だけでなく、ここにいる選手たちが成長してそれぞれの役割にフィットしていくという点でも、その才能をさらに伸ばしていく必要があるのは明らかだ。春季キャンプまでの間、リリーフ陣には引き続き補強が続くだろう」

2026.1.16 10:34 Friday

注目の二塁手市場 ドノバン、ホーナーのトレードはどうなる?

 二塁手のトレード市場はジャイアンツを中心に熱気を帯び始めている。ジャイアンツは二塁手の補強を目指し、ブレンダン・ドノバン(カージナルス)とニコ・ホーナー(カブス)について、トレード交渉を進めていることが報じられている。

 ドノバンは今オフのトレード候補に挙げられており、ジャイアンツは移籍先として有力視されてきた。マリナーズもドノバン獲得に強い関心を示していることが明らかになっている。一方、アレックス・ブレグマンの加入でカブスの内野手に余裕が生まれたため、ホーナーがトレードされる可能性は以前よりも高まっているようだ。

 ダイヤモンドバックスは最近、ケテル・マルテのトレード交渉を打ち切ることを決定した。これにより、ドノバンとホーナーに注目が集まっている。

 様々な噂が飛び交う中、MLB.comでは二塁手のトレード市場に関係するチームの状況について、5人の記者に意見を聞いた。

マーク・フェインサンド記者(全国担当)

 ドノバンはほぼ確実にトレードされると思われるが、複数のチームが獲得を狙っているため、カージナルスは適切なオファーが届くまで動くのを待つつもりだ。ジャイアンツとマリナーズのほか、ボー・ビシェットを獲得しないことが前提ではあるものの、レッドソックスも二塁手を必要としているチームの1つだ。

 ホーナーはトレード候補として興味深い存在だ。チーム再建に突入するカージナルスとは異なり、カブスは必ずしもホーナーをトレードする必要がない。今季は引き続きホーナーを正二塁手として起用し、若手のマット・ショウにはスーパーユーティリティの役割を担わせ、1年後にホーナーがFAになったあと、ショウに正二塁手を任せることも可能だ。よって、ジャイアンツがトレードによる二塁手補強を行うのであれば、ドノバンが最有力候補になるだろう。

マリア・グアルダード記者(ジャイアンツ担当)

 ジャイアンツは現時点ではケーシー・シュミットが正二塁手に予定されているが、左手首の手術明けであることに加え、1年間レギュラーとして活躍できる保証もない。ドノバンとホーナーはともにゴールドグラブ賞の受賞経験があり、コンタクト能力の高さにも定評がある。昨季、二塁手のOPSがメジャー27位の.616に終わったジャイアンツにとって、この2選手は理想的な補強ターゲットと言えるだろう。

 FAまでの保有権があと2年残っていることに加え、ジャイアンツのもう1つの補強ポイントである外野も守れるため、ホーナーよりもドノバンのほうが魅力的だ。とはいえ、ホーナーがベイエリア出身で、オークランドの高校に通い、スタンフォード大学でプレーした経歴を持っていることは注目に値する。ジャイアンツがホーナー獲得に成功した場合、ホーナーはFAになる前にジャイアンツと長期契約を結ぶことを前向きに検討するかもしれない。

ジョン・デントン(カージナルス担当)

 カージナルスは今オフ、すでにプロスペクト(若手有望株)とのトレードでソニー・グレイ、ウィルソン・コントレラス、ノーラン・アレナドを放出し、30年以上ぶりの本格的なチーム再建に向けて、第一歩を踏み出している。昨季チームから唯一オールスターに選出されたドノバンを放出することは、ペイロール(年俸総額)削減と若手の出場機会確保という目標に合致するだろう。

 カージナルスはドノバンの後釜となる二塁手をすでに確保しており、スプリングトレーニングの活躍次第では、球団ナンバーワン有望株のJJ・ウェザーホルトが開幕ロースター入りする可能性があるとみられている。

 それでも、ドノバン(今季の年俸は580万ドル=約8億7000万円)を失うことはチームにとって痛手となる。フィールドの内外でリーダーとしてチームを牽引していた選手の1人であり、昨季も118試合に出場して打率.287(自己ベスト)、10本塁打、32二塁打、50打点と堅実な活躍を見せていたからだ。まもなく29歳の誕生日を迎えるドノバンは、ボールをバットの芯でとらえるのが非常に上手く、空振りも極めて少ない。三振率はわずか13%で、これはメジャーの上位8%に入る好成績だ。

 内野3ポジションと外野の両翼を守ることができ、2022年にはカージナルスの新人では史上初となるゴールドグラブ賞を受賞。2024年にもユーティリティ部門でファイナリストに選出された。

ジョーダン・バスティアン記者(カブス担当)

 フェインサンド記者に同意する。ホーナーは確かにトレード候補ではあるものの、フィールドの内外でリーダーシップを発揮する二塁手を放出するためには、断れないようなオファーが届くことが必要だろう。カブスがホーナーを放出する動機があるとすれば、ぜいたく税の第1基準額となる2億4400万ドル(約366億円)まで余裕を作るということが考えられる。

 とはいえ、ホーナーはカブスのロースターにおいて重要な存在であり、ブレグマンの加入によって、1年後にFAでホーナーが退団した場合にも対応できるようになった(ショウを二塁に回す)。短期的な視点で見れば、ケガ人の発生に備えて選手層を厚くすることが重要であり、ショウを複数のポジションで起用するスーパーユーティリティにすることで、クレイグ・カウンセル監督はDHのスポットも活用しながら主力選手をフレッシュな状態に保つことができる。

 つまり、ホーナーを放出する可能性はゼロではないものの、ホーナーをキープしたほうが今季のカブスは強くなる。カブスが現在も先発投手の補強を目指しているのであれば、ホーナーを放出して投手を獲得するのは理にかなった選択肢だった。しかし、カブスのフロントオフィスはすでにマーリンズとのトレードでエドワード・カブレラを獲得している。先発補強のニーズが満たされ、2026年のカブスの戦力はほぼ整った。ペイロール削減やファーム組織の充実という目的がない限り、わざわざホーナーを放出する明確な必要性は見当たらない。

ダニエル・クレーマー記者(マリナーズ担当)

 ジェリー・ディポート編成本部長はウィンターミーティングでインパクトのある打者をあと1人探しており、できれば内野手を獲得したいと考えていることを明かした。しかし、それから1カ月が経過したものの、マリナーズは少なくとも公の場では沈黙を貫いている。

 マリナーズの内野手補強の必要性は、昨年のポストシーズンのヒーローであるホルヘ・ポランコがウィンターミーティング直後にメッツと2年契約を結んだことで、より切迫したものとなった。それ以降、目立った動きがないとはいえ、ディポート編成本部長とジャスティン・ホランダーGMが水面下で全く動いていなかったわけではない。

 マリナーズはオフシーズン序盤、ドノバンのトレードについてカージナルスと交渉を行っていた。しかし、関係者によると、カージナルスはその時点ではドノバンよりも年俸が高いベテランの放出を優先していたという。そして、13日(日本時間14日)にようやくアレナドのトレードが成立。ここから本格的にドノバンのトレード交渉が加速していくかもしれない。

 また、ブレグマンの移籍が決まったあと、ディポート編成本部長とホランダーGMがホーナー獲得について、実際にどの程度カブスと交渉したかは不明だが、マリナーズは昨オフからホーナー獲得に強い関心を示しており、カブスがカイル・タッカーを獲得するトレードを成立させるまで、真剣に交渉を行っていた。カブスはタッカー獲得のためにイサーク・パレイデスを放出したため、2025年シーズンのホーナーの必要性が高まり、マリナーズとのトレードは実現しなかった。

2026.1.15 11:44 Thursday

スパイアーとジャックスがワールドベースボールクラシック米国代表入り

 ワールドベースボールクラシック米国代表はここまで強力な先発ローテーションを形成してきたが、ブルペンはどうだろうか?

 14日(日本時間15日)、左腕ゲーブ・スパイアー(マリナーズ)と右腕グリフィン・ジャックス(レイズ)が米国代表のブルペンに加わることが発表された。

 リーグ屈指の救援左腕に成長したスパイアーは、もはや対左打者要員の域を超えた存在だ。昨季は左打者に対して打率.179、出塁率.214、長打率.302、42三振でわずか2四球と素晴らしい成績をマーク。右打者も打率.203、出塁率.267、長打率.347に封じた。

 昨季途中にツインズからレイズへ移籍したジャックスは、レイズ移籍後の23登板で20イニングを投げ、27三振を奪った。三振奪取能力が高く、2024年にはツインズで71イニングを投げ、防御率2.03、95三振という素晴らしい成績を残した。

 ワールドベースボールクラシックでは投手の球数が制限されるため、先発投手とリリーフ投手の起用法は予想以上に多様化する。よって、相手打者の左右に関係なく起用できる強力なリリーフ投手の存在はますます重要になる。

 現時点での米国代表のメンバー構成は以下の通り。なお、最終メンバーは2月上旬に発表される予定だ。

捕手:カル・ローリー、ウィル・スミス 一塁手:ブライス・ハーパー 二塁手:ブライス・トゥラング 三塁手:アーニー・クレメント 遊撃手:ガナー・ヘンダーソン、ボビー・ウィットJr. 外野手:アーロン・ジャッジ、コービン・キャロル、バイロン・バクストン、ピート・クロウ=アームストロング 指名打者:カイル・シュワーバー 投手:タリック・スクーバル、ポール・スキーンズ、ローガン・ウェブ、ジョー・ライアン、クレイ・ホームズ、ノーラン・マクリーン、ゲーブ・スパイアー、グリフィン・ジャックス、デービッド・ベッドナー、メイソン・ミラー

2026.1.15 09:59 Thursday

レンジャー・スアレスのレッドソックス移籍が市場に与える影響は?

 左腕レンジャー・スアレスがレッドソックスとの契約に合意したことが移籍市場に与える影響について、MLB.comでは3人の記者に意見を聞いた。

【1】スアレスはFA市場のトップ左腕であるフランバー・バルデスの契約を待っているように見えたが、実際は先に契約した。スアレスの移籍はバルデスにどんな影響を与えるのか。

 バルデスとスアレスはともにスコット・ボラス氏が代理人を務めているため、スアレスが先に契約したのは非常に興味深い。スアレスはバルデスより2歳若く、多くのイニングを投げる先発投手としての実績は不足しているものの、能力的にはギャレット・クローシェに次ぐ先発2番手としてフィットするだろう。

 200イニングを投げるタイプの先発投手を必要としているチーム、たとえばオリオールズやメッツにとって、バルデスは依然としてフィットする存在であり、実際にこの2チームはバルデスに関心を持っているとみられる。32歳のシーズンを迎えるバルデスが5年契約を得られるかどうかは分からない。それがバルデスの契約が遅れる原因となっているのかもしれない。(全国担当:マーク・フェインサンド記者)

【2】レッドソックスは先発陣が充実した一方、アレックス・ブレグマンの退団によって三塁には穴が開いている。ブレグマンの代役を獲得するために先発投手をトレードする可能性はあるのか。

 レッドソックスには複数の選択肢がある。まず、「穴」となっているのは必ずしも三塁ではないということに注意が必要だ。有望株マルセロ・マイヤーは二塁と三塁を守ることができ、マイヤーがどこを守るかは今後の補強次第となる。とはいえ、チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)を務めるクレイグ・ブレスローが先発陣の余剰人員を放出し、右打ちの内野手の獲得を狙う可能性は確かにある。

 予想されるローテーションの5人(クローシェ、スアレス、ソニー・グレイ、ブライアン・ベヨ、ヨハン・オビエド)以外にもカッター・クロフォード、パトリック・サンドバル、カイル・ハリソンらがローテ入りを狙っており、昨年9月にデビューした2人のプロスペクト(有望株)、コネリー・アーリーとペイトン・トーリーもいる。

 可能性は低いものの、人員余剰気味の外野手を放出して内野手を獲得するという選択肢もある。外野の3ポジションに対し、ロマン・アンソニー、ジャレン・デュラン、セダン・ラファエラ、ウィルヤー・アブレイユとレギュラークラスの外野手が4人いるからだ。(レッドソックス担当:イアン・ブラウン記者)

【3】オリオールズ、ブルージェイズ、そしてレッドソックスは今オフ、いずれも大きな動きを見せた。ここまで静かなヤンキースは今後どのように動いていくのか。

 関係者によると、ヤンキースはブルワーズのフレディ・ペラルタの獲得を目指してトレードの交渉を行っているが、14日(日本時間15日)の時点で成立が迫っているという情報はない。また、今オフの最優先事項はコディ・ベリンジャーとの再契約だが、両者の間には契約年数をめぐる隔たりがあり、合意には至っていない。しかし、交渉は継続されており、最終的に合意する可能性もある。

 ヤンキースは13日(同14日)、ひっそりとマーリンズとのトレードを成立させ、ライアン・ウェザースを獲得した。これにより、ゲリット・コールとカルロス・ロドンをケガで欠いている先発陣の強化に成功。最も興味深いのは、ヤンキースがベリンジャーと再契約できなかった場合にどんな動きを取るかということだが、現時点では誰も予想できない。(全国担当:マーク・フェインサンド記者)

【4】フィリーズがスアレスと再契約する可能性は低かったが、その可能性は完全に消滅した。フィリーズは今後、先発補強に動くのか。それともJ・T・リアルミュートとの再契約など、打線補強に注力するのか。

 スアレスの貢献度や人気度を考えると、チームを去ってしまうのは悲しいが、当初から再契約はあまり期待されていなかった。フィリーズはFAトリオのうち、カイル・シュワーバーとリアルミュートとの再契約を優先していたからだ(シュワーバーは5年1億5000万ドル=約225億円で残留が決定、リアルミュートは現在も交渉中)。

 フィリーズはザック・ウィーラー、クリストファー・サンチェス、ヘスス・ルザード、アーロン・ノラに加えてトップ・プロスペクトのアンドリュー・ペインターがおり、全員が健康ならば、球界屈指の先発ローテーションを形成できる。そのため、フィリーズは打線強化に注力している。リアルミュートと再契約を結ぶのか、それともボー・ビシェットを獲得するのかはまだ分からないが、いずれにせよ、フィリーズにとっては大きな戦力となるだろう。(フィリーズ担当:ポール・カセラ記者)

2026.1.15 09:22 Thursday

レッドソックスが先発補強 レンジャー・スアレスと5年契約で合意

 14日(日本時間15日)、レッドソックスのチーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)を務めるクレイグ・ブレスローは、まさに大きな方向転換をやってのけた。

 アレックス・ブレグマンを失ったことで動揺していたレッドソックスは、オールスター三塁手との再契約に使用するはずだった資金を活用し、フリーエージェント(FA)市場に残っていた有力な先発投手の1人、レンジャー・スアレスと5年1億3000万ドル(約195億円)の契約を結ぶことで合意。MLB.comのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報として伝えた。ただし、球団からの正式発表はまだ行われていない。

 ブレスローCBOは今オフ、トレードによる補強を進めていたが、FA選手と契約するのは今回のスアレスが初めてである。

 FA市場に残っている強打の内野手は、多くのチームが獲得を狙っているボー・ビシェットしかおらず、ブレスローCBOはブレグマン退団の穴を別の方法で埋めることを決断したようだ。その方法とは、数週間前から進めていた先発投手の補強にさらに力を入れることだった。

 サンクスギビング(感謝祭)の休日の直前、ブレスローCBOはカージナルスとのトレードでベテラン右腕のソニー・グレイを獲得。12月4日(同5日)にはパイレーツとのトレードを成立させ、大きなポテンシャルを秘める右腕ヨハン・オビエドも獲得した。

 そこにスアレスも加入し、現在のローテーションはギャレット・クローシェ、スアレス、グレイ、ブライアン・ベヨ、オビエドという顔ぶれになった。

 ローテーションを担う5人だけでなく、先発投手の層も厚い。カッター・クロフォード、パトリック・サンドバル、カイル・ハリソンらがローテ入りを狙っており、昨年9月にメジャーデビューした2人のプロスペクト(有望株)、コネリー・アーリーとペイトン・トーリーもいる。

 層の厚い先発陣をトレードの駒として活用し、ブレスローCBOが内野手の補強を狙ったとしても決して不思議ではない。ブレグマンの退団により、現時点では有望株マルセロ・マイヤーが三塁を守る予定だ。しかし、トレードで三塁手を補強するか、FA市場でエウヘニオ・スアレスのような三塁手を獲得できた場合、マイヤーは二塁を守ることになるだろう。また、レッドソックスは外野の3ポジションに4人の外野手(ロマン・アンソニー、ジャレン・デュラン、セダン・ラファエラ、ウィルヤー・アブレイユ)を抱えており、アンソニー以外の3人にはトレードの可能性が残されている。

 ブレスローCBOの動きを見ると、スプリングトレーニングの開始が近づく中で、レッドソックスは「失点阻止」を重視していくことになりそうだ。

 フルタイムの先発投手になって以来、スアレスは球界屈指の先発左腕の1人として活躍し、2022年にはフィリーズのワールドシリーズ進出にも貢献。2022年以降、104試合に先発して防御率3.59を記録した。また、ポストシーズンでの活躍も素晴らしく、11試合(うち8先発)に登板して防御率1.48をマークしている。

 その中には、昨年のナ・リーグ地区シリーズ(NLDS)でドジャースを相手に5回1失点の好投を見せた試合も含まれる。

 昨季終了後、フィリーズはスアレスにクオリファイングオファーを提示したが、スアレスは1年2202万5000ドル(約33億円)で残留することを拒否。スアレスがレッドソックスと契約したため、フィリーズは今年のドラフトにおいて、4巡目終了後の補償指名権を獲得する。

 投手の平均球速が上昇している時代において、スアレスは昨季の速球の平均球速が91.3マイル(約147キロ)にとどまったものの、制球力と多彩な球種を武器に、安定したパフォーマンスを続けている。

 30歳のシーズンを迎えるスアレスは、シンカー、チェンジアップ、カットボール、カーブ、フォーシーム、スライダーの6球種を操る。球速の遅い変化球が最も効果的で、カーブは被打率.192、チェンジアップも同.203の好成績を残した。多彩な球種を武器とするスアレスは「打者が最もダメージを与えやすい球種は速球である」というアンドリュー・ベイリー投手コーチの哲学にフィットするだろう。

 スアレスは現在において非常に貴重な特徴、つまり「長いイニングを投げる」ということにも長けており、昨季は1先発あたり6イニング(26先発で157回1/3)を投げた。また、キャリアを通して比較的高いゴロ率を維持しており、昨季は48%だったが、オールスター選出を果たした2024年は53.2%を記録した。

「強い打球を打たせない」という点において、球界屈指の能力を誇っており、昨季のハードヒット率31.1%は先発投手の中でベストの数字。バレル率5.5%も上位11%に位置し、平均打球速度(86.5マイル=約139キロで上位5%)、四球率(5.8%で上位14%)、期待防御率(3.16で上位16%)、チェイス率(30.5%で上位22%)などの指標でも優れた数字を残した。

 さらに、スアレスはクラブハウスでの存在感でも知られており、面白いことが好きな性格でチームメイトから愛される選手である。プレッシャーのかかるフィラデルフィアで活躍してきた経験は、ボストンでのプレーにも大いに役立つはずだ。

2026.1.15 08:43 Thursday

ロイヤルズが本拠地を改修 フェンスを前に出し、HR増を狙う

 カウフマンスタジアムは2026年に少し様変わりする。ロイヤルズは外野フェンスを内側に移動させると球団は13日(日本時間14日)に発表した。

 左翼と右翼のフェンスは、ファウルポール付近から9~10フィート(約2.7~3メートル)移動され、センターに向かって徐々に狭くなる。中堅からホームベースへの距離は410フィート(約125メートル)のままだ。フェンスの高さは、ほとんどの場所で10フィート(約3メートル)から8.5フィート(約2.4メートル)に変更される。座席数も増加し、左翼に約150席、右翼に約80席のドリンクレール席が新たに設置されることになる。

 球団が提供した図面によると、左翼と右翼のフェンスはそれぞれ9フィート(約2.7メートル)縮まり、それぞれ356フィート(約108メートル)と353フィート(約107メートル)から、347フィート(約105メートル)と344フィート(約104メートル)に縮小される。従来の左翼、右翼ともに373フィート(約113メートル)だったフェンスも、9フィート(約2.7メートル)縮まり、364フィート(約110メートル)となる。左中間と右中間のフェンスは、389フィート(約118メートル)から379フィート(約115メートル)に縮小される。

「色々な要素が絡んでいる。シーズンを通して、調査を行い、数値を計算し、これが攻撃にどれほど影響するのかを検証し始めた。その結果、投手陣にどのような影響が出るのか? 最終的には、攻撃面でチームが向上するという結論に至った。現在の投手陣であれば、球場サイズの変更は投手陣にマイナスの影響を与えるというよりは、攻撃にプラスの影響を与えるだろう」と、ロイヤそのルズのJJ・ピッコロGMは言う。

 ロイヤルズは、カウフマンスタジアムでプレーしてきた期間の大半、外野の寸法をそのまま維持してきた。ただし、フェンスが10フィート(約3メートル)移動された9年間は例外で、2004年シーズン前には元の寸法に戻された。

 一般的に“The K(カウフマンスタジアム)”は、打者に不利な球場と認識されているが、MLB.comのマイク・ペトリエロ記者が2024年のプレーオフ中に解説した記事にあるように、必ずしもそうではない。カウフマンスタジアムはホームランヒッターに不利な球場と分類されるべきだ。スタットキャストのパークファクター(その球場が平均と比べてどれだけ得点が生まれやすいか)を用いると、カウフマンスタジアムの過去3シーズンのパークファクターは101と、やや打者に有利な球場だった。

 さらに詳しく見ると、単打は103(7位タイ)、二塁打は113(5位)、三塁打は183(3位)、本塁打は85(26位タイ)のパークファクターを残していた。

 カウフマンスタジアムのフィールド面積は、MLBで2番目に広く、115737平方フィート(約10752平方メートル)。よって、フィールドに落ちる安打は多い一方で、フェンスを超える本塁打は少なかった。ロイヤルズは伝統的にこのカウフマンスタジアムの特性に合わせ、投手力と守備力を駆使し、二塁打や三塁打を生むスピードと走塁を重視したチームを作ってきた。

 そのスタイルは今もロイヤルズが理想とするものだ。そして今、より多くの本塁打を打とうとしている。 「ここでの私たちの目標は、攻撃的な球場を作ることではない。非常に公平な球場にすることだ。バンドボックスのような、空中に上がったボールがすべてホームランになるような球場にはしたくない。打者が、特にギャップに良い当たりを打った時に報われるようにしたい」と、ピッコロGM。

 ロイヤルズの研究開発担当副社長兼GM補佐のダニエル・マック博士が、シニアアナリストのアラン・コーラー氏とともにこのプロジェクトを主導した。 「球場に関するこうした議論は、ロイヤルズに在籍して以来、ずっと続いている。このチームを築き上げてきた哲学に影響を与えてきたと思う。スタジアムと球団の本質は、互いに噛み合わなければならないというのは、ほぼ事実だった」と、ロイヤルズ在籍14年目のマックは語る。

「アランと私は、それを細かく分析し始めた。壁の影響は? 高度の影響は? 気温や風の影響は? これらすべての影響をどう考慮し、バランスを取るかを考えようとした」  気象条件を応用した指標に関するデータを提供する新技術は、2人の研究の大きな部分を占めていた。これには、高温と低温の両方におけるボールの飛び方、そして標高がボールの飛び方に及ぼす影響などが含まれる。カンザスシティは、リーグ内の球場の中でもシーズンを通して天候の変化が最も激しい球場の一つだ。また、標高は全球場中4番目に高い場所でもある。

 全体的な目標は、リーグの他の球場と比べて、より安定したプレーができるような形で球場の寸法を変更することだった。 「球場を攻撃的にしすぎて投手に負担をかけたくない。しかし、われわれが分かっていることの一つは、特にこの球場の一部では、フライボール1球あたりの得点がリーグ全体と比べて大幅に低いということだ。下位3分の1だ。選手たちがそれを体感していることは分かっている」と、マックは語る。

 カウフマンスタジアムでは毎シーズン見られるように、打者はほぼ完璧なバレル打球(打球速度と打ち出し角度)を打ち、そのボールが外野手のグラブに収まってアウトになるのを見て困惑している。

 投手も同じ理由でカウフマンスタジアムを愛している。しかしロイヤルズは、この新しい壁が投手に与える影響は想像するほど大きくないと考えている。以前のフェンスでは本塁打にはならなかった本塁打も出てくるだろうが、それはロイヤルズ打線が打席に立つ時にも起こる。強烈なフライボールを打たせないことは、球場を問わず、一般的に良い戦略だ。2025年、カンザスシティの9イニングあたり被本塁打数は0.99で、MLBで8位だった。ロードでは1.16で、12位だった。

「投手陣に負担をかけずに、(フライボール1球あたりの得点を)向上させる方法を見つけることが目的だった。選手たちにとってプラスになる方法で実現したかった。カウフマンでプレーしている時は、特定のプレースタイルにこだわる必要はない。そして、別の球場に行くと、たとえそれが全く正反対のプレースタイルだったとしても、彼らは突然、『カウフマンでプレーしているのと違う攻撃をすれば成功するのか?』と考えるようになる。全体を通して公平性と一貫性を見つけようと努めている」

 研究によって中堅の位置は適していることが裏付けられ、ホームから中堅の距離はMLBで3番目に長い距離を維持することになる。その理由については様々な憶測が飛び交っているが、その一つがバッターズアイ(打者が投球を見やすくするようにバックスクリーンに設置される背景)の優秀さだ。カウフマンスタジアムほど三振を抑制している球場は他になく、ロイヤルズはそれを変えたくないと考えている。

 このプロジェクトのもう一つの要素は、ロイヤルズが今後5年間の計画しか立てていなかったという事実である。なぜなら、同球団はトゥルーマンスポーツコンプレックスとのリース契約が終了する2030年シーズン後に、新しい球場(場所はまだ不明)を建設する予定だからである。

 5年間でロースターは入れ替わるが、若手選手が十分におり、少なくとも今後2、3年は契約が残っている選手も数名いる。そのため、ロイヤルズはこの球場の最後の数年間に誰がチームを率いるのかをある程度把握している。これは、結果を予測する上で役立ったという。

 これらの改修によって、カウフマンスタジアムに大きすぎる変化はない。不完全な部分はなくなる。中堅のフェンスはそのままだが、左翼・右翼の壁が少し近づくだけだ。

 この新たな方策が、2026年以降ロイヤルズの攻撃の見通しをどの程度変えるかは、時が経てば分かるだろう。 「球場を非対称に見せてしまうような(計画)が見つかったら、がっかりするだろうと思っていた。センターフィールドを現状維持しつつ、一貫性を保ち、ロースター構築に役立てる良い方法を見つけると同時に、この球場がファンと球団にとってどのような意味を持つのか、その歴史と伝統を尊重し続ける良い方法だ」、と立役者のマック博士は語った。

2026.1.14 13:02 Wednesday

メッツが外野手タッカーに年5000万ドル(約80億)の契約を提示か

 カイル・タッカーの争奪戦が激化しており、メッツはまさにその渦中にある。

 ファンサイデッドのロバート・マレー記者やMLBネットワークのジョン・ヘイマン記者の報道によれば、メッツはタッカーに対し、年平均5000万ドル(約80億円)の短期契約を提示したという。ジ・アスレチックのウィル・サモン記者によれば、メッツは過去1週間にタッカーと複数のビデオ会議を行い、3年1億2000-4000万ドル(約191-222億円)の範囲の契約を提示したという。同記者によれば、タッカーの去就は「早ければ今週にも」決まる可能性があるとのことだ。

 メッツのデービッド・スターンズ編成部長は、シティフィールドで行われたメッツの番記者ランチ会にて、この報道について直接言及はしなかった。しかし、チームの重労働はこれで終わったのか、それともまだ大きな動きがあるのか問われると、スターンズ氏はあらゆる可能性を排除しないと答えた。 「何も選択肢から外すつもりはない。われわれはフリーエージェント(FA)市場とトレード市場のあらゆるレベルで協議を続けており、今後もそうだ」

 メッツがタッカーと契約できれば、補強よりも退団が目立った今オフにおいて、大きな戦力強化となるだろう。外野の両翼を守れるタッカーは、ブランドン・ニモとジェフ・マクニールの放出でレフトに空きが生じたメッツのニーズに合致する。

 メッツはタッカーの打撃をエリート級と評価している。打者タッカーの価値は、ピート・アロンソの退団による打力低下を補うだけではなく、フアン・ソトとフランシスコ・リンドーアと球界屈指のトリオを形成することにもつながる。

 しかし、タッカーを狙うのはメッツだけではない、ブルージェイズとドジャースもタッカー獲得に関心を寄せており、シリウスXMのMLBネットワークラジオでジム・デュケット記者、がその両球団ともタッカーと直接あるいはビデオ通話で会談したと発言。ESPNのジェシー・ロジャース記者はこの日、ブルージェイズがタッカーに長期契約をオファーしたと報じた。メッツと同様、ブルージェイズとドジャースも外野が補強ポイントだ。

 FA市場屈指の打者であるタッカーは昨季、カブスで打率.266、出塁率.377、長打率.464、OPS+143を記録し、4年連続でオールスターに選出。2021年以降、タッカーが稼いだ総合指標fWAR23.4はMLB10位に入り、外野のレギュラー選手の中ではアーロン・ジャッジとフアン・ソトに次ぐ高水準だ。また、同期間におけるwRC+(攻撃力を測る指標)143もMLB9位タイに入っている。

2026.1.14 12:04 Wednesday

ヤンキースが先発左腕ウェザースをマーリンズから獲得 26歳の剛腕

 13日(日本時間14日)、ヤンキースはシーズン序盤に人手を欠きそうな先発ローテの強化に動き、先発左腕ライアン・ウェザースを4人の有望株とのトレードでマーリンズから獲得したと発表。マーリンズには外野手ブレンダン・ジョーンズ(球団15位)、外野手ディロン・ルイス(同16位)、ディラン・ハッソ(同23位)、フアン・マテウス(ランク外)が移籍する(括弧内はMLBパイプラインによるヤンキースの球団有望株ランキング順位)。

 ウェザースは、1996-97年にかけてヤンキースで投手としてプレーし、19年のキャリアを持つデービッド・ウェザースの息子。父は1996年のポストシーズンで11イニングを投げ、ヤンキースにとって1978年以来となる世界一にも貢献した。

 今、その息子であるライアンが、ヤンキースの先発ローテの救世主になると予想される。ヤンキースの先発ローテは、左腕カルロス・ロドン、右腕ゲリット・コール、クラーク・シュミットがリハビリ中で開幕に間に合わず、前半戦はコマが足りていない。

 26歳のウェザースは、エースのマックス・フリードに次ぐ2番手として期待され、キャム・シュリットラー、ウィル・ウォーレン、そしてルイス・ヒルらとローテーションを組む。さらにブルペン陣にはライアン・ヤーブロー、ポール・ブラックバーンといった先発経験のあるベテランも控える。

 フリード、シュリットラー、ウォーレンは全員が昨季、キャリアハイのイニング数を投じたこともあり、負傷への懸念からヤンキースは先発投手市場を探していた。同じくマーリンズのエドワード・カブレラ(カブスへ移籍)、ブルワーズのフレディー・ペラルタ、ナショナルズのマッケンジー・ゴアにも関心を寄せていた中、ウェザースに白羽の矢を立てた。

 2018年ドラフト1巡目でパドレスに入団したウェザースは、2023年にマーリンズに移籍。フリーエージェント(FA)になるまで3年間の保有期間を残している。

 ウェザースは通算281イニングで防御率4.93、235三振を記録。耐久性が懸念であり、1シーズンにおいて18先発以上をまだこなしたことがない(パドレスでのルーキーイヤーに記録)。

 ウェザースの持ち球は、フォーシーム、チェンジアップ、スイーパー、シンカー、そしてスライダー。昨季はスプリングトレーニング中の左屈筋の肉離れや、夏場の左広背筋の肉離れで欠場するなどして、負傷の影響で8先発に留まった。

2026.1.14 11:23 Wednesday

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