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山本由伸がサイ・ヤング賞投票で3位 初のファイナリスト入り
12日(日本時間13日)、ナ・リーグのサイ・ヤング賞投票でドジャースの山本由伸(27)が3位に入った。ナ・リーグではポール・スキーンズ(パイレーツ)が満場一致で選出され、クリストファー・サンチェス(フィリーズ)が次点となっている。
山本は全30票中29票を得票。初めてサイ・ヤング賞のファイナリスト入りを果たし、3位票を16票、4位票を11票、5位票を2票獲得した。
全米野球記者協会は、レギュラーシーズン終了後、ポストシーズン前に投票を行う。チームの連覇に貢献し、ワールドシリーズMVPに輝いたプレーオフでの山本の素晴らしい活躍は、サイ・ヤング賞投票の審査対象には含まれていなかった。
山本は25歳でMLBに挑戦。日本プロ野球のサイ・ヤング賞とも言える沢村賞を3度受賞した経歴を持つ山本は、MLBで一球も投げたことがないにもかかわらず、ドジャースから投手史上最高額となる12年契約3億2500万ドルという巨額の契約を得た。
その実績を考えると、今回の結果が予想外だったと言うのは不公平だろう。2024年のポストシーズンでブレイクを果たした山本は、2025年も勢いを維持し、173回2/3を投げて12勝8敗、防御率2.49、201三振、59四球を記録し、被打率をMLB最低の.183に抑えた。
26歳にしての山本のシーズンは目覚ましい活躍だったが、歴史的なシーズンを送ったスキーンズに勝つことはできなかった。サンチェスとは防御率2.50とほぼ同等の成績を残したが、投球回数はサンチェスが30イニング近く多く、これが2位に終わった要因の一つと言えるだろう。
統計データだけでは、ドジャースにとって山本がどれだけ価値ある投手だったかを十分に示すことができない。開幕早々、先発陣が相次ぐ負傷者に見舞われた中、先発陣の中で唯一先発を離脱しなかった山本は、エースとして頭角を現し、ポストシーズンではまさにその役割を体現した。
山本は2014年のクレイトン・カーショウ以来となるドジャースの選手としてサイ・ヤング賞受賞には至らなかったものの、受賞候補に挙がるに値する好投だった。そして、山本がまだ間もないメジャーリーグでのキャリアで成し遂げてきた成果を今後も積み重ねていけば、今後も長年にわたりその座を維持するだろう。
2025.11.13 10:45 Thursday
オリオールズが大型補強に動く可能性 エース級の先発投手獲得を狙う
近年のオリオールズは、チーム再建を進める中で、若い選手をチームの中心に据え、ドラフト指名した選手を育成してレギュラーとして起用するなど、大きな成功を収めてきた。
そして今オフ、ついに「オールイン」(全力を尽くす)することになるかもしれない。
業界関係者の話によると、今季75勝87敗でアメリカン・リーグ東地区の最下位に終わったオリオールズは、巻き返しを図るべく、フリーエージェント(FA)市場で積極的な補強を展開するつもりだという。
ある関係者は「彼らはこのチャンスを生かす必要があることを理解している。ガナー・ヘンダーソンはまだ年俸調停期間の1年目だし、ジャクソン・ホリデイ、コルトン・カウザー、ジョーダン・ウエストバーグらは年俸調停権すら取得していない。いずれ彼らの年俸は高額になっていくが、彼らの年俸が安い今がチャンスなんだ」と語る。
オリオールズは2024年シーズンを迎えるにあたり、ブルワーズとのトレードで元サイ・ヤング賞投手のコービン・バーンズを獲得するという大きな動きに出た。しかし、バーンズはオリオールズで1年間プレーしたあと、FAとなり、大型契約でダイヤモンドバックスへ移籍。オリオールズはバーンズに代わるエース格の先発投手を補強せず、今季はそれがチームに悪影響を及ぼした。
オリオールズの今季の先発防御率はリーグ13位の4.65。115イニング以上投げた投手は2人(ディーン・クレーマーが171回2/3、菅野智之が157イニング)しかおらず、エースに成長することが期待されたグレイソン・ロドリゲスは肘と広背筋のケガで長期離脱を強いられ、最終的には8月に肘の手術を受けてシーズン全休となった。
現状では、カイル・ブラディッシュとトレバー・ロジャースが先発ローテーションのツートップを務め、ロドリゲス、クレーマー、タイラー・ウェルズが残り3枠に入ることになる。今季の先発陣から菅野とザック・エフリンがFAで抜けており、今オフのオリオールズにとって、エース級の先発投手の獲得が最優先事項となるだろう。
FA市場では、ディラン・シース、レンジャー・スアレス、マイケル・キング、フランバー・バルデスといった好投手が獲得可能だ。ただし、マイク・エライアスGMが編成トップに就任してからの7年間で、オリオールズが複数年契約を結んだFA選手はただ1人。昨オフ、3年4950万ドル(約74億2500万円)で加入した外野手のタイラー・オニールだけだ。
エース級の先発投手を手に入れるためには、エライアスGMは自身が快適と思える契約規模のゾーンを抜け出さなければならないだろう。しかし、トレード市場にも好投手はいる。ジョー・ライアン(ツインズ)、サンディ・アルカンタラ(マーリンズ)、マッケンジー・ゴア(ナショナルズ)、パブロ・ロペス(ツインズ)はいずれもあと2年保有可能であり、ミッチ・ケラー(パイレーツ)に至っては契約があと3年残っている。オリオールズが若手有望株の放出を決断すれば、こうした好投手たちをトレードで獲得することも不可能ではないかもしれない。
また、来季は攻撃力の向上も必要となる。今季の677得点とOPS.699はともにリーグ11位。ロースターに名を連ねるほぼ全選手の成績向上が求められるが、カイル・タッカー、コディ・ベリンジャー、ピート・アロンソといった大物FA選手の獲得に動くのではないかと予想する関係者もいる。
ある関係者は「ア・リーグ東地区は球界最大の激戦区だ。ヤンキースとレッドソックスは相変わらずの強さを見せつけており、現在のブルージェイズは地区内で最強のチームかもしれない。資金力の乏しいレイズは常に競争力を発揮する方法を見つけ出している。もしオリオールズがこの地区で上位に進出したいなら、今オフ中にいくつかの大きな補強をする必要があるだろう」と語った。
2025.11.12 12:16 Wednesday
ガーディアンズ・ボート監督が2年連続で最優秀監督賞を受賞
11日(日本時間12日)、アメリカン・リーグの最優秀監督賞にスティーブン・ボート監督(ガーディアンズ)が選出された。ボート監督は30名の投票者のうち17名から1位票、8名から2位票、4名から3位票を獲得し、合計113ポイント。ジョン・シュナイダー監督(ブルージェイズ)が91ポイントで2位、ダン・ウィルソン監督(マリナーズ)が50ポイントで3位、アレックス・コーラ監督(レッドソックス)が7ポイントで4位、A・J・ヒンチ監督(タイガース)が6ポイントで5位と続いた。
ガーディアンズが昨年、ア・リーグ優勝決定シリーズまで進出したことを考えると、期待を上回る成績を残したチームの監督に与えられる傾向があるこの賞をボート監督が2年連続で受賞するのは難しそうに見えた。しかし、今季のガーディアンズはレギュラーシーズンの大部分で苦戦していた。ところが、歴史的な追い上げを見せ、ボート監督は就任から2年連続で最優秀監督賞を受賞するという偉業を成し遂げた。
監督1年目の昨季、ボート監督は成功を収めるのが簡単であるかのように思わせる見事な手腕を発揮し、ア・リーグ最優秀監督賞の投票で圧勝。2年目の今季は苦戦を強いられたものの、ガーディアンズを地区優勝に導いた。7月の時点で15.5ゲーム差をつけられていたにもかかわらず、見事な逆転劇でア・リーグ中地区を制覇。地区制が導入された1969年以降だけでなく、1969年以前を含めても史上最大の逆転優勝劇だった。さらに驚くべきは、9月5日の時点で11ゲーム差をつけられていたということ。ガーディアンズはそれ以降、19勝4敗の快進撃を見せ、ライバルのタイガースから地区首位の座を奪取した。
こうしたゲーム差に加え、ガーディアンズのチーム打率は球団史上ワーストの.226。さらに、スポーツ賭博に関連する問題で守護神エマニュエル・クラセ、先発右腕ルイス・L・オルティスという2人の主力投手を失うという問題にも直面した。さらに、夏場のトレードではトミー・ジョン手術からの復帰を目指していた元サイ・ヤング賞投手のシェーン・ビーバーをブルージェイズへ放出。しかし、これらの困難を乗り越え、シーズン終盤には安定感抜群の先発投手陣がチームの強みとなっていた。
現役時代にオールスター出場経験がある41歳のボートは、引退からまだ3年しか経過していないにもかかわらず、見事なリーダーシップを発揮。あらゆる困難を乗り越え、クラブハウスでは平静を保ち、自らの姿勢や態度でチームを牽引した。
最優秀監督賞を受賞したクリーブランドの監督は、エリック・ウェッジ(2007年)、テリー・フランコーナ(2013年、2016年、2022年)、ボートの3人だけ。ボートは監督就任から2年連続の受賞となったが、これは同じく就任1年目から2年連続受賞となったパット・マーフィー監督(ブルワーズ)と並び、メジャー史上初の快挙である。
2025.11.12 10:13 Wednesday
ブルワーズのパット・マーフィー監督が2年連続で最優秀監督賞を受賞
11日(日本時間12日)、ナショナル・リーグの最優秀監督賞にパット・マーフィー監督(ブルワーズ)が選出された。マーフィー監督は30名の投票者のうち27名から1位票、2名から2位票を獲得し、合計141ポイント。テリー・フランコーナ監督(レッズ)が49ポイントで2位、ロブ・トムソン監督(フィリーズ)が32ポイントで3位、クレイグ・カウンセル監督(カブス)が24ポイントで4位、クレイトン・マカラー監督(マーリンズ)が22ポイントで5位と続いた。
名将カウンセルが2023年シーズン終了後に同地区ライバルのカブスへ移籍し、ブルワーズは過渡期を迎えるかと思われた。しかし、ノートルダム大学時代にカウンセルを指導し、ブルワーズでもベンチコーチとしてカウンセルを支えたマーフィーが2年連続でチームを地区優勝に導き、2年連続でナ・リーグの最優秀監督賞を受賞した。
最優秀監督賞を2年連続で受賞するのは非常に珍しく、過去にボビー・コックスとケビン・キャッシュの2人だけ。監督就任から2年連続受賞は史上初の快挙だ。しかし、これは2024年と2025年のブルワーズの前評判が低かったことを意味している。どちらのシーズンもオフに主力が退団し、ブルワーズは苦戦すると思われていた。ところが、マーフィー監督が率いるブルワーズは戦前の予想を覆し、低予算のロースターを最大限に活用して快進撃を続けた。
今季は主力打者のウィリー・アダメスがフリーエージェント(FA)で退団し、守護神デビン・ウィリアムスもトレードで移籍したため、戦力ダウンが懸念されていた。実際、開幕4連敗を喫し、その4試合で大量47失点。1954年カージナルスのワースト記録に並んでしまった。投手陣に負傷者が続出し、5月下旬まで勝率5割を下回る戦いが続いていたため、ポストシーズン進出は難しいと思われた。
しかし、マーフィー監督が率いるブルワーズは強さを取り戻しただけでなく、歴史的な快進撃を見せた。5月25日から8月16日までの期間に8連勝、11連勝、そして球団記録の14連勝をマーク。ナ・リーグ中地区の脇役からメジャーの主役に躍り出て、97勝65敗でメジャー最高勝率を記録した。これは球団史上最高成績でもあり、直近8年間で7度目のポストシーズン進出を達成。なお、最優秀監督賞の投票はポストシーズン開幕前に行われているため、地区シリーズでカブスに勝利したあと、ドジャースにスイープ負けを喫した10月の戦いは考慮されていない。
66歳のマーフィー監督の誠実さ、厳しさを伴う愛情、野球に対する姿勢、そしてポケットパンケーキに代表されるユーモアは、予想以上の実力を発揮するチームの財産とみなされている。ブルワーズの歴史上、最優秀監督賞に輝いたのはマーフィー監督だけ。しかも2年連続の受賞となった。
2025.11.12 09:48 Wednesday












