English Español 韓国語

 
More>>

MLBのライブ配信観るなら《SPOTV NOW》

spotvnow

TRENDING NOW

シュワーバーがリーグ二冠に躍り出る決勝3ラン エース対決を制す

【ナショナルズ2-6フィリーズ】ワシントンD.C./ナショナルズパーク、8月15日(日本時間16日)

 ザック・ウィーラー、マッケンジー・ゴアのリーグを代表する剛腕同士のマッチアップとなったこの一戦は、ブルペンのクオリティーで優ったフィリーズが勝利。フィリーズは七回、カイル・シュワーバーとブライス・ハーパーの連続アーチで勝ち越し点を挙げた一方、ブルペン陣が4回を無失点リレーで抑え切った。

 初回、フィリーズは無死一、三塁のチャンスからハーパーがタイムリーを放ち、送球エラーも絡んで2点を先制。しかし、初回の攻撃でナショナルズもCJ・エイブラムスのタイムリー二塁打で1点を返した。

 その後、ゴア、ウィーラーの両先発は調子を取り戻した。ゴアは打者8人と対戦した初回の乱調から立ち直り、二回は2三振、三回はわずか6球、四回も9球で三者凡退に。五回も1死二塁で迎えたシュワーバー、ハーパーをあっさりと抑え、終わってみれば6回2失点7三振と普段通りの好投だった。

 一方のウィーラーは右肩に負傷を抱え、前回登板では3キロ以上球速が低下していた。コンディションが懸念されたこの日は、前回登板から球速はわずかに回復。しかし、まだ本調子には遠く、得意のフォーシームで空振りを奪えず、球数は嵩んだ。五回にはディレン・ライルに同点弾を浴び、勝ち投手の権利を逃した。

 両エースが降板し、試合がブルペン勝負に移行すると、地区首位のフィリーズと最下位のナショナルズの地力の差がくっきりと現れた。七回、ナショナルズは2番手のクレイトン・ビーターが2四球でピンチを招き、上位打線を迎える場面でたまらず左腕のコナー・ピルキントンにスイッチ。

 ピルキントンはトレイ・ターナーを打ち取って2死までこぎ着けたが、続くシュワーバーに43号3ランを被弾。さらにハーパーにも19号ソロを連続で浴び、瞬く間に4点を奪われてしまった。シュワーバーは試合終了時でナ・リーグ1位の大谷翔平(ドジャース)に並ぶ43号をマーク。さらに101打点目をマークし、これはア・リーグ1位のカル・ローリー(マリナーズ)も上回ってメジャートップに立つなど、この日の決勝弾でリーグ二冠に躍り出た。

 一方のフィリーズブルペン陣は無失点リレーでつなぎ、最終回をヨアン・デュランに託したが、デュランは先頭打者の打球が脚に直撃し、負傷交代。アクシデントにも動じず、フィリーズは7月に契約したばかりの40歳デービッド・ロバートソンを投入し、試合を締めくくった。

2025.8.16 12:19 Saturday

カブスが接戦を落とす PCAはスランプから学ぶ日々

【カブス2-3パイレーツ】シカゴ/リグレーフィールド、8月15日(日本時間16日)

 カブスはパイレーツとの3連戦の初戦に2-3で敗戦。後半戦に入ってから低調な打線がパイレーツ投手陣を攻めあぐね、2-2のまま突入した最終回、守護神ダニエル・パレンシアが決勝弾を浴びて万事休す。地区首位ブルワーズが連勝を13に伸ばしたことで、差は9ゲームに広がってしまった。 この日、MVP級の活躍を見せた前半戦から急ブレーキがかかっているピート・クロウ=アームストロングは3安打を放った一方、2つの痛恨の走塁ミスを犯した。また鈴木誠也は4打数1安打に終わった。

 8月に入ってからカブス打線は低迷しており、中軸から外れたクロウ=アームストロングの不調もその大きな要因の一つだ。彼は今シーズン、27本塁打、30盗塁、OPS.820を記録しており、7月1日から8月1日までの1ヵ月間のOPSは.985だった。しかし、8月1日から14日(同15日)までの10試合で、打率.053(38打数2安打、単打2本)と低迷していた。

 23歳のクロウ=アームストロングはこの日、試合前の時間をクレイグ・カウンセル監督のオフィスで過ごした。クロウ=アームストロング曰く、監督と時間をかけて話し合うのは珍しいことではなく、会話の中で提示される監督の視点やサポートは励みになっているという。直前の遠征先であるトロントでも行った話し合いに引き続き、監督は「今週は何を学んだんだい?」とクロウ=アームストロングに問うた。

 大谷翔平(ドジャース)とナ・リーグMVPを争い、クロウ=アームストロングは既に球界のスターへと羽ばたきつつある。それでも23歳の外野手はまだ発展途上。「これは学ぶべき素晴らしい教訓だ。そして、より良い選手になるための一部でもある」とカウンセル監督は8月のスランプを前向きに捉えている。

 カウンセル監督、そしてチームのベテラン選手がクロウ=アームストロングに説いている教訓が、打撃不振に陥ったときに他の方法で貢献する術だ。これは言葉にすることこそ簡単だが、プレッシャーのかかるポストシーズン争いでそれを行うには、当然焦りが生まれる。「自分の役割を果たせず、貢献できていないと感じると、自分のせいだというプレッシャーを感じてしまう。結局のところ、それは少し利己的なアプローチだと思う。カウンセル監督(そしてベテランのジャスティン・ターナー)がいつも私に言い聞かせてくれたように、誰と話しても、重要なのは自分が周りのために何ができるかだ」とクロウ=アームストロングはこの日の試合前に語った。

 「繰り返しになるけど、それが野球の難しいところだ。センターで活躍できず、貢献できていないと感じることもある。最近はそういうことが少し見えてきたけど、走塁で正しい判断ができないこともある。だから、そういうことが積み重なってくると、本当に最悪なんだ」。

 クロウ=アームストロングは四回2死二塁の場面で、ライト線へタイムリーを放った。二塁走者の鈴木が生還して先制点をもたらしたが、二塁を欲張ってタッチアウトに。七回、アイザイア・カイナー=ファレファが左中間へ勝ち越しのタイムリー二塁打を放った際には、驚異的な脚力で打球に迫ったが、ダイビングの際に膝を痛めてしまった。

 そして1点のビハインドを背負った最終回の攻撃、クロウ=アームストロングは先頭で安打を放ったが、その後二盗を試みて盗塁失敗。追い上げたいカブスにとって、決定的なアウトとなった。

 有り余る積極性が裏目に出る場面もあったが、積極的なプレーこそが前半戦に見せたクロウ=アームストロング本来の姿と言える。カウンセル監督は「ピート・クロウ=アームストロングが一塁にいるなら、我々は走らせるよ。もちろんリスクは伴う。そして残念ながら、リスクを負うとこういう結果になる。しかし、我々は常にそのような状況で積極的に攻めるつもりだ」と語り、盗塁失敗の責任を被った。

 二塁手のニコ・ホーナーも「ピートは今日、本当に素晴らしいプレーを見せてくれた。何も変えるべきことはない」とコメント。クロウ=アームストロングらしい積極的なプレーが停滞するカブスに再び火を付けるだろうか。

2025.8.16 12:03 Saturday

ブルワーズ1巡目が少年のファンレターに丁寧に返事 熱いメッセージ伝える

 アンドリュー・フィッシャーは強豪テネシー大からブルワーズに1巡目指名を受け、ついにMLBの世界へ足を踏み入れた。フィッシャーはまだプロでは1試合に出場しただけだが、既にとあるファンの心をつかんだようだ。

 テネシー州ノックスビルのテレビ局WATEは、ノースカロライナ州出身の野球ファン、タッカー・ローズ君(10歳)の話を報じた。ローズ君はドラフト1巡目指名選手全員に手紙を書く習慣がある。多くの選手が返事を書いたが、ブルワーズの1巡目指名であるフィッシャーほど真摯に返事を書いた選手はいなかった。フィッシャーは3ページにわたって直筆で記し、さらに強調したい部分にはマーカーを塗るほど丁寧に返事を書いた。

 フィッシャーがマーカーを塗ってまでローズ君に伝えたかったのは、以下のようなメッセージだ。「人生でもグラウンドでも素晴らしいチームメートでありましょう」、「毎日同じ人間でいましょう」、「誠実でいましょう」、「すべての人に敬意を払いましょう。チームより大きな個人はいない」。そういったメッセージの中で最後に強調されているのが「教室で全力を尽くそう!」だった。

 タッカー君は「あれだけたくさん書いてくれたのがすごい」と分量の多さに感動。さらに「わざわざマーカーを使う時間もかけてくれたのがすごい。自分がどれだけ素晴らしい選手であるかではなくて、自分の人生や自分がどんな人間であるかについて書いてくれたのが良かった」と、フィッシャーの手紙に感じ入っていた。

 フィッシャーの手紙はメンターであるトッド・フレイジャー氏を含む人々に焦点を当てていた。通算218本塁打を放った元選手のフレイジャー氏こそ、フィッシャーに良きチームメートであることの重要性を教え込んだ張本人だ。

 「これらの言葉が、あなたの旅路の助けになれば幸いです。大きな目標を目指して努力を続けてください。どんな夢も大きすぎるということはありません!」とフィッシャーは手紙に綴っている。

2025.8.16 10:11 Saturday

佐々木朗希が3ヵ月ぶりの実戦登板 2回3失点と苦戦

 14日(日本時間15日)、ドジャースの佐々木朗希(23)が3Aでリハビリ登板を行った。5月9日以来初の実戦で佐々木は苦戦し、2回3失点、6安打、1四球で降板した。

 佐々木の直球の平均球速は93.6マイル(約150.6キロ)、マックスは95.7マイル(約154.0キロ)と、8日に行った3イニングの模擬試合で記録した96-97マイルを下回った。

 ドジャースは当初、3イニングのリハビリ登板を予定していたが、佐々木は2イニングしか投げきれなかった。今後リハビリを進め、5イニング/75球を投げきることができれば、8月下旬か9月上旬にメジャーに復帰できる可能性があるだろう。

 鳴り物入りでドジャースに加入し、「MLBパイプライン」の有望株ランキングでは球界1位に選ばれた佐々木は、今季は未熟さを露呈。開幕から8試合に先発したが、防御率4.72と苦戦し、5月13日に負傷者リストに入った。負傷者リストに入った後、佐々木は投球フォームの改善に集中し、さらに2シームの習得に取り組んでいた。

 現在、ドジャースはタイラー・グラスナウとブレイク・スネルが負傷者リストから復帰し、ローテーションは比較的健康を取り戻しつつある。それでも、佐々木が復帰して貢献できれば、パドレスとの激しい地区優勝争いで大きな助けとなるだろう。

2025.8.15 12:06 Friday

ナショナルズ・小笠原がメジャー初勝利 シュワーバー切りで逆転呼び込む

【ナショナルズ3-2フィリーズ】ワシントンD.C./ナショナルズパーク、8月14日(日本時間15日)

 ナショナルズの小笠原慎之介(27)がメジャー初勝利をマーク。1点ビハインドの七回2死一塁で強打者カイル・シュワーバーと対戦し、見事空振り三振に打ち取った。直後の攻撃で味方が逆転したことで、初勝利が転がり込んだ。

 試合はフィリーズ先発のヘスス・ルザード、ナショナルズ先発のブラッド・ロードがそれぞれ好投し、投手戦が展開された。フィリーズは三回、1死一、三塁からブライス・ハーパーが放った内野ゴロの間に1点を先制。

 一方のナショナルズも四回にポール・デヨングの5号ソロで同点とする。しかし、フィリーズは五回2死一塁からシュワーバーがタイムリー二塁打を放ち、2-1と勝ち越し。シュワーバーは大谷翔平(ドジャース)に次いでリーグ2位の42本塁打に加え、同2位の98打点、同3位のOPS.948を記録するなど、リーグ屈指の好成績を残している。

 そして七回、2死一塁となって再びシュワーバーを迎える場面で、ナショナルズは小笠原に継投。前日に3人いるリリーフ左腕の全員が登板していたこともあり、左腕の小笠原が「シュワーバー切り」を託された。

 小笠原は初球70.4マイル(約113キロ)のカーブで空振り、続く2球目も82.4マイル(約133キロ)のボールゾーンのスライダーで空振りを奪い、シュワーバーを追い込む。3球目のスライダーは見極められたものの、さらに際どいゾーンに79マイル(約127キロ)のスライダーを通し、シュワーバーを空振り三振に打ち取った。

 ナショナルズは直後の七回、2四球と二塁打でルザードをついに降板させる。そして、2番手オライオン・カークリングに対し、ホセ・テーニャが2点タイムリーを放ち、3-2と逆転。1点のリードを守り抜き、フィリーズから逃げ切った。

 小笠原は記念すべきメジャー初勝利をマーク。リリーフ転向後は5試合で防御率3.52とチームに貢献している。さらにこの日シュワーバーを打ち取ったように、左打者に対して持ち味を発揮。対左の被打率は.250を記録しており、このままブルペン陣のピースとして生き残る可能性もあるかもしれない。

2025.8.15 11:13 Friday

菅野智之が2桁勝利達成 1年目に2桁勝利は日本人史上10人目

【オリオールズ5-3マリナーズ】ボルティモア/オリオールパークアットカムデンヤーズ、8月14日(日本時間15日)

 オリオールズの菅野智之(35)がメジャー1年目で2桁勝利の大台に到達。強力マリナーズ打線を5回1/3、1失点、3安打、2三振、1四球に抑えた。試合は六回途中から雨天のため2時間18分の中断に突入し、菅野は六回1死一塁の場面で降板。その後、オリオールズのブルペン陣が3点を失いながら反撃をしのぎ、今季10勝目を挙げた。

 菅野は初回、1安打1死球を許したが無失点に抑えた。二回も1四球を与えながら無失点に抑えると、徐々に調子を上げていった。

 三、四回は続けて三者凡退に。五回も先頭に二塁打を浴びたが、その後を3人で片付けた。

 六回も先頭をサードフライに打ち取ったが、次打者にライト前ヒットを浴びた。続くフリオ・ロドリゲスと対戦中、菅野は1ストライクまで取ったものの、あまりの大雨にプレートを外し、結果的に2球目はピッチクロック・バイオレーションでボール宣告を受ける。ここで試合は正式に2時間以上に及ぶ雨天中断に突入。菅野はここで降板し、2番手投手が再開後にロドリゲスに24号2ランを浴びたことで1失点が記録された。

 しかし、その後オリオールズはマリナーズ打線の反撃をしのぎ、5-3で逃げ切りに成功。四回に飛び出したジェレマイア・ジャクソンの2点タイムリー、五回のガナー・ヘンダーソンのタイムリーも効き、投打噛み合った勝利を見せた。

 菅野はルーキーイヤーに2桁勝利を達成した史上10人目の日本人投手に。試合後、地元メディアに対して「これはただ一つの目標に過ぎない。これからもっと多くの目標がある。だから、チームのためにもっと多くの勝利をつかみたい」と語った。

 トニー・マンソリーノ暫定監督は「かなり良かったよ。失点なし、ストライクを投げ、球速も良く、スプリットも良く、制球も良かった。あの調子だと、あと2イニング投げてくれるんじゃないかと思っていたらから、(雨天中断が)本当に残念だ」と、菅野を称え、その好投を終わらせた雨天を嘆いた。一方、菅野は投球モーションに入ることすらままならない大雨に晒され、「もう一球投げていたら、どこへ飛んでいくかわからなかった」と試合中断に胸をなでおろした。

 菅野はこの日、今季最少のわずか3安打しか許さない快投。しかも、その相手はアウェイでリーグ2位のOPS.763をマークする強力マリナーズ打線だった。「すべての投球が効果的で、ゲームプラン通りに進んだので良かった」と、本人も納得の出来だった。

2025.8.15 11:06 Friday

オリオールズが今季初のサヨナラ勝ち 2年目のホリデイが初のサヨナラ打

【オリオールズ4-3マリナーズ】ボルティモア/オリオールパークアットカムデンヤーズ、8月13日(日本時間14日)

 今季メジャー30球団で唯一サヨナラ勝ちがなかったオリオールズがついにその機会を得た。

 オリオールズにとって今季120試合目、本拠地カムデンヤーズでは59試合目にして、ようやく初のサヨナラ勝ち。3-3の同点で迎えた九回、2年目のジャクソン・ホリデイが2死一塁からライトへのタイムリー二塁打を放ち、チームを4-3のサヨナラ勝ちに導いた。

 ホリデイがサヨナラ打を放つのはメジャー通算172試合目の出場で初めて。敗れたマリナーズは、前日の時点でアメリカン・リーグ西地区の同率首位に浮上していたが、再び2位に転落した。

 オリオールズ先発のトレバー・ロジャースは、またも素晴らしいピッチングを見せ、7回1失点の好投。27歳の左腕は今季11先発で防御率1.43の好成績を残しており、オリオールズが七回にライアン・マウントキャッスルの4号ソロ、代打ジェレマイア・ジャクソンのタイムリー三塁打などで3点を奪って逆転したため、勝利投手の権利を得た。

 ところが、オリオールズは2点のリードを守り切れず、九回無死二、三塁からジョシュ・ネイラーのセカンドゴロの間に三塁走者が生還して1点差。次打者ドミニク・キャンゾーンにセンターへの犠牲フライを許し、3-3の同点となった。

 しかし、オリオールズはマリナーズ4番手のマット・ブラッシュに対し、九回2死からディラン・カールソンがライトへのヒットを放って出塁。続くホリデイが低めのスライダーをライト線へ弾き返し、一塁走者のカールソンが一気にサヨナラのホームを踏んだ。

2025.8.14 12:26 Thursday

アストロズが3カード連続の勝ち越し Rソックス・吉田正尚は1安打

【アストロズ4-1レッドソックス】ヒューストン/ダイキンパーク、8月13日(日本時間14日)

 アメリカン・リーグ西地区の首位争いでマリナーズに並ばれてしまったアストロズは、ジェレミー・ペーニャとヤイナー・ディアスが本塁打を放ち、先発のハンター・ブラウンを援護。ブラウンは6回2/3を1失点に抑える好投を見せ、チームを4-1の勝利に導いた。ブラウンが勝利投手になるのは7月2日のロッキーズ戦以来である。

 ブラウンは4つしか三振を奪えなかったのに対し、6安打と3四球で何度もピンチを招いた。しかし、失点はセダン・ラファエラのタイムリーによる1点だけ。10勝目を挙げ、3年連続3度目の2ケタ勝利を達成した。アストロズは8月1~3日にレッドソックスにスイープ負けを喫したあと、3カード連続の勝ち越しとなった。

 試合は初回から動き、レッドソックス先発のウォーカー・ビューラーからペーニャが13号先頭打者アーチを放って先制。さらに2死一、二塁のチャンスとなり、ディアスのタイムリーで2点目を奪った。初回を三者凡退に抑えたブラウンは二回に2安打と2四球で1点を失ったが、それ以降はレッドソックス打線を無得点に封じた。

 六回にはディアスが貴重な追加点となる17号2ラン。スタットキャストの計測によると、飛距離415フィート(約126.5メートル)の一発となった。この一打でアストロズは4-1とリードを広げ、ブラウンの降板後はベネット・スーザとブライアン・アブレイユが無失点リレー。3連戦の最終戦を制し、ア・リーグ西地区首位の座をキープした。

 なお、レッドソックスの吉田正尚は「5番・DH」でスタメン出場して3打数1安打(1四球)。今季初の3試合連続安打をマークし、打撃成績は打率.260、出塁率.309、OPS.720となっている。

2025.8.14 11:27 Thursday

新人ホートンの好投でカブス勝利 鈴木誠也は3打数1安打1打点

【ブルージェイズ1-4カブス】トロント/ロジャースセンター、8月13日(日本時間14日)

 カブスの鈴木誠也は敵地でのブルージェイズ戦に「2番・DH」でスタメン出場。八回の第4打席で貴重な追加点となるタイムリーを放ち、3打数1安打1打点(1四球)だった。2試合ぶりのヒットで今季の打撃成績は打率.249、出塁率.318、OPS.820となっている。チームは4-1で勝利した。

 自慢の強力打線はまたも本領発揮とはいかなかったが、カブスは敵地ロジャースセンターで行われたブルージェイズ3連戦の2戦目に4-1で勝利。好調を維持している新人右腕ケイド・ホートンが素晴らしいピッチングを見せ、チームを勝利に導いた。

 ホートンはアメリカン・リーグ東地区の首位を走るブルージェイズに対し、六回途中まで無安打ピッチングを継続。1死からアンドレス・ヒメネスに初安打を許し、2死後にはボー・ビシェットに四球を与えて降板した。2番手のアンドリュー・キットリッジがブラディミール・ゲレーロJr.に二塁打を浴び、二塁走者のヒメネスが生還したため、連続イニング無失点は28回1/3でストップしたものの、5回2/3を投げて1安打1失点、8三振、2四球と見事なパフォーマンスだった。

 攻撃面では、三回2死からマイケル・ブッシュが先制の23号ソロ。ブルージェイズ先発のケビン・ゴーズマンがカウント3-1から投じた4球目、内角のフォーシームをライトへ運んだ。五回に新人マット・ショウが10号ソロを放つと、八回には鈴木のタイムリーなどで貴重な2点を追加。4-1で勝利を収め、今季の成績は68勝51敗となった。首位ブルワーズとの7.5ゲーム差は変わっていない。

2025.8.14 11:02 Thursday

ブルワーズの勢いが止まらない! 破竹の12連勝で今季最多の貯金32

【ブルワーズ12-5パイレーツ】ミルウォーキー/アメリカンファミリーフィールド、8月13日(日本時間14日)

 ブルワーズファンのフランク・ビトゥッチさんは、本拠地でのパイレーツ戦に12-5で勝利して連勝を12に伸ばしたブルワーズについて「その素晴らしい連勝記録を支えたのは選手たちだ」と真っ先に言うだろう。11連勝を記録してからわずか5週間、ブルワーズはそれを上回る12連勝を達成した。直近31試合で27勝4敗、直近67試合では51勝16敗と驚異的な快進撃が続いている。ミルウォーキーの街にメジャーリーグの球団が誕生してから70年以上が経過しているが、レギュラーシーズンでこれほどの強さを見せたチームはなかった。

 ブルワーズの快進撃は魔法でも運でもない。楽しくプレーし、基礎を徹底しているからこその快進撃だ。四回、先発右腕のブランドン・ウッドラフが巧みな一塁ベースカバーでアウトを奪ったシーンなどは、その一例と言えるだろう。三回に相手のミスから2点を先制し、四回2死からの4連続タイムリーで4点を追加したシーンもそうだ。

 ブライアン・レイノルズの2本塁打で1点差に迫られた直後の六回には、連続四球と送りバントで1死二、三塁のチャンスを作り、ウィリアム・コントレラスのタイムリーで貴重な2点を追加。コントレラスは七回に押し出しの四球を選んでチームの10点目を叩き出し、3打数2安打4打点の活躍。左手中指を骨折した状態でのプレーが続いているものの、今回のホーム6連戦では10安打&12打点と素晴らしい活躍を見せた。

 ブルワーズはパイレーツ3連戦で合計33得点を記録し、4カード連続となる3連戦スイープを達成。12連勝の期間中は1試合平均8.6得点をマークしており、すべてが正しく、上手くいっている状態だ。

 ビトゥッチさんは13日、MLB.comの電話インタビューに応じ、「もちろん、フィールド上で戦っているのが選手たちだということは100%真実だ。でも、空の上に味方がいるのは心強い」と語った。

 ビトゥッチさんは11日に行われたパイレーツ3連戦の初戦で、ブルワーズのダグアウト後方の席で「UECKER MAGIC」のボードを掲げていたファンだ。ウィスコンシン州ブルックフィールド出身の43歳で、今年1月に死去した故ボブ・ユーカー氏(殿堂入りの名アナウンサー)と4度も対面するという幸運に恵まれた。ユーカー氏とは様々なことを語り合ったという。

「生まれてからずっとユーカー氏の大ファンなんだ」とビトゥッチさんは言う。友人のトム・クラニックさんが1970年からシーズンシートを購入しているため、試合観戦の際の座席にも恵まれているそうだ。「彼はずっと私の人生の一部だった。彼の声がいつも私の中にある。いつも彼のことを考えているからこそ、このボードを作ったんだ。彼はきっと天国で見守ってくれていると思う」とユーカー氏への思いを語った。

 ユーカー氏が亡くなった年に驚異的な快進撃を見せているブルワーズ。この勢いが続けば、天国のユーカー氏に43年ぶりのリーグ優勝、そして球団史上初のワールドシリーズ制覇を届けることができるかもしれない。

2025.8.14 09:24 Thursday

MLB選手名鑑2025

MLB選手名鑑2025

MLB公式オンラインストア

菅野智之 オリオールズグッズ