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ローリーが50号到達 マリナーズはパドレスに逆転勝利 松井も好救援

【マリナーズ9-6パドレス】シアトル/Tモバイルパーク、8月25日(日本時間26日)

 マリナーズのカル・ローリー(28)がパドレス戦で今季50本目となるソロ本塁打を放ち、チームの勝利に貢献。マリナーズは10安打、9得点を記録した打線の活躍でパドレスを9-6で下した。パドレスの松井裕樹は2回を無失点に抑える好リリーフを見せた。

 ローリーはこの日「2番・DH」でスタメン出場。初回の第1打席では、内角低めの直球に反応し、レフトスタンドに50号先制ソロを放った。

 前日にマルチ本塁打を放って捕手のシーズン本塁打記録を塗り替え、翌日には自身の記録をすぐさま更新。ローリーが次に見据える記録は、スイッチヒッターとしてシーズン本塁打記録の54本(1961年、ミッキー・マントル)と、マリナーズの1シーズン最多本塁打記録の56本(1997年と1998年、ケン・グリフィーJr.)だ。

 マリナーズ先発のブライス・ミラーは二回に3本塁打を浴びて、すぐさま逆転を許した。しかし、ホルヘ・ポランコの20号2ランで1点差に迫ると、四回には満塁のチャンスから併殺の間に同点。そして五回には3本のタイムリーを集めて5得点のビッグイニングを作った。

 先発のミラーは二回の4失点から立ち直り、5回4失点で降板。その後はブルペン陣がピンチを招きながらも耐え抜き、9-6で強敵パドレスに勝利した。マリナーズは連勝で首位アストロズに1.5ゲーム差に迫っている。

 パドレスの松井は4点差の七回から4番手として登場。2イニングを打者6人のパーフェクトリリーフを見せた。八回にはアロザレーナを空振り三振、ローリーをライトフライに抑えた。今季の防御率は4.47に改善している。

2025.8.26 15:10 Tuesday

千賀が4回3失点と苦戦も打線が爆発 メッツが首位フィリーズと6G差

【メッツ13-3フィリーズ】ニューヨーク/シティフィールド、8月25日(日本時間26日)

 メッツの千賀滉大(32)がフィリーズ戦に先発。4回3失点で降板したが、降板後に味方打線が2桁得点を奪い、チームは大勝した。首位フィリーズと2位メッツの差は6ゲームに縮まっている。

 残り32試合、7ゲーム差で首位フィリーズとの直接対決を迎えたメッツにとって、地区優勝を目指すならば今は最後のチャンスだ。データサイト「ファングラフス」の予測では、メッツがフィリーズを追い抜く確率は9.1%とされている。もう一つの一般的な予測システムである「PECOTA」は、メッツの地区優勝確率をわずか3.7%と推定している。

 しかし、予測はあくまで予測にすぎない。メッツはこの日から始まったフィリーズとの3連戦の初戦に圧勝し、ゲーム差を6に縮めた。フィリーズとの直接対決はまだ6試合残っており、このシリーズの結果次第ではフィリーズを射程圏内に捉えるかもしれない。

 メッツ先発の千賀は初回、先頭打者に三塁打を浴びて1点の先制を許す。二回は2人の走者を背負いながら無失点に抑えた。三回は2死二、三塁からアレック・ボームに2点タイムリーを浴びて2失点。四回も無失点に抑えたが、2人の走者を出すなど不安定な内容だった。

 千賀は四回までに93球を投げ、4回3失点、6安打、4三振、3四球で降板。メッツも0-3とリードされていたが、千賀の降板後に打線が爆発した。

 四回に3本のタイムリーが飛び出して千賀の黒星を消すと、五回にはマーク・ビエントスが2イニング連続のタイムリー二塁打で逆転。六回にも2点を加え、この回の途中で好投手クリストファー・サンチェスを降板させた。その後もメッツ打線はフィリーズのブルペン陣を打ち込み、計13得点と大爆発。サイ・ヤング賞候補のサンチェスと対戦する厳しいマッチアップを13-3で制した。

 千賀は防御率5.25に終わった7月に続き、8月も防御率5.48と不振。試合後、地元メディアから負傷前と負傷後の一番の違いについて問われると、「ボールに正しく力が伝わっている感覚がない」と吐露した。

2025.8.26 15:05 Tuesday

菅野智之が6回4失点で2ヵ月ぶり黒星 吉田正尚は3打数2安打

【オリオールズ3-4レッドソックス】ボルティモア/オリオールパーク、8月25日(日本時間26日)

 オリオールズの菅野智之(35)がレッドソックス戦に先発。2本の被本塁打に泣き、6回4失点で負け投手となった。レッドソックスの吉田正尚は2安打を記録した。

 菅野は初回、レッドソックスの1番ローマン・アンソニーに先頭打者本塁打を被弾。球界有数の若手選手と評される21歳に手痛い一発を浴びた。その後は打者3人で切り抜け、二回も吉田に四球を与えたものの、無失点で切り抜けた。

 三回は先頭に二塁打、2死から四球を与えてピンチを招いたが、後続をファーストフライに打ち取った。続く四回は1死から吉田に単打を浴びたが、無失点で抑えた。

 しかし五回、先頭から連打を浴び、1死からジャレン・デュランに13号3ランを被弾。試合を一気に3-4とひっくり返された。続く六回は2三振を奪って三者凡退に抑えて降板。6回4失点、6安打、2四球、6三振で、2本の被弾が悔やまれる内容だった。

 試合はその後、レッドソックスが4-3で逃げ切り、菅野は敗戦投手に。この日の登板を含めて防御率2.86と好調の8月では初めて、そして7月2日以来となる黒星を喫した。

 レッドソックスとは19日の前回登板でも対戦し、その際は5回1失点(自責点0)と好投していた。地元メディアの取材で連続で同じチームと対戦したことについて問われると、「相手も研究してくるのが分かっていた」とコメント。さらに低めのスプリットの見極めが徹底されていたと感じたことを明かした。

 なお、レッドソックスの吉田は3打数2安打をマーク。菅野からは1安打1四球を放った。九回の第4打席で安打を放ったところで代走を送られ、試合から退いた。今季の打撃成績は打率.242、OPS.658となっている。

2025.8.26 12:24 Tuesday

ヤンキースがスイープ負けを回避 レッドソックス戦の連敗を8でストップ

【ヤンキース7-2レッドソックス】ニューヨーク/ヤンキースタジアム、8月24日(日本時間25日)

 ヤンキースは本拠地でのレッドソックス4連戦の最終戦に7-2で勝利。全米中継の「サンデーナイト・ベースボール」として行われた一戦を制し、レッドソックス戦の連敗を8でストップした。負ければ2018年8月2~5日以来となるレッドソックス4連戦のスイープ負け、本拠地では1939年7月7~9日に5戦全敗を喫して以来の屈辱となるところだったが、4連戦の最終戦で名門球団の意地を見せた。

 拙守をはじめ、名門球団らしからぬ戦いが続いていたヤンキース。アーロン・ブーン監督は攻守に精彩を欠いていた正遊撃手アンソニー・ボルピーを4連戦の最終戦のスタメンから外す決断をした。

 86年ぶりとなる本拠地でのレッドソックス4連戦のスイープ負けという危機を前に、ヤンキースの選手たちが奮起。レッドソックス先発のダスティン・メイに対し、二回にジャズ・チザムJr.の23号2ラン(通算100号アーチ)で先制すると、三回にはトレント・グリシャムが24号ソロを放ち、3-0とリードを広げた。

 先発のカルロス・ロドンが無失点ピッチングを続ける中、ボルピーの代役として遊撃スタメンに起用されたホセ・カバイェロの犠牲フライで4点目を奪うと、五回にはグリシャムが2打席連発の25号ソロ。ロドンが六回に2死満塁のピンチを招いて降板し、2番手のルーク・ウィーバーがナサニエル・ロウに2点タイムリーを浴びたものの、ヤンキースは5-2とリードを保って試合終盤を迎えた。

 連敗ストップに向けて追加点がほしいヤンキースは、八回にチザムJr.がこの試合2本目のアーチとなる24号2ランを放ち、5点リードの展開に。九回に4番手のカミロ・ドバルがピンチを招いたものの、無失点に抑え、7-2で勝利した。この結果、地区3位のヤンキースは2位レッドソックスとのゲーム差を0.5に縮め、ワイルドカード争いでも2位の座をキープしている。

 なお、レッドソックスの吉田正尚は七回1死一塁の場面でジョスティンソン・ガルシアの代打として登場し、ウィーバーのチェンジアップを打ってサードフライ。その後はレフトの守備に就き、九回2死二、三塁のチャンスで2打席目が回ってきたが、サードゴロに倒れ、試合の最後の打者となった。

2025.8.25 11:16 Monday

レッズが今季唯一の「スイープ負けなし」を継続 WC圏内まで1.5差

【ダイヤモンドバックス1-6レッズ】フェニックス/チェイスフィールド、8月24日(日本時間25日)

 ワイルドカード争いで3位メッツを2.5ゲーム差で追っているレッズは、敵地でのダイヤモンドバックス3連戦の最終戦に6-1で勝利。メッツがブレーブスに敗れたため、ワイルドカード圏内とのゲーム差を1.5に縮めた。なお、レッズはダイヤモンドバックス3連戦のスイープ負けを回避し、今季メジャー唯一となる「スイープ負けなし」を継続している。

 ダイヤモンドバックス3連戦の初戦から2連敗を喫し、今季初となるスイープ負けの危機に立たされていたレッズ。3連戦の初戦から2連敗するのは今季8度目だが、過去7度と同様にカード最終戦で底力を発揮し、今回も見事にスイープ負けを回避してみせた。

 レッズ先発のブレイディ・シンガーは初回先頭のヘラルド・ペルドモに三塁打を浴び、ルルデス・グリエルJr.の犠牲フライで先制を許したものの、6回95球を投げて打たれたヒットは1本だけ。6回1安打1失点、9三振の好投を見せ、チームに勝利のチャンスを残した。

 シンガーの好投に応えたいレッズ打線は、五回までダイヤモンドバックス先発のザック・ギャレンの前に無得点に封じられていたが、六回1死からノエルビ・マルテがセンターへの三塁打を放ち、相手の守備が乱れる間にホームイン。いわゆる「リトルリーグ・ホームラン」で1-1の同点に追いついた。

 試合は同点のまま終盤に突入し、レッズは八回1死二塁からオースティン・ヘイズのタイムリーで勝ち越しに成功。さらにスペンサー・スティアーには16号3ランが飛び出し、TJ・フリードルもタイムリーを放って一挙5得点のビッグイニングで勝利を決定づけた。

 2020年以来5年ぶり、短縮シーズンを除けば2013年以来12年ぶりとなるポストシーズン進出に向け、ワイルドカード圏内と1.5ゲーム差。逆転を信じ、レギュラーシーズン残り31試合を戦い抜く。

2025.8.25 09:03 Monday

カブスがエンゼルス3連戦をスイープ 元同僚のヘンドリックスを攻略

【エンゼルス3-4カブス】アナハイム/エンゼルスタジアム、8月24日(日本時間25日)

 ナショナル・リーグ中地区で首位ブルワーズを追う2位カブスが敵地でのエンゼルス3連戦をスイープ。3連戦の最終戦に4-3で勝利し、ジャイアンツに敗れたブルワーズとのゲーム差を5に縮めた。カブスの鈴木誠也は「3番・DH」でスタメン出場して4打数1安打(1四球)。2試合連続安打で今季の打撃成績は打率.243、出塁率.318、OPS.796となった。

 エンゼルス3連戦の最終戦、カブスは昨季まで11年間にわたって先発ローテーションを支えたカイル・ヘンドリックスと対戦することになった。「ほかとは違う。独特だし、特別なんだ」とシカゴへの思いを語っていたヘンドリックス。しかし、逆転での地区優勝を狙うカブスは、元同僚のヘンドリックスに容赦なく襲いかかった。

 先発のジェイムソン・タイオンが初回にテイラー・ウォードに30号ソロを浴び、エンゼルスに先制を許したカブスだったが、三回1死から有望株マット・ショウがチーム初安打となる二塁打を放ち、2死後にカイル・タッカーが同点タイムリー。四回には2死一塁からニコ・ホーナーがタイムリー二塁打を放ち、2-1と勝ち越しに成功した。

 五回は鈴木のヒットなどで1死満塁のチャンスを作り、ヘンドリックスをノックアウト。2番手のアンドリュー・チェイフィンからピート・クロウ=アームストロングの犠牲フライとカーソン・ケリーのタイムリーで2点を追加し、4回1/3を投げたヘンドリックスには合計4失点が記録された。

 2番手のアンドリュー・キットリッジが六回に2点を失い、1点差に迫られたカブスだったが、七回以降はケイレブ・シールバー、ブラッド・ケラー、ダニエル・パレンシアが無失点リレー。1点のリードを守り抜き、エンゼルス3連戦のスイープを完遂した。

 地区2位のカブスはレギュラーシーズン残り31試合で首位ブルワーズと5ゲーム差。直接対決はもう残っておらず、5年ぶりの地区優勝を達成するためには、ブルワーズ以上のペースで勝ち続けるしかない。オフを1日挟み、26日(同27日)からは敵地でのジャイアンツ3連戦がスタートする。

2025.8.25 08:21 Monday

ドジャースが再び同率首位に 山本由伸6回2失点の力投で11勝目

【パドレス2-8ドジャース】サンディエゴ/ペトコパーク、8月24日(日本時間25日)

 ドジャースが地区4連覇に向けて大きな1勝を手に入れた。ローテの柱の山本由伸が6回4安打2失点の力投を見せ、打線は七回に2本のアーチで一挙5点を勝ち越し。8-2で勝利し、首位攻防3連戦のスイープ負けを回避するとともに、再びナショナル・リーグ西地区の同率首位に浮上した。山本は11勝目をマーク。大谷翔平は九回にパドレスの松井裕樹からダメ押しの45号ソロを放ち、チームの勝利に貢献した。

 地区王者の座は簡単には譲らない。ドジャースが2連敗して迎えた3連戦の最終戦は、2013年からの12年間で11度の地区優勝を成し遂げている「絶対的王者」の意地が垣間見えた一戦だった。

 初回に無死満塁の大チャンスを迎えながらもテオスカー・ヘルナンデスの大飛球をパドレスの中堅手ラモン・ローレアーノに好捕され、犠牲フライによる1点どまり。先発の山本が三回にエリアス・ディアスの6号2ランで逆転され、試合序盤は決してドジャースのペースではなかった。

 しかし、六回に飛び出したフレディ・フリーマンの17号同点ソロが試合の空気を一変させた。七回にはドルトン・ラッシングの3号3ラン、フリーマンの2打席連発となる18号2ランと2本のアーチが飛び出し、一挙5点を勝ち越し。九回には大谷がリーグトップタイの45号ソロを放ち、ダメ押しの8点目を叩き出した。

 今季の直接対決ではドジャースが9勝4敗と勝ち越しているため、パドレスと同率で並んだ場合のタイブレーカーはドジャースが保持している。つまり、同率首位であればドジャースが優勢。地区4連覇、そして21世紀初のワールドシリーズ連覇に向けて、極めて大きな1勝を手に入れた。

2025.8.25 07:50 Monday

オリオールズ・ロジャースの快投が続く 今季13先発で防御率1.40

【オリオールズ3-2アストロズ】ボルティモア/オリオールパークアットカムデンヤーズ、8月24日(日本時間25日)

 オリオールズの左腕トレバー・ロジャースの快投が続いている。本拠地でのアストロズ戦、今季13度目の先発のマウンドに立ったロジャースは、7回93球を投げて5安打1失点、9三振の好投。防御率は1.40となった。ロジャースの好投もあり、オリオールズは3-2で勝利。アストロズ4連戦のスイープ負けを回避し、ロジャースには7勝目が記録されている。

 昨年7月末にコナー・ノービー、カイル・スタワーズとのトレードでマーリンズから加入した27歳のロジャース。今季は右膝の亜脱臼で出遅れたものの、復帰後は安定感抜群のピッチングを見せており、7月は4度の先発でわずか3失点(防御率1.03)、8月も5度の先発で5失点(防御率1.29)に抑えている。開幕13先発での防御率1.40はオリオールズ史上最高の数字だ。

 特に7月26日のロッキーズ戦以降は6先発連続で6イニング以上を投げて1失点以下。これは1978年に8先発連続で6イニング以上を1失点以下に抑えたジム・パーマーに次ぐ球団史上2人目の快挙である。その6先発のうち5試合で7イニング以上を投げるなど「質」と「量」が伴っているのが現在のロジャースのピッチングだ。

 オリオールズは初回にガナー・ヘンダーソンの16号ソロで先制。三回にジェレミー・ペーニャのタイムリーで追いつかれたが、六回にヘンダーソンのヒットと2つの盗塁で2死三塁のチャンスを作り、ライアン・マウントキャッスルのタイムリーで勝ち越しに成功した。

 七回にはルイス・バスケスが貴重な追加点となるメジャー初本塁打を放ち、3-1とリード。八回にビクター・カラティニの犠牲フライで1点を返されたものの、八回途中からマウンドに上がっていた3番手のキーガン・エイキンが九回のアストロズの攻撃を3者三振に仕留め、1点のリードを守り抜いた。

 なお、オリオールズは25日(同26日)から同地区レッドソックスとの4連戦がスタート。その初戦にはチーム最多の10勝を挙げている菅野智之の先発が予定されている。

2025.8.25 07:11 Monday

ナショナルズ追い上げ及ばず惜敗 小笠原は2回2/3を無安打無失点

【フィリーズ3-2ナショナルズ】フィラデルフィア/シチズンズバンクパーク、8月24日(日本時間25日)

 ナショナルズの小笠原慎之介は敵地でのフィリーズ戦、三回1死満塁のピンチで2番手として登板。押し出し四球で追加点を与えたが、2回2/3を無安打無失点に抑える好リリーフを見せた。再昇格後は9試合にリリーフ登板して防御率3.07、被打率.180、WHIP1.09と安定した働きを続けている。チームは反撃及ばず2-3で惜敗した。

 ナショナルズは先発のジェイク・アービンが誤算だった。初回こそ無失点に抑えたものの、二回2死一、三塁からラファエル・マルシャンにタイムリー二塁打を浴びて2失点。三回には1死満塁のピンチを招き、今季最短の2回1/3でノックアウトとなった。

 ここでマウンドに上がった小笠原は、ブライソン・ストットをライトライナーに打ち取り、2死までこぎつけたものの、マルシャンに押し出し四球を与えて追加点を献上。しかし、好打者トレイ・ターナーをライトライナーに抑え、最少失点で切り抜けた。

 四回はカイル・シュワーバーとブライス・ハーパーを含む上位打線を三者凡退に抑え、五回もブランドン・マーシュから空振り三振を奪うなど無失点。2回2/3を無安打無失点に抑え、与えられた役割をしっかり果たした。

 小笠原以降のリリーフ陣も無失点リレーを続けていたナショナルズは、八回に無死満塁の大チャンスが到来。ところが、リードオフマンのジェームス・ウッドがセカンドゴロ併殺打に倒れ、1点しか返せなかった。

 九回にはルイス・ガルシアJr.に11号ソロが飛び出し、1点差に迫ったものの、最後まで打線はつながらず、2-3で惜敗。同地区のフィリーズとの3連戦は1勝2敗の負け越しに終わった。

2025.8.25 06:37 Monday

今季はまだノーヒットノーラン達成なし どれほど珍しいのか?

 最後にノーヒットノーランが達成されてから、随分時間が経ったような気がするだろうか?その直感は正しい。MLBでは、2024年9月4日にカブスの3投手がパイレーツ相手に継投ノーヒットノーランを達成して以来、ノーヒットノーランは記録されていない。最後に単独でノーヒットノーランを達成したのは、2024年8月2日のブレイク・スネルだ。2025年は惜しい場面はいくつかあったものの、まだノーヒットノーランが記録されていない。

 どれくらい珍しいことなのだろうか?シーズン終了までに誰も(あるいはどのチームも)ノーヒットノーランを達成できなかった場合、2005年以降初めてノーヒットノーランがなかった年となり、地区制に移行してからの時代(1969年以降)では5度目のノーヒットノーランなしの年となる。ノーヒットノーランがない年は歴史上でどれだけ珍しいことなのか、そしてその原因は何なのか、そして今季最もノーヒットノーランに近づいた好投を振り返ってみよう。

 近年、野球ファンはかなり多くのノーヒットノーランを目撃してきた。過去3シーズンはそれぞれ4回、2021年にはシーズン記録となる9回もノーヒットノーランが達成された。2015年以降、ノーヒットノーランは計39回に達しており、まさに黄金時代と言えるだろう(ただし、そのうち10回は継投ノーヒットノーランだったことは特筆すべきだろう)。

 したがって、8月中旬から下旬までにノーヒットノーランを達成していないシーズンは、今や非常に珍しい。シーズン初のノーヒットノーランが8月以降(短縮された2020年シーズンを除く)に達成されたのは、2006年が最後だ。アニバル・サンチェスが9月10日にこの年唯一のノーヒットノーランを達成した。このノーヒットノーランは、2004年5月18日のランディ・ジョンソン以来となる久々のノーヒットノーランだった。現在のノーヒットノーランからの間隔(金曜日時点で351日)と比べると、あの844日間の不調は永遠のように感じられる。最近はノーヒットノーランの数は増えているものの、それでも比較的定期的に発生している。2シーズン連続でノーヒットノーランが一度もなかったシーズンを見つけるには、1932年から1933年まで遡らなければならないだろう。

 ノーヒットノーランは、1876年7月15日にセントルイス・ブラウンストッキングスのジョージ・ブラッドリーが記録したノーヒットノーランに遡り、これまでに326回達成されている。それ以降、MLB150シーズンのうち、ノーヒットノーランがゼロだったのはわずか29シーズン(19.3%)。2020年に行われた60試合の短縮シーズンですら、2回ノーヒットノーランが達成された。今季ここまでノーヒットノーランが達成されていない要因は何か、いくつか考えてみよう。

 2025年だけノーヒットノーランが起こっていない理由を説明するような、リーグ全体の統計的な大きな違いを示唆するデータはない。それでも、今後数年間でノーヒットノーランが相対的に減少傾向にあることを示唆する要因はいくつかある。まず、先発投手は時間の経過とともに試合を長く投げられなくなっている。2000年から2016年までは先発投手の平均イニング数は1試合あたり5.88イニングでしたが、それ以降はわずか5.21イニングに減っている。継投でノーヒットノーランを達成することは一般的になってきたが(2022年に入ってから5回)、そのためには1人の投手ではなく複数の投手がノーヒットノーランを達成する必要がある。完投数も大幅に減少しており、2013年には123回だったが、2024年にはわずか28回にまで減少した。今季はすでに26回の完投があるが、ノーヒットノーランには至っていない。2023年シーズン前に導入されたルール変更も影響しているかもしれない。守備シフトの制限はノーヒットノーラン達成の大きな障害にはならないと思われるかもしれないが、ライト浅めの二塁手が捕球するはずだったボールが内野を抜けてしまうと、結果に大きな違いが出る可能性がある。

 最近でノーヒットノーランに近づいたのは、オリオールズのルーキー、ブランドン・ヤングだろう。ヤングは8月15日のアストロズ戦で7回までパーフェクトゲームを続け、8回2死からラモン・ウリアスが内野安打で出塁するまで走者を一人も許さなかった。ヤングは、今年七回までノーヒットノーランを継続した8人の投手の中で、最も直近の投手だ。この中には、ギャレット・クローシェ(4月13日、ホワイトソックス戦)とジェイコブ・デグロム(6月25日、オリオールズ)も含まれている。このうち、八回までノーヒットノーランを継続したのは、6月27日のレッズのニック・マルティネスと、8月6日のガーディアンズのギャビン・ウィリアムズの2人しかいない。マルティネスの古巣パドレス戦での挑戦は、九回無死からエリアス・ディアスに二塁打を打たれて幕を閉じた。ウィリアムズはシティ・フィールドで行われたメッツ戦の九回フランシスコ・リンドーアから三振を奪ったものの、1死からフアン・ソトに本塁打を打たれた。ここ数週間でウィリアムズとヤングがノーヒットノーランに挑戦し、ノーヒットノーラン達成にますます近づいているように思える。しかし、2025年シーズン終了までに実現するだろうか?今後の展開を見守るしかない。

2025.8.24 14:10 Sunday

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